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検索対策は社内でやるか外注するか|社長のための判断表と人件費の比べ方

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検索対策は社内でやるか外注するか|社長のための判断表と人件費の比べ方

社内担当と外注を天秤にかけて判断するイメージ

この記事の結論

検索対策(検索結果で自社を見つけてもらう取り組み)は、「作業の量」「担当者が辞めたときの影響」「社内に窓口役がいるか」の3つで、社内に置くか外注するかを決められます。多くの中小企業では、窓口と更新を社内、分析と技術を外注という併用型が無理のない選択です。冒頭の判断表で、自社の位置をご確認ください。

検索対策を社内の担当者に任せるべきか、外部の会社に頼むべきか。この迷いは、多くの社長が一度は通る道です。担当者が辞めた、採用がうまくいかない、外注先の報告が分かりにくい、といったきっかけで、あらためて考え直す方もいらっしゃいます。

この記事は、外注先をどう選ぶかではなく、「そもそも社内で体制を作るのか」という判断に絞っています。人件費の計算の仕方、教育にかかる時間、退職したときのリスクを、社長が自分で試算できる形でまとめました。

なお、外注先の比べ方や料金の見方は、SEO対策代行とは?任せられる作業と費用、見積もりの比べ方で扱っています。Web全体の内製・外注の考え方はWebマーケティング内製化 vs 外注で扱っています。本記事は、検索対策の担当を社内に置くかどうかに絞り、料金の数字には踏み込みません。

社内か外注かを決める判断表(まず結論)

最初に、費用・任せる範囲・向いている会社を一枚の表にします。細かい根拠は、後の章で順に説明します。

比べる点 社内に担当を置く 外注する 併用型(社内+外注)
費用の出方 毎年の人件費が固定でかかります。担当者が増えると上がります。 月額が固定、または作業ごとです。契約を見直せば止められます。 社内で使う作業時間と、外注の月額を合わせた額になります。
任せる範囲 全部を担当者が抱えます。技術面は学ぶ時間が必要です。 分析・改善・技術面まで広く任せられます。社内の窓口は必要です。 更新や写真の用意は社内、分析と技術は外注という分担です。
始められるまで 採用か配置に数か月、慣れるまでさらに数か月かかります。 契約から数週間で動き出します。 外注が先に動き、社内が追いつく形です。
辞めたときの影響 担当者が辞めると止まりやすいです。 外注先を変えれば続けられます。引き継ぎ資料は必要です。 片方が欠けても、もう片方が支えます。
やり方の知識(ノウハウ) 社内に残ります。 社内に残りにくいです。報告書の整理で補います。 少しずつ社内に移せます。
向く会社 検索対策を長く中心に据える、人を育てる余力がある会社 担当に使える人がいない、まず早く始めたい会社 多くの中小企業。無理なく続けたい会社

ポイント|迷ったときの目安

担当者に使える時間が週に5時間に届かない、または担当者が1人だけで代わりがいない場合は、外注か併用型から始めるほうが無理が出にくいです。ここでの時間は目安であり、会社の実情に合わせてご判断ください。

社内担当を置く場合外注する場合給与・賞与(年収)会社負担の社会保険料(目安15%前後)採用費・教育費・ツール代退職時の引き継ぎ・再採用の手間担当者が育つまでの待ち時間月額費用×12か月+初期費社内の窓口役の時間(週2時間程度・仮定)契約の縛りと、やめるときの条件やり方の知識が社内に残りにくい点青は毎年かかる費用、橙は見落としやすい負担です

セクションのまとめ

費用は人件費だけでなく、教育と退職への備えまで含めて比べます。迷う会社は併用型から始めるのが無理のない選択です。

検索対策の「仕事」を棚卸しすると、判断が早くなる

「社内でやる」「外注する」と一口に言っても、検索対策には種類の違う仕事が混ざっています。仕事を分けて眺めると、社内向きのものと外注向きのものが自然に分かれます。

社内に置いたほうがよい仕事

自社の商品や現場を知らないと書けない仕事は、社内向きです。たとえば、施工事例の写真と説明文、お客様の声、スタッフ紹介、季節ごとのお知らせなどです。これらは、外注先に頼んでも結局は社内から材料を出すことになります。

Googleマップの口コミへの返信も、社内向きです。お客様との距離感を知っている人が返したほうが、言葉に温度が出ます。

外注に向いている仕事

専門の知識や道具が要る仕事は、外注向きです。検索順位の計測、競合の調べ、サイトの表示速度の改善、構造の見直し、検索結果で表示される文章の最適化などが当たります。これらは、担当者が一から学ぶと時間がかかります。

仕事の種類 頻度 向き 理由
事例・お知らせの更新 月に数回 社内 現場の情報は社内にしかありません
口コミへの返信 随時 社内 お客様との関係を知る人が返すほうが伝わります
順位・アクセスの計測と報告 月に1回 外注または併用 道具の使い方に慣れが要ります
サイト構造・表示速度の改善 年に数回 外注 技術の知識が要ります
記事の企画と執筆 月に数本 併用 企画は外注、材料と最終確認は社内が自然です
検索語の調査 四半期に1回 外注 調査の道具と経験が要ります

この表のとおり、全部を社内で抱える必要も、全部を外に出す必要もありません。次の章では、社内に担当を置く場合の費用を、社長ご自身が計算できるようにします。

セクションのまとめ

仕事を「現場の情報が要るか」「専門の道具が要るか」で分けると、社内向きと外注向きが見えてきます。

社内担当を置く場合の人件費の計算式

社内で担当を置く場合の費用は、給与の額面だけでは足りません。会社が実際に負担する額を、順に積み上げて見ていきます。

基本の計算式

次の式で、1年あたりの費用の目安を出せます。数字はすべて、自社の実績や求人票の相場に置き換えてください。

  • 年収(月給×12か月+賞与)
  • 会社が負担する社会保険料など(年収のおおむね15%前後が目安とされています。正確な率は加入している保険で変わるため、社会保険労務士や年金事務所の資料でご確認ください)
  • 採用費(求人媒体費や紹介手数料。自社の過去実績で入れます)を、何年勤めてもらう想定かで割った額
  • 教育費(研修費、書籍、外部講座。社内で教える人の時間も含めます)
  • ツール代(順位計測やアクセス解析の有料プランがあれば、年額で入れます)

賃金の相場を調べるときは、国の統計である厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」や、地域の求人票が参考になります。同じ職種でも地域や会社の規模で幅が出るため、1つの数字を鵜呑みにせず、幅で見るのが安全です。

計算例(仮の数字です)

次は、考え方を示すための仮の数字です。実際の金額ではありません。月給25万円、賞与は年に2か月分と仮定します。

項目 計算 結果(目安)
年収 25万円×12か月+25万円×2か月 350万円
会社負担の社会保険料など 350万円×15%(仮) 約52万円
人件費の合計 350万円+52万円 約402万円
兼務(検索対策に使う時間が全体の20%) 402万円×20% 約80万円
専任(検索対策に100%) 402万円×100% 約402万円

同じ人でも、兼務なら年に約80万円分、専任なら約402万円分の負担になります。ここに採用費や教育費が上乗せされます。「社内でやれば安い」とは限らない、という点が見えてきます。

注意|給与以外の費用を忘れない

採用費、教育費、ツール代、そして担当者が現場の仕事を離れる分の機会損失が抜けやすいです。比較するときは、必ず年額に直して並べてください。

外注の側にも、見落としやすい社内の時間がある

外注すれば社内の負担がなくなるわけではありません。外注先との打ち合わせ、材料の用意、報告書の確認といった窓口役の時間がかかります。

たとえば、窓口役が週に2時間を使うとします。年に50週として約100時間です。窓口役の年収を402万円、年間の労働時間を2,000時間と仮定すると、1時間あたりは約2,010円で、100時間分は約20万円になります。これも仮の計算ですが、外注の月額に加えて見ておく費用です。

外注の月額そのものの相場や見積もりの比べ方は、SEO対策の費用・価格相場に整理されています。本記事では金額を転記せず、「年額に直して比べる」という考え方だけをお伝えしています。

セクションのまとめ

社内の費用は「年収+会社負担の保険料+採用・教育・ツール」、外注は「月額×12か月+窓口役の時間」で、どちらも年額に直して比べます。

教育にかかる時間:担当者が一人前になるまで

社内に担当を置く場合、費用よりも見落とされやすいのが、育つまでの時間です。検索対策は、始めてすぐに結果が出る仕事ではありません。

立ち上がりのおおまかな段階

  • 最初の1〜2か月:用語を覚え、自社サイトの現状を把握する時期です。
  • 3〜6か月:基本的な更新や改善ができるようになる時期です。
  • 半年〜1年:成果が見え始め、判断を任せられるようになる時期です。

これは一般的な目安であり、担当者の経験やサイトの状態で大きく変わります。経験者を採用しても、自社の業界に合わせるための期間は必要です。

教える人が社内にいない場合

社内に検索対策を教えられる人がいない場合、担当者は本やインターネットの情報で独学することになります。すると、古い情報や自社に合わない方法を選んでしまう恐れがあります。

外部の講座や、外注先からの定期的な助言を受ける方法もあります。その場合は教育費として年額に入れ、先ほどの計算に加えてください。

ポイント|教育の費用は「時間」でも測る

担当者が学ぶ時間は、その分だけ本来の仕事から離れている時間です。週に何時間、何か月かけるのかを、あらかじめ決めておくと、後の見直しがしやすくなります。

セクションのまとめ

担当者が育つまでには半年から1年かかることがあります。その間の人件費と、結果が出ない期間への理解を、社長が先に持っておくことが大切です。

退職リスクにどう備えるか

社内担当を置く場合の最大のリスクは、担当者が辞めたときに全部が止まることです。担当者が1人だけの会社では、起きやすいことです。

担当者が辞めたあとの対応は、Web担当者が辞めたときに社長がやることに確認リストとしてまとめています。ここでは、辞める前から備えておくことに絞ってお伝えします。

備えの基本は「個人に集めない」こと

  • 各種アカウント(サイト管理画面、Googleのツール、地図のビジネスプロフィール)は、会社名義で作り、社長も管理者に入れておきます。
  • パスワードは個人のメモに置かず、会社で決めた方法で保管します。
  • 作業の記録(何をいつ直したか)を、共有のファイルに残します。
  • 週に1回など、短くても定期的に社長が画面を見る習慣をつけます。

これらは、外注する場合にも同じく必要です。外注先に管理者権限をすべて渡して、社長が入れない状態にしてしまうと、契約を終えるときに困ります。

採用して補充する場合の負担

辞めたあとに新しく採用するには、求人を出し、面接し、教育する時間がかかります。担当者が決まるまでの数か月、更新が止まる可能性もあります。この期間の更新を誰が支えるかを、先に決めておくと安心です。

採用の進め方や給与の調べ方は、Web担当者の採用・求人の出し方で扱っています。

セクションのまとめ

退職への備えは、アカウントを会社名義にすること、作業を記録すること、社長が定期的に画面を見ることの3点です。社内でも外注でも共通して必要です。

外注する場合に、社内で決めておくこと

外注は、「頼めば安心」という選択ではありません。任せる範囲と責任の線引きを社内で決めておかないと、期待とのずれが出ます。

3つの「決めごと」

  • 目的:問い合わせの数を増やしたいのか、ご来店を増やしたいのか、地域での知名度を上げたいのかを、一言で決めます。
  • 窓口役:外注先とのやり取りを受ける人を1人決めます。社長自身でも、信頼できる社員でも構いません。
  • 予算の上限:月と年の両方で上限を決めます。年額で考えると、判断を誤りにくくなります。

外注先の探し方や、見積もりで見るべき項目は、SEO対策代行の比べ方の記事にまとめています。あわせて、Webマーケティング内製化と外注の経営判断では、検索対策に限らないWeb全体の見方を扱っています。

外注でも、社内に残すべきもの

外注してもよいのは作業であり、会社の判断までは渡さないほうが安全です。何をお客様に伝えるのか、どの地域を狙うのかといった方針は、社長が決めます。

また、外注先からの報告書は、数字だけでなく「何をして、次に何をするか」が書かれているかを確認してください。分からない言葉があれば、その場で聞いて構いません。

注意|契約の条件を確認する

契約期間の縛り、やめるときの通知期間、サイトやアカウントの権利が誰のものかは、契約前に確認してください。不明な点は、書面で確認すると後で困りません。

セクションのまとめ

外注では、目的・窓口役・予算の上限を社内で決めます。方針は社長が持ち、作業を任せる形が安全です。

社長のための5つの質問と、判断の当てはめ方

ここまでの内容を、社長が自分で答えられる質問にしました。それぞれに「はい」「いいえ」で答えると、進む方向が見えます。

問い1:週5時間以上使える人はいますか問い2:辞めても記録とアカウントが残りますか問い3:学ぶ時間を半年〜1年見られますかいずれも「いいえ」外注を軸にする一部「はい」併用型で始めるすべて「はい」社内を軸にする主な3つの問いです。詳しくは次の表の5問でご確認ください
質問 「はい」の場合 「いいえ」の場合
1. 検索対策に週5時間以上使える人が社内にいますか 社内での運営が選択肢に入ります 外注か併用型が現実的です
2. その人が辞めても、記録とアカウントが残りますか 社内での運営を続けやすいです 先に記録とアカウントの整理から始めます
3. 学ぶ時間を半年〜1年見られますか 社内で育てる選択肢があります 早く動ける外注が向いています
4. 年額で、社内の人件費が外注の見積もりより低いですか 社内が有利な可能性があります 外注か併用型が有利な可能性があります
5. 自社の方針を決める窓口役を置けますか 外注でも併用でも進められます まず窓口役を決めることが先です

この表の答えが「はい」「いいえ」で割れる場合は、併用型が収まりのよい選択になりやすいです。完全にどちらかに寄せる必要はありません。

セクションのまとめ

5つの質問への答えが割れたら、併用型で始めて、状況を見ながら社内に寄せていく進め方が無理のない形です。

併用型の進め方:3段階で社内に移していく

併用型は、最初から全部を社内でやろうとせず、外注の力を借りながら少しずつ移していく考え方です。次の3段階が一例です。

最初の3か月4〜9か月目10か月目以降外注が主役社内は窓口役と資料の保管から作業を少しずつ社内に移す(更新・報告の確認)社内を軸に見直す外注は専門部分だけ残す

最初の3か月:外注が主役

外注先が現状の調べと改善を進め、社内は窓口役と材料の用意を担当します。この間に、アカウントを会社名義で整え、作業記録の置き場所を決めます。

4〜9か月目:作業を少しずつ移す

事例の掲載やお知らせの更新、口コミの返信を、社内が担当します。外注先の報告書を社内で読み、分からない点を質問する習慣をつけます。

10か月目以降:役割を見直す

社内でできることが増えたら、外注の範囲を専門の部分に絞って、費用を見直します。逆に社内に余力がなければ、そのまま外注を続けても構いません。

見直しのタイミングで、年額を再計算しておくと、判断の根拠になります。これは、社内でも外注でも、同じ方法で比べられます。

セクションのまとめ

併用型は、外注で早く動き出し、社内に少しずつ移し、10か月目以降に役割を見直す流れです。

やってはいけないこと

社内でも外注でも、避けたほうがよい判断があります。次の5つは、特に起きやすいものです。

  1. 外注先が作ったアカウントや計測の設定を、会社名義で残さない。
  2. 順位だけを成果として契約する(問い合わせにつながるかを確かめない)。
  3. 外注先を切り替えるときに、サイト構造やページのURLを変えてしまう。
  4. 社内の担当者に「ついでに」検索対策を任せ、使える時間と見る数字を決めない。
  5. 数週間で結果が出ないことを理由に、やり方を毎回変える。

とくに3つ目は見落とされがちです。URLを変えると、それまで積み上がった検索での評価が一時的に下がる場合があります。切り替えの時期は、サイトの変更をいったん止めるよう、新旧の担当者に伝えてください。結果が出るまでに数か月かかることがあるため、判断の時期をあらかじめ決めておくと、焦りにくくなります。

セクションのまとめ

アカウントの持ち方、成果の測り方、切り替え時の扱いの3つを守れば、大きな失敗は避けやすくなります。

担当者に渡すチェックリスト

社長ご自身が細かい作業をする必要はありません。次のチェックリストを担当者または窓口役の方に渡し、結果を報告してもらってください。

社内で運営する場合のチェックリスト

  • サイトの管理画面のアカウントを、会社名義の連絡先で登録していますか。
  • Googleの計測や検索の管理ツールに、社長のアカウントも管理者として入っていますか。
  • 地図のビジネスプロフィールの管理者に、会社のメールアドレスが入っていますか。
  • 何をいつ直したかを、共有ファイルに記録していますか。
  • 月に1回、数字を社長に報告していますか。

外注する場合のチェックリスト

  • 契約期間とやめるときの条件を、書面で確認しましたか。
  • サイトやアカウントの権限が、会社に残る形になっていますか。
  • 報告書に「やったこと」と「次にやること」が書かれていますか。
  • 窓口役が決まり、連絡の頻度が決まっていますか。
  • 年額で、予算の上限を超えていませんか。

セクションのまとめ

チェックリストは、担当者への指示書として使えます。社長は結果だけを確認すれば十分です。

外注契約を終えるときに確かめる権限と手順

外注先を変える、または社内に戻すときに、いちばん揉めやすいのが各種ツールの権限です。契約の終了が決まってから慌てないよう、手順を先に知っておくと安心です。

確かめる3つのツールと、持つべき人

ツール 何が分かるか 権限を持つ人
サーチコンソール(検索結果での表示状況を見る無料ツール) どの検索語で表示され、何回クリックされたか 会社名義のアカウントで、社長または社内担当が「所有者」。外注先は「フルユーザー」までが目安です。
GA4(サイトの訪問者を調べる無料ツール) 訪問者数、どのページから問い合わせに至ったか 会社名義のアカウントで、社内に「管理者」を置きます。
Googleビジネスプロフィール(地図に出る店舗情報) 地図での表示、電話や経路の回数 会社のメールアドレスが「オーナー」。外注先は「管理者」までにします。

契約を終えるときの5ステップ

  1. 終了の通知期間を契約書で確認し、期日に間に合う日に連絡します。
  2. 3つのツールの権限一覧を印刷または保存し、所有者が会社になっているかを確かめます。
  3. 外注先の管理者権限を外す前に、社内の担当者が管理者になっていることを確認します。
  4. 過去の報告書、作業の記録、検索語の一覧を、会社の共有フォルダに受け取ります。
  5. 引き継ぎ期間中は、サイトの構造やURLを変えないよう、新旧の担当者に伝えます。

権限の持ち方は、契約前に決めるのがいちばん簡単です。契約書に「アカウントの所有者は会社とする」と書いておくか、見積もりの段階で口頭でも確認しておいてください。

注意|所有者が外注先になっていないか

外注先が自社のアカウントで会社のサイトを登録していると、契約を終えたあとに過去の数字を見られなくなる場合があります。契約前に「所有者は誰になりますか」と一言聞くだけで、防げることが多いです。

セクションのまとめ

終了時に困らないために、権限は会社が持ち、外注先には必要な範囲だけを渡します。引き継ぎ期間は、サイトの構造やURLを変えないようにします。

社内担当が毎月見る数字は3つで足りる

社内に担当を置いても、見る数字が多すぎると続きません。社長への月次報告は、次の3つに絞ることをおすすめします。

1つ目:検索結果での表示回数とクリック数

サーチコンソールで見られる数字です。自社のサイトが検索結果にどれだけ出て、どれだけ押されたかが分かります。前の月と比べて、増えたか減ったかだけを見ます。

2つ目:自社サイトへの訪問者数と、問い合わせにつながったページ

GA4で見られる数字です。訪問者の総数よりも、問い合わせの前に読まれたページがどれかを見るほうが、次の手が決めやすくなります。

3つ目:問い合わせの件数と、そのきっかけ

電話、フォーム、地図からの経路のどれが多いかを、月ごとに数えます。検索対策の成果は最終的にここに出ます。順位の数字だけで評価しないための、いちばん大切な数字です。

見る数字 見る場所 見るときの注意
表示回数とクリック数 サーチコンソール 月ごとの増減を見ます。1か月の変動で一喜一憂しません。
問い合わせ前に読まれたページ GA4 訪問者が多いページより、問い合わせに近いページを優先します。
問い合わせ件数ときっかけ 電話の記録、フォーム、ビジネスプロフィール 自社で数え方を決めて、毎月同じ方法で数えます。

外注する場合も、この3つが報告書にあるかを確認してください。順位の表だけが並ぶ報告書の場合は、問い合わせとのつながりを説明してもらうよう依頼するとよいでしょう。

セクションのまとめ

毎月見る数字は、表示とクリック、問い合わせ前のページ、問い合わせ件数ときっかけの3つに絞ります。順位の数字だけでは、成果は判断できません。

よくある質問

Q. 検索対策は社内でやるほうが安くなりますか。

A. 一概には言えません。社内担当を1人置くと、給与に加えて会社負担の社会保険料や採用・教育の費用がかかります。兼務で作業量が少ないなら安くなりますが、専任にすると外注より高くなる場合もあります。

Q. 社内担当者と外注を併用する形は現実的ですか。

A. 現実的で、多くの中小企業に向く形です。社内には窓口役と更新作業を、外注には分析や技術面を任せると、担当者が辞めても全部が止まりません。

Q. 社内担当を置く場合、人件費はどう計算すればよいですか。

A. 年収に会社負担の社会保険料の目安(おおむね15%前後)を足し、そこに採用費・教育費・ツール代を加えます。兼務なら、検索対策に使う時間の割合を掛けます。

Q. 担当者が辞めたら検索対策はどうなりますか。

A. 作業の記録や各種アカウントの権限が担当者個人に集まっていると、止まりやすくなります。会社名義でアカウントを作り、作業記録を共有しておけば、被害を小さくできます。

Q. 外注先を選ぶ前に、社内で決めておくことは何ですか。

A. 目的(問い合わせを増やしたいのか、知名度なのか)、社内の窓口役、月に使える予算の上限の3つです。比べ方の詳細は別記事にまとめています。

Q. 社内で少しだけ始めて、あとから外注に変えることはできますか。

A. できます。ただし、外注に切り替えるときのために、作業記録とアカウントの情報を整理しておくと、引き継ぎがスムーズです。

まとめ:社長が今日決められること

検索対策を社内でやるか外注するかは、技術の話ではなく、経営の判断です。費用は年額に直して比べ、辞めたときの影響と、窓口役がいるかを見て決めます。

  • 社内の費用は、年収+会社負担の保険料+採用・教育・ツール費を、年額で出します。
  • 外注の費用は、月額×12か月+窓口役の時間で比べます。
  • 迷う場合は、外注で早く動き出し、社内に少しずつ移す併用型が無理のない選択です。
  • どの形でも、アカウントは会社名義にし、作業を記録します。

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この記事の執筆者

webcan.jp編集部 主筆 K.Takenouchi。Webディレクター・SEOコンサルタントとして10年以上の現場経験を持ち、大手金融系メディアや医療系コーポレートサイトのコンテンツマーケティング支援、ECサイトの企画運営・KPI設計、月商数百万円から月商1億円規模への成長支援などに携わってきました。

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