この記事の要点
ハローワークの求人票を見た方は、応募の前に会社名で検索することがあります。そのとき開くホームページに、仕事内容・働く条件・職場の様子・会社の基本情報・応募の方法の5つがあれば、まず十分です。大がかりな採用サイトは必要ありません。1ページの採用ページを、求人票と同じ内容で整えるところから始められます。
ハローワークに求人を出しているのに、応募がなかなか来ない。そう感じている社長は少なくありません。求人票の書き方や賃金の設定を見直すのは大切ですが、もう一つ見落とされやすい場所があります。それが、求人票を見た人が次に開く「御社のホームページ」です。
この記事では、大がかりな採用サイトを作る話はしません。ハローワークの求人票を補う、最低限の採用ページに何を載せればよいかだけに絞ってお伝えします。専門的な作業は担当者や制作会社に任せられるよう、判断の軸と、担当者に渡せるチェックリストも用意しました。
採用全般の考え方は中小企業の採用を成功させる方法、本格的な採用サイトの作り方は採用サイトの作り方と制作の流れで詳しく扱っています。この記事は、その手前の「まず何をするか」に当たります。
求人票を見た人は、応募の前に会社名で検索している
応募が来ない原因を考えるとき、多くの方は求人票そのものに目が向きます。もちろん大切です。ただ、求人票は決まった形式で書かれた短い情報です。会社の雰囲気や仕事の中身までは、伝えきれないことがほとんどです。
求人票だけでは分からないことが多い
求人票には、職種、仕事の概要、賃金、勤務時間、休日などが書かれています。必要な項目は揃っていますが、読む側にとっては「実際にはどんな職場なのか」が見えにくい書式です。写真もほとんどなく、働く人の顔も分かりません。
そのため、関心を持った方が、安心材料を探しに会社名を検索することがあります。これは特別な行動ではなく、買い物や飲食店選びと同じ「ひとまず調べてみる」という自然な動きです。
検索したときに何も見つからないと、どう受け取られるか
会社名で検索して、ホームページが出てこない。出てきても、採用の情報がどこにもない。更新が何年も止まっている。そうした場合、応募を考えていた方が「ここは大丈夫だろうか」と不安に感じる可能性があります。
もちろん、全員がそうだというわけではありません。ただ、同じ条件の求人が並んでいるとき、会社の様子が少しでも分かる求人のほうが選ばれやすいと考えるのは自然です。
ハローワークは、あくまで求人を知ってもらう入口です。その先で会社を知ってもらい、安心して応募してもらう受け皿は、会社自身が用意する必要があります。ホームページは、その受け皿として使えます。
ポイント
応募が来ない原因は、求人票の内容だけとは限りません。求人票を見た後の「受け皿」が空白になっていないかを確認するのが、最初の一歩です。
この記事で扱わないこと
- 採用専用サイトを一から作る話(別記事で扱っています)
- 求人サイトや人材紹介の比較
- 求人票の賃金や休日の設定そのものの見直し
- SNSや動画を使った採用の話
セクションのまとめ:求人票を見た人は会社名で検索することがあり、その受け皿が空白だと不安につながる可能性があります。まず受け皿を整えることが最初の一歩です。
ハローワークとホームページの役割分担を整理する
採用ページを作る前に、求人票とホームページが何を担当するかを分けて考えます。同じ内容を二重に書くのではなく、役割を分けると、作業も少なくなります。
| 項目 | ハローワークの求人票 | ホームページの採用ページ |
|---|---|---|
| 主な役割 | 求人を知ってもらう入口 | 会社を知ってもらい、安心して応募してもらう受け皿 |
| 情報の形 | 決まった項目に沿った短い文章 | 写真や自由な文章で、職場の様子まで伝えられる |
| 更新の主体 | 窓口での手続きや、決められた手順 | 会社が自分のタイミングで更新できる |
| 向いている情報 | 賃金、時間、休日などの条件 | 一日の流れ、働く人、職場の雰囲気、会社の考え方 |
| 注意点 | 記載のルールに従う必要がある | 求人票と食い違う内容を書かない |
求人票は「条件を正確に伝える場所」、ホームページは「条件の背景や人柄を伝える場所」と考えると整理しやすくなります。賃金や休日は求人票と同じ内容を載せ、そこに「なぜその働き方なのか」「現場はどんな雰囲気か」を足します。
最低限の採用ページと、本格的な採用サイトの違い
「採用ホームページ」と聞くと、社員インタビューや動画のある立派なサイトを思い浮かべる方が多いかもしれません。ただ、応募が少ない段階でそこまで作る必要はありません。まず1ページで十分です。
| 比較項目 | 最低限の採用ページ | 本格的な採用サイト |
|---|---|---|
| ページ数のめやす | 1ページ(会社の既存サイトの中に追加) | 複数ページ |
| 準備するもの | 求人票の内容、職場の写真数枚、会社情報 | 取材、撮影、文章の作り込み |
| 公開までの期間のめやす | 数週間(社内の確認の早さで変わります) | 数か月かかることもあります |
| 更新のしやすさ | 社内の担当者でも更新しやすい | 制作会社に依頼するほうが安心な場合もあります |
| 向いている会社 | まず受け皿を作りたい会社 | 採用を会社の強みとして広く発信したい会社 |
注意
期間や費用は、会社の状況や依頼先によって大きく変わります。表の数字はあくまで一般的なめやすです。実際の見積もりは必ず依頼先に確認してください。
本格的な採用サイトの流れは採用サイトの作り方と制作の流れをご覧ください。まず最低限の採用ページで反応を見て、必要になってから広げる進め方でも遅くありません。
セクションのまとめ:求人票は条件を正確に伝える場所、ホームページは背景や人柄を伝える場所です。応募が少ない段階では、1ページの採用ページから始めれば十分です。
採用ページに最低限載せる5つの情報
ここからが本題です。求人票を見た方が会社名で検索したとき、安心して応募できるようにするために、最低限載せたい情報は次の5つです。
1. 仕事内容:一日の流れが想像できる書き方
求人票には「製造補助」「営業事務」といった職種名が書かれます。しかし、その言葉だけでは、具体的に何をするのか分かりません。そこで、一日の流れを朝から夕方まで書き出します。
- 朝:出社して、朝礼で当日の予定を確認します
- 午前:先輩と一緒に、担当の作業に取りかかります
- 昼:昼休みは1時間、休憩室で自由に過ごせます
- 午後:検品や片づけ、日報の記入などを行います
- 夕方:翌日の準備をして、定時に退社します
上の例は書き方の見本です。実際の内容に置き換えてください。大切なのは、入社初日の自分を想像できるかどうかです。難しい言葉は避け、「どんな道具を使うか」「誰に教わるか」まで書けると、さらに伝わります。
未経験の方を迎える場合は、「最初の1か月は何をするか」も書いておくと安心材料になります。「最初の1か月は見学と簡単な作業から」と書くだけでも、応募の心理的なハードルは下がると考えられます。
2. 働く条件:求人票と同じ内容を、見やすく並べる
賃金、勤務時間、休日、福利厚生など、働く条件は応募者が最も気にする部分です。ここは求人票と同じ内容を、表にして載せます。ハローワークの求人票とホームページで数字が食い違うと、信用を損ねる原因になります。
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 賃金 | 求人票と同じ金額・同じ条件で書く。手当の内訳も添える |
| 勤務時間 | 始業・終業の時刻、休憩時間を書く。残業の有無と、おおよその量 |
| 休日 | 年間の休日の数え方(週休2日か、シフトか)を書く |
| 福利厚生 | 社会保険の加入、通勤手当、制服の貸与など実際にあるものだけ |
| 試用期間 | ある場合は期間と、その間の条件を書く |
残業や休日の実態は、良いことだけでなく、正直に書くほうが長続きする採用につながります。繁忙期がある仕事なら、「年に2回、忙しい時期があります」と一言添えておくと、入社後の食い違いを減らせます。
注意
求人票の内容を変更した場合は、ホームページも同じ日に直してください。求人票との食い違いが起きないよう、担当者を一人決めておくと安心です。
3. 職場の様子:写真を数枚と、働く人の一言
職場の雰囲気は、文章よりも写真のほうが短時間で伝わります。スマートフォンで撮った写真で十分です。きれいに撮ることより、「実際の職場が分かること」を優先します。
- 事務所や工場の入口、作業場、休憩室の写真
- 働く人の後ろ姿や手元(顔が写らなくても雰囲気は伝わります)
- 社員の年齢構成や、勤続年数のおおよその分布
- 社員の一言(「入社して驚いたこと」「困ったときの頼り先」など)
社員の顔や名前を載せる場合は、必ず本人の同意を取ってください。顔を出したくない方がいても問題ありません。後ろ姿や手元の写真に、短いコメントを添える形でも十分に雰囲気は伝わります。
また、職場の写真を撮るときは、機密にあたる書類や、取引先の情報が写り込んでいないかを確認します。公開前に、別の方にも見てもらうと安心です。
4. 会社の基本情報:場所と、通い方が分かること
会社名、所在地、電話番号、事業内容、設立年、従業員数などの基本情報は、会社が実在し、きちんと運営されていることを示す材料になります。採用ページからすぐに見られる位置に置きます。
特に重要なのが、通勤の情報です。最寄りの駅やバス停からの道のり、駐車場の有無、自転車やバイクでの通勤が可能かどうかを書きます。地図も一枚添えると親切です。地方では車通勤が前提の会社も多いため、「駐車場は無料で、敷地内にあります」と書くだけで、応募の判断材料になります。
| 項目 | 載せる内容の例 |
|---|---|
| 会社の概要 | 会社名、所在地、電話番号、設立年、従業員数、事業の内容 |
| 通勤 | 最寄り駅・停留所からの道のり、駐車場、自転車・バイクの可否 |
| 地図 | 会社の位置が分かる地図(地図サービスの埋め込みで足ります) |
| 会社の考え方 | どんな仕事を大切にしているか、2〜3行の短い文章 |
5. 応募の方法:迷わず次の一歩に進めること
最後に、応募する方法です。意外と見落とされるのですが、応募の窓口が分かりにくいと、せっかく関心を持った方が離れてしまいます。ハローワーク経由の応募なら、「求人番号」と「ハローワークの窓口で紹介を受けてください」という案内を書きます。
あわせて、会社へ直接問い合わせたい方のために、電話番号と、問い合わせフォームも用意します。電話は受付時間も書いておきます。電話を好む方もフォームを好む方もいるため、両方あるのが望ましいです。
- 応募のきっかけ:ハローワークの窓口での紹介、または会社への問い合わせ
- 選考の流れ:書類、面接、結果の連絡までのおおよその日数
- 見学の可否:応募前に職場を見たい方への案内
- 問い合わせ先:電話番号と受付時間、問い合わせフォーム
「見学歓迎」の一言は、応募の心理的なハードルを下げる効果があると言われます。見学の受け入れが難しい場合は、無理に書く必要はありません。できないことを書くより、できることを正確に書くほうが信頼されます。
相談の入口は2つあります
5つの情報が自社のホームページに揃っているか、一度に確認したいときは、 無料診断(URLを入れるだけ)で、いまのホームページが求人票を見た方に会社の姿を伝えられているかを確認できます。診断の結果を見ながら相談したい場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
セクションのまとめ:最低限載せるのは、仕事内容・働く条件・職場の様子・会社の基本情報・応募の方法の5つです。求人票と食い違わないことが、何より大切です。
架空の事例:1ページ足しただけの会社
ここでは、考え方をつかんでいただくために、架空の会社の例を紹介します。実在の会社の話ではありません。
状況:求人は出しているのに、問い合わせが来ない
従業員30名ほどの、金属部品を作る架空の会社「A製作所」の例です。社長は60代で、長年ハローワークに製造スタッフの求人を出してきました。ホームページは10年ほど前に作ったもので、会社の紹介と製品の写真だけが載っています。
ある時期から、求人票を出しても応募が減ってきました。窓口の担当者に相談すると、「職場の様子が分かると見てもらいやすい」と助言されたそうです。社長は、ホームページに採用の案内がないことに気づきました。
やったこと:採用ページを1枚追加した
- 総務の担当者が、求人票の内容をそのまま表にして載せた
- 工場の中をスマートフォンで撮影し、写真を6枚載せた
- 一日の流れと、最初の1か月の過ごし方を文章で書いた
- 最寄りのバス停と、無料駐車場の場所を地図で示した
- 応募方法と、電話・フォームの案内を載せた
- 求人票の「ホームページ」の欄に、採用ページのアドレスを書いた
作業は、担当者が通常業務の合間に進め、全体で数週間ほどかかりました。大きな費用はかけず、既存のホームページに1ページを足す形です。
その後:会社の見方が変わった
この例では、すぐに応募が急増したわけではありません。ただ、面接で応募者から「ホームページの写真を見て来ました」「一日の流れが分かって安心しました」という声が出るようになりました。面接の場で、会社の説明をゼロから始めなくて済むようになった点も、社長には大きな変化でした。
このように、採用ページの効果は「応募数がすぐに増える」というより、「応募する前の不安が減り、面接の質が上がる」という形で現れることが多いと考えられます。数字で追うなら、応募数だけでなく、面接まで進んだ人の割合も記録しておくと変化が見えます。
注意
上の事例は説明のための架空の例です。同じ取り組みで同じ結果になるとは限りません。業種や地域、求人の内容によって、反応は大きく変わります。
セクションのまとめ:採用ページの効果は、応募数の急増より、応募前の不安が減り、面接の質が上がる形で現れることが多いと考えられます。
求人票とホームページをつなぐ:ハローワークの求人票にホームページの欄がある
ハローワークの求人票には、事業所のホームページのアドレスを記載する欄があります。ここに採用ページのアドレスを書くことで、求人票から直接、受け皿に案内できます。
求人票にアドレスを書くときの注意
- トップページではなく、採用ページのアドレスを書くほうが親切です
- アドレスが長い場合は、短く覚えやすい形に整えておきます
- 求人票の記載内容とホームページの内容を、必ず一致させます
- 記載の方法や欄の扱いは、窓口の案内に従います
求人票の書式や、記載できる項目は、ハローワークの窓口によって案内が異なる場合があります。細かな運用は、必ず窓口で確認してください。この記事では、制度の細部には踏み込まず、一般的に知られている範囲にとどめています。
会社名で検索したときに、採用ページが見つかるようにする
求人票にアドレスを書いても、全員が入力してくれるとは限りません。会社名で検索したとき、採用ページにたどり着けるようにしておくことも大切です。そのために、次の3点を確認します。
- トップページに「採用情報」へのリンクが分かりやすく置かれている
- 採用ページの見出しに、会社名と「採用」の言葉が入っている
- 会社名で検索して、地図サービスの情報や、他の古い情報と食い違っていない
特に、検索したときに表示される会社の情報が古いままだと、電話番号や所在地の食い違いが起きます。ホームページだけでなく、地図サービスの会社情報も、あわせて確認してください。
ホームページ全体の作り方や見直しについては、会社のホームページ作成の進め方や、ホームページで集客するための考え方も参考になります。
セクションのまとめ:求人票のホームページ欄に採用ページのアドレスを書き、会社名で検索しても見つかる状態にしておくと、受け皿がつながります。
自社でやる?任せる?社長の判断軸
1ページの採用ページであれば、社内で作ることもできます。ただ、会社の状況によっては、制作会社に任せたほうが早く、安心なこともあります。判断の軸を表にまとめます。
| 状況 | 自社でやる | 任せる |
|---|---|---|
| ホームページの更新担当者がいる | 向いています | 必須ではありません |
| ページの追加方法が分からない | 教わりながら進められるなら可 | 向いています |
| 写真や文章を準備する時間がない | 材料集めだけ社内で行う | 文章の整理まで任せる |
| 急いで公開したい | 既存の仕組みで足りるなら可 | 段取りを任せたほうが早い場合あり |
| 今後も採用情報を更新し続けたい | 更新できる形で作ってもらう | 更新方法の説明も依頼する |
どちらを選ぶにしても、「材料の用意」は社内の仕事です。職場の写真、一日の流れ、求人票の内容は、現場を知る人にしか用意できません。その部分を担当者に任せ、ページの形に整える作業を外部に頼む、という分担がよく見られます。
任せるときの費用のめやす
制作会社の料金表を見ると、小さなページ追加の費用は、会社によって幅があります。数万円から十数万円程度の範囲を示している例もありますが、サイトの仕組みや、写真・文章の準備の範囲によって変わります。この数字は一つの目安にすぎません。
見積もりを依頼するときは、次の点を確認すると、費用の内訳が分かります。
- ページの追加だけか、デザインの変更も含むか
- 写真の撮影や、文章の作成は含まれるか
- 公開後の修正(求人内容の変更)は、いくらでできるか
- スマートフォンで見たときの表示は含まれるか
- 公開後の保守費用は、毎月かかるか
注意
安さだけで選ぶと、公開後の修正が高くつくことがあります。求人内容が変わるたびに依頼が必要になる仕組みだと、更新が止まり、求人票と食い違う原因になります。
相談の入口は2つあります
依頼先に相談する前に、まず自社のホームページの現状を確認したい場合は、 無料診断(URLを入れるだけ)で、いまのホームページが求人票を見た方に会社の姿を伝えられているかを確認できます。診断の結果を見ながら相談したい場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
セクションのまとめ:材料の用意は社内、ページの形に整える作業は状況に応じて外部、という分担が現実的です。見積もりでは、公開後の更新のしやすさを必ず確認します。
担当者に渡すチェックリスト
ここからは、社長ご自身が作業するのではなく、担当者に渡すための内容です。そのまま印刷して渡せるように、項目を絞っています。
公開前に集める材料
- ハローワークの求人票のコピー(現在出ているもの)
- 職場の写真6〜10枚(入口、作業場、休憩室、道具など)
- 一日の流れ(朝から夕方まで、30分〜1時間刻みのメモ)
- 最初の1か月の過ごし方
- 賃金・時間・休日・福利厚生の最新の内容
- 最寄り駅・停留所からの道のりと、駐車場の情報
- 応募の窓口(電話番号、受付時間、問い合わせフォーム)
- 写真に写る社員の、公開への同意
ページを作るときの確認
- 求人票と、金額・時間・休日が一致している
- 専門用語や社内用語を使わず、平易な言葉で書いている
- スマートフォンで見て、文字が読みやすい
- 電話番号を押すと、そのまま電話をかけられる
- 地図が表示され、会社の位置が分かる
- トップページから、採用ページへ移動できる
公開後に続ける作業
- 求人票を更新したら、同じ日にホームページも更新する
- 応募者に「何を見て知りましたか」と聞き、記録する
- 3か月に一度、写真や文章が古くなっていないか見直す
- 電話番号や所在地の変更があれば、地図サービスの情報も直す
「何を見て知りましたか」という質問は、面接のはじめに自然に聞けます。採用ページが役に立っているかどうかを判断する、数少ない手がかりになります。数が少なくても、記録しておくと、半年後に見直すときの材料になります。
セクションのまとめ:担当者には、材料集め・作成時の確認・公開後の運用の3つに分けたチェックリストを渡すと、作業が迷わず進みます。
やってはいけないこと(NOT TO DO)
採用ページは、少しの間違いが信用を損ねる原因になります。最低限、次の5つは避けてください。
1. 求人票と違う条件を書かない
賃金や休日を、実際より良く見せて書くと、入社後の食い違いにつながります。求人票と異なる内容を載せることは、避けてください。数字は必ず求人票と照らし合わせます。
2. 実在しない社員や写真を使わない
有料の写真素材で人物を飾りたくなるかもしれませんが、実際の職場とかけ離れた写真は逆効果になります。応募者は、入社後にそのギャップを感じてしまいます。多少地味でも、実際の職場の写真を使います。
3. 社員の顔や名前を、同意なく載せない
写真や発言を載せるときは、必ず本人の同意を取ります。退職した方の写真が残っていないかも、定期的に確認してください。
4. 公開したまま放置しない
「令和4年度の採用予定」のような古い情報が残っていると、会社全体が動いていない印象を与えます。年度や日付の入る表現は、できるだけ避けるか、更新の担当者を決めておきます。
5. 完璧を目指して公開を遅らせない
写真が全部揃わない、文章に自信がない、という理由で公開が延びる例は多くあります。最初は必要最低限の内容で公開し、後から少しずつ直すほうが、結果として早く受け皿が整います。
セクションのまとめ:求人票との一致、実際の職場の写真、本人の同意、更新の担当、そして完璧を求めすぎないこと。この5点を守れば、大きな失敗は避けられます。
AIを使って、文章の下書きを楽にする
採用ページの文章は、AI(文章を自動で作る道具)を使うと、下書きの手間が減ります。ただし、事実の確認は人が行います。AIは完全な代わりではなく、半自動の道具として使うのが現実的です。
AIに任せてよいこと、任せてはいけないこと
| 作業 | AIの使い方 | 人が必ず確認すること |
|---|---|---|
| 一日の流れの文章 | 担当者のメモを、読みやすい文章に整える | 実際の流れと合っているか |
| 会社紹介の短文 | 要点を渡して、2〜3行にまとめてもらう | 言い過ぎや、誇大な表現がないか |
| 求人票の言い換え | 難しい言葉を平易な言葉に直す | 金額・時間・休日の数字が変わっていないか |
| 問い合わせへの返信文 | 返信文の下書きを作る | 個人情報や、約束できない内容がないか |
AIに求人票の内容を渡して文章を整えてもらうと、数字が変わってしまうことがあります。賃金や休日は、必ず原本と見比べて確認してください。この確認だけは、人が行う作業として残します。
また、個人情報や、社外に出せない情報をAIの入力欄に書き込まないよう、担当者にも伝えておきます。
セクションのまとめ:AIは下書きの手間を減らす道具です。数字と事実の確認は、必ず人が行います。
公開までの進め方:4週間のめやす
最後に、実際の進め方をまとめます。以下は一例で、会社の状況によって変わります。
| 時期 | やること | 担当 |
|---|---|---|
| 1週目 | 現状の確認(会社名で検索して、何が表示されるかを見る)。担当者を決める | 社長・担当者 |
| 2週目 | 写真の撮影、一日の流れのメモ、求人票の内容の整理 | 担当者 |
| 3週目 | ページの作成(社内、または制作会社)。文章と数字の確認 | 担当者・依頼先 |
| 4週目 | 社長の確認、公開、求人票へのアドレス記載 | 社長・担当者 |
1週目の「会社名で検索する」作業は、社長ご自身が行うことをおすすめします。応募者が見る画面を自分の目で見ると、何が足りないかが具体的に分かります。スマートフォンで検索し、画面を担当者にも共有すると、話が早く進みます。
公開後は、半年を一つの区切りにして、応募者の声や応募数、面接に進んだ人の数を振り返ります。採用ページの効果が実感できない場合は、載せる情報の内容を見直します。それでも手応えが薄い場合は、求人票の条件そのものを見直す段階だと考えられます。
社長自身の考えや、会社の思いを発信したい場合は、社長ブログの効果と続け方も参考になります。採用ページが整ったあとに取り組むと、より深く会社を知ってもらえます。
相談の入口は2つあります
進め方に迷ったときや、どこから手を付けるか決められないときは、 無料診断(URLを入れるだけ)で、いまのホームページが求人票を見た方に会社の姿を伝えられているかを確認できます。診断の結果を見ながら相談したい場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
セクションのまとめ:4週間を目安に、現状確認、材料集め、作成、公開の順で進めます。公開後は半年を区切りに振り返ります。
よくある質問
ハローワークと採用ページについて、社長からよくいただく質問をまとめました。
Q. ハローワークに求人を出しているだけでは、やはり足りませんか。
求人票だけで応募が集まっている会社もあります。ただ、求人票を見た方が会社名で検索する可能性を考えると、受け皿となるホームページがあるほうが安心して応募してもらいやすくなります。まずは現状を検索して確認するところから始めてください。
Q. 採用ページは、本当に1ページで足りますか。
応募が少ない段階では、1ページで十分な場合が多いです。仕事内容、働く条件、職場の様子、会社の基本情報、応募の方法の5つが揃っていれば、受け皿として機能します。反応を見て、必要になってから広げれば間に合います。
Q. ホームページが古く、スマートフォンで見づらい場合はどうすればよいですか。
採用ページだけでなく、サイト全体が見づらい場合は、まず見え方を確認してください。部分的な追加で済むか、作り直しが必要かは、現状によって異なります。無料診断で現状を確認してから、制作会社に相談する順番をおすすめします。
Q. 求人票のホームページ欄には、何を書けばよいですか。
トップページよりも、採用ページのアドレスを書くほうが親切です。ただし、記載の方法や欄の扱いはハローワークの窓口によって案内が異なる場合があります。窓口で確認してから記載してください。
Q. 費用をかけずに始めるには、どうすればよいですか。
まず、社内で材料を集めることから始められます。職場の写真、一日の流れ、求人票の内容をまとめるだけでも、ページ作成の費用と時間を抑えられます。ページの形に整える作業だけを外部に頼む方法もあります。
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まとめ:大がかりな採用サイトより、まず受け皿の1ページ
ハローワークの求人票を見た方は、応募の前に会社名で検索することがあります。その受け皿を整えることが、応募を増やす最初の一歩です。
- 求人票は条件を伝え、ホームページは背景や人柄を伝える
- 最低限載せるのは、仕事内容・働く条件・職場の様子・会社の基本情報・応募の方法の5つ
- 求人票と食い違う内容は書かず、更新の担当者を決めておく
- 材料の用意は社内、ページ化は状況に応じて外部に任せる
- 公開後は、「何を見て知ったか」を記録して半年で振り返る
完璧なサイトを目指す必要はありません。まず会社名で検索し、いま何が見えるかを確認するところから始めてください。確認や相談には、無料診断とお問い合わせフォームをお使いいただけます。
この記事の執筆
webcan.jp編集部 主筆 K.Takenouchi。Webディレクター・SEOコンサルタントとして10年以上の現場経験を持ち、大手金融系メディアや医療系コーポレートサイトのコンテンツマーケティング支援、ECサイトの企画運営・KPI設計、月商数百万円から月商1億円規模への成長支援などに携わってきました。
SEO無料診断について
採用ページの整え方に迷ったら、サイトの現状を診断する無料窓口をご利用ください。費用はかかりません。ご相談はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。





