この記事の結論
Webサイト運用とは、公開したホームページを「古くしない・守る・成果につなげる」ために続ける仕事です。
社長が決めるのは「毎月の時間と予算」「誰に任せるか」の2点だけで、日々の作業は担当者と外部に分けられます。
目安は、社内で週1〜2時間、外部への支払いは月数千円から数万円です。まず守りを固め、攻めは後でも間に合います。
ホームページを作ったあと、制作会社から「これからは運用が大事です」と言われた。けれども、何をいくらでやる話なのか分からない。そう感じている社長は少なくありません。
この記事は、検索でよく見られる「Webサイト運用とは」「Webサイト 運用 内容」「ホームページ 運用 やること」といった疑問に、社長の判断に使える形で答えます。操作の細かい手順は、担当者に渡すチェックリストにまとめました。
最初に、全体像を3つの表で押さえます。
表1:社長が決めること/任せること
| 項目 | 社長が決める | 任せてよい |
|---|---|---|
| サイトの目的 | 問い合わせ・採用・信用づくりのどれを増やすか | 文面や画面の案づくり |
| 時間と予算 | 毎月どれだけ時間とお金をかけるか | 金額の範囲内での作業の段取り |
| 担当者 | 社内の誰が窓口になるか | 日々の更新・返信 |
| 外部の依頼先 | どの会社に何を頼むか(契約) | 保守・修正・専門的な改善 |
| 確認 | 月1回、数字を担当者から聞く | 数字の集計・資料づくり |
表2:自社でやる/任せる
| 仕事 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| お知らせ・実績の更新 | 自社でやる | 現場の話は社内の人しか書けないため |
| 数字の確認(訪問数・問い合わせ数) | 自社でやる | 月1回見るだけで足り、無料の道具で済むため |
| 問い合わせへの返信 | 自社でやる | お客様との最初の接点で、社内の言葉が要るため |
| 検索で見つけてもらう改善 | 最初は自社、本格化したら一部を任せる | 効果が出るまでに時間がかかり、専門知識が要るため |
| サーバー・更新・バックアップ | 任せる | 失敗したときの影響が大きく、専門知識が要るため |
表3:月の手間と費用の幅(目安)
| 進め方 | 社内の手間 | 外部への支払い(月額) |
|---|---|---|
| 最小限(守りだけ) | 月1〜2時間 | サーバー・ドメイン等の維持費で月数百円〜数千円、保守を頼むなら月3,000円〜3万円 |
| 標準(更新と確認を回す) | 週1〜2時間 | 維持費に加え、更新の代行を使う場合は月0.5万〜2万円 |
| しっかり(改善まで続ける) | 週2〜3時間(窓口役) | 月3万〜10万円ほど |
| 戦略から任せる | 月2〜4時間(打合せ) | 月10万〜50万円ほど |
ポイント
金額は、公開されている料金表や見積りで見られる一般的な幅をもとにした目安です。実際は会社や内容で変わるため、必ず複数社の見積りで確認してください。
Webサイト運用とは何か:社長向けの定義
言葉の意味を、先に短く確認します。ここがずれていると、見積りの比較もずれてしまうためです。
公開後の「手入れ」を続けること
Webサイト運用とは、公開したあとに続ける手入れ全般です。情報の更新、数字の確認、使いにくい所の改善、サーバーなどの保守が含まれます。
お店にたとえると分かりやすくなります。ホームページを作るのは店舗を建てることです。運用は、毎朝の掃除や商品の入れ替え、看板の点検にあたります。
建てたまま手入れをしない店は、少しずつ古びていきます。ホームページも同じで、情報が古いままだと、訪れた人が不安を感じやすくなります。
制作と運用は、お金の出どころも別です
制作費は、基本的に一度払う費用です。運用費は、続けるほど毎月かかる費用です。この2つを分けて考えると、予算の見通しが立てやすくなります。
制作の費用については、ホームページ制作の費用・相場ガイドで価格帯ごとに整理しています。運用は「作ったあとの毎月の話」と覚えてください。
「運用」と「運営」の違いは気にしなくて大丈夫です
検索すると「運用と運営の違い」という話が出てきます。ただ、業界でも使い分けは決まっていません。会社によって、同じ仕事を両方の呼び方で言います。
あえて分けるなら、運営は「方針を決めること」、運用は「手を動かすこと」という使われ方が多いです。中小企業では社長と担当者が兼ねることも多く、厳密に分ける必要はありません。
見積書で気をつけたいのは言葉ではなく、「何をどの頻度でやるか」が書かれているかどうかです。
運用をしないと、何が起きるのか
急に困ることは、あまり多くありません。起きやすいのは、じわじわとした変化です。
- 営業時間や料金、担当者の名前が古いままになり、問い合わせの電話で行き違いが出る
- お知らせの最終更新が何年も前で、「この会社は今も営業しているのか」と見られる
- サーバーやソフトの更新が止まり、表示の不具合や不正アクセスの危険が少しずつ増える
- どのくらい見られているか分からず、広告や制作の判断が勘になる
これらは、月に1〜2時間の手入れでかなり防げます。不安をあおるつもりはありませんが、「放っておくと静かに差が開く」という性質は知っておいてください。
セクションのまとめ:Webサイト運用は公開後の手入れ全般です。言葉の違いより、何をどの頻度でやるかが大切です。
社長が決めること、任せること
運用の細かい作業を、社長が覚える必要はありません。決めるべきことは次の4つに絞れます。
決めること1:サイトに何をさせたいか
「新しいお客様からの問い合わせを増やしたい」「採用の応募を増やしたい」「取引先に信用してもらいたい」。この中から、今いちばん大事な1つを選びます。
目的が決まると、更新する内容や見る数字が自然に決まります。逆に決まっていないと、何を直しても手応えが分からなくなります。
決めること2:毎月の時間と予算の上限
時間と予算の上限を、先に社長が決めます。たとえば「社内は週1時間まで、外部は月2万円まで」といった形です。
上限があれば、担当者も業者も、その範囲で考えます。上限がないと、提案が膨らみやすくなります。
決めること3:誰が窓口になるか
窓口は社内に1人置きます。複数人に分けると、「誰かがやってくれると思っていた」という状態になりやすいためです。
担当者を決める際の考え方は、Web担当者になって最初の30日にやることでも触れています。社長が毎日見る必要はなく、月1回の報告を受ける形で十分です。
決めること4:月1回、何を聞くか
月1回、担当者に聞く質問は次の3つだけで足ります。
- 先月、サイトは何回見られましたか(訪問数)
- 問い合わせは何件ありましたか
- 今月、直したこと・直すことは何ですか
数字の大小より、「前の月と比べてどうか」を見てください。ここだけ押さえれば、社長が運用の細部に入らなくても、方向のずれには気づけます。
ポイント
社長の仕事は「作業」ではなく、「上限を決める・窓口を決める・月1回聞く」の3つです。この3つが決まると、運用は回り始めます。
セクションのまとめ:社長が決めるのは、目的・時間と予算・窓口・月1回の確認です。作業は担当者と外部に任せられます。
Webサイト運用の内容:5つの仕事と、やる頻度
「Webサイト 運用 内容」と調べる方の多くは、具体的に何をするのかを知りたいはずです。仕事は、次の5つに整理できます。
| 仕事 | 具体的な内容 | 頻度の目安 | 主に誰が |
|---|---|---|---|
| 1 更新 | お知らせ、実績、料金・営業時間の修正 | 月1〜2回 | 社内の担当者 |
| 2 確認 | 訪問数、問い合わせ数、よく見られたページを見る | 月1回 | 社内の担当者 |
| 3 改善 | 主力ページの書き直し、写真の差し替え | 年2〜4回 | 担当者+必要なら外部 |
| 4 受け皿の点検 | 問い合わせフォーム、電話番号、スマホでの見え方 | 四半期に1回 | 担当者+必要なら外部 |
| 5 保守 | サーバー、ソフトの更新、バックアップ、セキュリティ | 毎月 | 外部(制作会社など) |
仕事1:更新(いちばん身近な仕事)
営業時間の変更、新しい実績の掲載、お知らせの追加などです。ここは現場を知る社内の人が向いています。
更新の回数は、多ければよいわけではありません。続けられる頻度で決めるのが大切です。業種ごとの目安は、ホームページの更新頻度はどれくらい必要?で整理しています。
仕事2:確認(数字を見る)
Googleが無料で提供する道具で、訪問数や検索された言葉を確認できます。名前は「Googleアナリティクス」「Search Console(検索での表示状況を見る道具)」です。
見るのは月1回、数分で十分です。詳しい分析は、必要になった時に専門家へ相談すれば間に合います。
仕事3:改善(効果が出やすい所から)
サイト全体を直そうとすると、手間も費用も大きくなります。まずは、自社でいちばん頼まれる仕事を説明しているページを1枚だけ磨きます。
写真を新しくする、料金の目安を書く、よくある質問を足す。こうした小さな改善でも、問い合わせの受けやすさは変わります。
仕事4:受け皿の点検
せっかく見てもらっても、問い合わせの入口が使いにくいと、連絡が来ません。フォームの入力欄が多すぎないか、スマホで押しやすいかを、年に数回確認します。
自社のスマホで、実際に問い合わせフォームを送ってみるのがいちばん確実です。
仕事5:保守(外部に任せたい仕事)
サーバーが動いているか、ソフトが最新か、バックアップが取れているか、といった守りの仕事です。専門知識が要り、失敗した時の影響も大きいため、外部に任せる方が安心です。
サーバーの管理を自動化できるかを考えたい方は、サーバー保守はAIに任せるべきかも参考になります。
セクションのまとめ:運用は「更新・確認・改善・受け皿の点検・保守」の5つです。保守以外は、社内でも始められます。
自社でやる/任せる:社長の判断軸
全部を自社でやるのも、全部を外に出すのも、中小企業にはあまり現実的ではありません。判断は、次の3つの問いで足ります。
問い1:その仕事は、現場の言葉が要るか
お客様の声、実績、スタッフの紹介など、社内でしか知らない話が要る仕事は、自社でやる方が伝わります。外部に頼むと、一般的な文章になりやすいためです。
問い2:失敗した時の影響が大きいか
サイトが表示されなくなる、情報が漏れる、といった事故につながる仕事は、任せる側に寄せます。保守がこれにあたります。
問い3:続けられる人が社内にいるか
担当者が1人で、退職や異動の可能性がある場合は、特定の人に頼り切らない形にします。作業を手順書にしておくか、一部を外部に任せておくと安心です。
内製と外注の全体像は、Webマーケティング内製化 vs 外注に経営判断の枠組みをまとめています。
任せる先の種類と向き不向き
| 任せ先 | 向いている会社 | 注意点 |
|---|---|---|
| 制作した会社 | 保守と簡単な修正を一緒に頼みたい | 契約に含まれる範囲を確認する |
| 運用代行の会社 | 更新や数字の確認も含めて頼みたい | 何を月何回やるのかを書面で確認する |
| フリーランス | 小さな修正を安く頼みたい | 連絡が取れなくなった時の備えを決める |
| 社内の担当者 | 現場の話をそのまま載せたい | 担当者が不在になっても回る形にする |
運用代行の中身や選び方は、ホームページ運用代行とは?費用相場・依頼先の選び方で詳しく説明しています。依頼する前に一度ご覧ください。
ポイント
迷った時の合言葉は「現場の話は自社、壊れたら困る所は任せる」です。この一文で、多くの仕事は振り分けられます。
セクションのまとめ:現場の言葉が要る仕事は自社、失敗の影響が大きい仕事は外部、と分けると迷いにくくなります。
月の手間と費用の幅:いくらを見込むか
費用は「どこまで自社でやるか」で大きく変わります。ここでは、中小企業が見込みやすい幅を、4つの進め方で整理します。
必ずかかる維持費
運用を何もしなくても、ホームページを置いておくだけでかかる費用があります。
| 項目 | 月額の目安(年払いを月割りにした場合) | メモ |
|---|---|---|
| ドメイン(住所にあたる名前) | 数百円 | 年に1回の更新を忘れると表示が止まるため、期限の管理が必要 |
| サーバー(置き場所) | 数百円〜数千円 | 容量や会社で幅がある |
| 保守(更新・バックアップの見守り) | 3,000円〜3万円 | 制作会社の月額契約に含まれる場合がある |
上の幅は、レンタルサーバーや制作会社の公開料金でよく見られる範囲をもとにした目安です。実際の金額は、契約書や請求書で確認してください。
外部に頼む場合の費用
| 頼み方 | 月額の目安 | 中身の例 |
|---|---|---|
| 更新だけ頼む | 0.5万〜2万円 | お知らせや実績の入力 |
| 更新+数字の確認+簡単な改善 | 3万〜10万円 | 月次の報告、ページの修正 |
| 戦略から任せる | 10万〜50万円 | 方針づくり、記事制作、広告の調整など |
金額の差は、「作業の量」と「考える部分をどこまで任せるか」から生まれます。安い月額は作業中心、高い月額は戦略づくりを含むことが多いです。
無料でできる範囲も広いです
- Search Console(検索での表示状況を見る、無料)
- Googleアナリティクス(訪問数を見る、無料)
- Googleビジネスプロフィール(地図検索に出る情報、無料)
最初の半年は、これらの無料の道具と社内の時間だけでも始められます。効果を見てから外部に頼む順番でも、遅くはありません。
注意
「月額が安いから」と、中身を確かめずに契約するのは避けてください。何を月に何回やるのか、報告はあるのか、解約の条件は何かを、契約前に書面で確認します。
セクションのまとめ:維持費は月数千円、外部の運用は月0.5万〜50万円ほどの幅があります。社内の時間と組み合わせて決めます。
今やる/後でよい:優先順位
やることが多く見えても、順番をつければ慌てずに済みます。社長が判断しやすいよう、「今やる」「後でよい」に分けました。
| 区分 | 内容 | 目安の時期 |
|---|---|---|
| 今やる | ドメインとサーバーの契約者・期限の確認 | 今月中 |
| 今やる | 営業時間・料金・連絡先が最新かの確認 | 今月中 |
| 今やる | 数字を見られる状態にする(Search Consoleなど) | 1〜2か月以内 |
| 今やる | 窓口の担当者を1人決める | 1か月以内 |
| 後でよい | 主力ページ以外の全面的な作り直し | 半年〜1年後 |
| 後でよい | ブログ記事を毎週書く体制づくり | 数字が見えてから |
| 後でよい | 広告やSNSとの連携 | 土台が整ってから |
いちばん先にやるのは、守りの確認です。ドメインの更新期限は、担当者が替わった時に抜け落ちやすい部分でもあります。
次に、数字を見られる状態にします。見えるようになれば、何が足りないかが分かり、後の判断が楽になります。
よくある質問への近道:更新は月に何回が目安か
回数に正解はありませんが、「続けられる回数」が正解です。月1〜2回の小さな更新を、1年続けることを目標にしてください。
セクションのまとめ:今やるのは守りの確認と数字の準備です。大きな改善は、それが整ってからで間に合います。
やってはいけない5つのこと
運用でつまずく原因は、難しい技術ではなく、進め方のずれであることがほとんどです。避けたい例を5つ挙げます。
| やってはいけないこと | なぜ避けるか | 代わりにすること |
|---|---|---|
| 1 担当者1人に丸投げして放置する | 異動や退職で誰も分からなくなる | 月1回の報告を受け、手順を残す |
| 2 ドメイン・サーバーの契約名義が制作会社のまま | 契約を移したい時に困る | 契約者と期限を社内で把握する |
| 3 中身を確かめずに月額契約を結ぶ | 頼んだつもりの作業が含まれないことがある | 作業内容と回数を書面で確認する |
| 4 毎週更新などの無理な目標を立てる | 数か月で止まり、かえって古く見える | 月1〜2回から始める |
| 5 ログインID・パスワードを1人しか知らない | その人が不在だと何もできない | 管理者を2人にし、保管場所を決める |
注意
ID・パスワードの共有は、チャットやメールに書かず、会社で決めた方法で保管してください。詳しい扱いは、管理を任せる業者とも相談しておくと安心です。
セクションのまとめ:丸投げ・名義・契約の確認不足・無理な目標・情報の属人化は、先に防いでおけば避けられます。
担当者に渡すチェックリスト
ここからは、社長ではなく担当者向けの内容です。このページを担当者に渡し、月次・四半期・年次で使ってもらってください。
毎月(30〜60分)
- 営業時間・料金・連絡先に変更がないか確認し、あれば直す
- お知らせまたは実績を1件追加する
- 訪問数と問い合わせ数を、前の月と見比べてメモする
- 自社のスマホでトップページと問い合わせフォームを開き、表示を確認する
- 保守を頼んでいる会社から、更新やバックアップの報告が来ているか確認する
四半期(3か月に1回、1〜2時間)
- 問い合わせフォームから、テスト送信をして届くか確認する
- よく見られているページを3つ見て、情報が古くないか確認する
- 主力ページの写真・文章に、直したい所がないか確認する
- リンク切れがないか、主なページから順に開いて確認する
年に1回
- ドメインとサーバーの契約期限、費用、契約者を確認する
- 保守・運用の契約内容と請求額を見直す
- ID・パスワードの管理者を確認し、退職者のアカウントを消す
- 来年の月ごとの更新予定を、簡単に決める
メモは表計算ソフトや紙で十分です。大切なのは、社長が月1回、そのメモを見て質問できる形にしておくことです。最低限の管理項目は、ホームページ管理の最低限チェックリストにもまとめています。
セクションのまとめ:担当者向けには、月・四半期・年の3つの頻度でチェックリストを用意すると続けやすくなります。
AIの使いどころ:下書きは任せ、確認は人が行う
生成AI(文章をつくる道具)は、運用の手間を減らす助けになります。ただし、全部を任せるのではなく、役割を分けるのがコツです。
| 仕事 | AIに任せやすいこと | 人が必ず行うこと |
|---|---|---|
| 更新 | お知らせの文面案、言い回しの整え | 事実の確認、写真の選定、最終の判断 |
| 確認 | 数字の増減を文章で説明させる | 数字の元データの確認 |
| 改善 | ページ構成の案、質問への回答案 | 自社らしさの追加、約束できる内容かの確認 |
| 問い合わせ対応 | 返信文のたたき台 | 金額や納期など約束に関わる部分 |
AIが書いた文章に、実際と違う内容が混ざることがあります。営業時間、料金、資格などは、必ず担当者が自分の目で確かめてください。
ポイント
AIは「下書きを速くつくる道具」です。公開前の確認は、社内の人が行う決まりにしておくと安全です。
セクションのまとめ:AIは下書きと整理に使い、事実の確認と最終判断は人が行うのが安全な使い方です。
架空の例:従業員30名の会社が、運用を始めたら
ここで紹介するのは、実際の企業ではなく、分かりやすさのためにつくった架空の例です。
地方で内装工事を手がける、従業員30名の会社を想定します。ホームページは3年前に制作会社がつくり、それ以来ほとんど手を入れていません。
最初の1か月:守りの確認だけ行う
社長は、総務の担当者を窓口に決めました。担当者は、ドメインとサーバーの期限と契約者を確認しました。すると、契約者が制作会社の名義になっていることが分かりました。
そこで制作会社に相談し、期限や連絡先を書面で受け取りました。ここまでの社内の手間は、合計で数時間ほどです。
2〜3か月目:更新と数字の確認を回す
担当者は月1回、施工事例を1件追加し、営業時間などの古い情報を直しました。社長は月末に10分、訪問数と問い合わせ数を聞くだけにしました。
保守は、制作会社に月額で任せました。内容は、ソフトの更新とバックアップの確認です。費用は、見積りの範囲内で収めました。
半年後:主力ページを1枚だけ磨く
数字を見ると、内装リフォームのページがよく見られていました。そこで、写真の差し替えと料金の目安の追記を、外部の力も借りて行いました。
この例のように、最初から大きな投資をせず、小さく始めて手応えを見ながら増やす進め方が、中小企業には合いやすいです。結果は会社や業種で変わるため、数字の目標は無理のない範囲で置いてください。
セクションのまとめ:小さく始め、守りの確認から入り、手応えを見て次に進むのが無理のない進め方です。
よくある質問
社長からよく聞かれる質問を、短くまとめました。
Webサイト運用とは、簡単にいうと何ですか。
公開したホームページを、古くせず、守り、成果につなげるために続ける手入れ全般です。更新、数字の確認、改善、受け皿の点検、保守の5つに分けられます。
運用と運営は何が違いますか。
業界で厳密な使い分けはありません。あえて分けるなら、運営は方針を決めること、運用は手を動かすことという使われ方が多いです。中小企業では分けて考えなくても問題ありません。
ホームページ運用で、毎月どんなことをしますか。
営業時間や料金の確認、お知らせや実績の追加、訪問数と問い合わせ数の確認、スマホでの表示確認が基本です。社内で月30〜60分ほどが目安です。
運用にかかる費用はいくらくらいですか。
維持費は月数百円〜数千円、保守を頼むと月3,000円〜3万円ほどが多いです。更新まで任せると月0.5万〜2万円、改善まで頼むと月3万〜10万円が一つの目安です。金額は会社で異なるため、複数社の見積りで確認してください。
自社でやるのと外注するのは、どちらがよいですか。
現場の話が要る更新や数字の確認は自社、サーバーなどの保守は外部に任せる組み合わせが多くの会社に合います。迷った時は、失敗した時の影響が大きい仕事を外部に寄せてください。
まず何から始めればよいですか。
ドメインとサーバーの契約者・期限の確認、営業時間や連絡先が最新かの確認、窓口の担当者を決めることの3つです。数字を見られる状態にするのは、その次で間に合います。
まとめ:社長は「上限・窓口・月1回の確認」を決めるだけで始められます
Webサイト運用は、難しい技術の話ではなく、続ける仕組みの話です。社長が決めるのは、時間と予算の上限、窓口になる担当者、月1回の確認の3つです。
更新や数字の確認は社内で、サーバーなどの保守は外部に任せる。この組み合わせなら、社内の手間は週1〜2時間、外部への支払いは月数千円から数万円で始められます。
最初の1か月は、ドメインとサーバーの確認、情報の最新化、窓口の決定に絞ってください。それだけでも、運用の土台はできあがります。
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自社のホームページで、何を社内でやり、何を任せるか。その切り分けと費用の目安を、状況をうかがったうえでご一緒に整理します。現状を数字で知りたい場合は、無料診断もご利用いただけます。
この記事を書いた人
webcan.jp編集部 主筆 K.Takenouchi。Webディレクター・SEOコンサルタントとして10年以上の現場経験を持ち、大手金融系メディアや医療系コーポレートサイトのコンテンツマーケティング支援、ECサイトの企画運営・KPI設計、月商数百万円から月商1億円規模への成長支援などに携わってきました。





