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成果報酬型の検索対策は得か|社長が契約前に知っておく仕組みと注意点

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成果報酬型の検索対策は得か|社長が契約前に知っておく仕組みと注意点

成果報酬型の検索対策の契約を比べる天秤と契約書のイラスト

この記事の結論(先に言います)

成果報酬型の検索対策は、「何をもって成果とするか」が書面で明確で、上限額と解約条件が決まっていれば、検討してよい契約です。逆に、条件があいまいなまま「成果が出なければ無料」という言葉だけで決めると、費用の見通しが立たなくなります。向くかどうかは、社長の会社の検索の状況で変わります。下の判断表で、まず当てはまる行を探してください。

「成果が出たときだけ払えばよいなら、損をしないのではないか」。成果報酬型の検索対策(成果報酬型SEO。SEOとは、検索結果で自社のページが上位に出るようにする取り組みのことです)を提案された社長が、まず思われることです。この考え方自体は自然です。ただ、実際の契約では、「成果」の定め方によって、支払う総額も、会社に残るものも大きく変わります。

この記事では、成果報酬の条件の読み方、月額固定との違い、結ぶ前に避けたい契約の形を、順番に整理します。特定の会社の良し悪しを論じるものではありません。社長ご自身が、契約書や見積書を見たときに「ここを確認しよう」と言えるようになることを目的にしています。

先に見る判断表|成果報酬が向く会社・向かない会社

最初に、全体像を表にします。ご自身の会社に近い行を探し、「向く」「向かない」の目安をつかんでください。あくまで目安であり、最終判断は個別の事情で変わります。

会社の状況 成果報酬型 月額固定型 自社でやる
狙う検索語が決まっていて、順位を確認しやすい(例:「地域名+業種」) 向く場合がある 向く 余力があれば向く
検索語が多く、何が成果か決めにくい 条件が複雑になりやすく注意 向く 向く
ホームページ自体が古く、直す箇所が多い 向かない(土台づくりが先) 向く 一部は可能
問い合わせの電話や予約が主な成果(順位より件数が大事) 「件数連動」なら検討可 向く 向く
広告費・外注費を毎月の固定費にしたくない 向く場合がある 上限を決めれば可 向く
社内にWeb担当がいて、記事を書く時間が週2時間ほど取れる 不要なことが多い 部分的に任せる 最も向く
数か月で結果を出したい(期限が厳しい) 急ぐほど条件が厳しくなりがち 向かない 向かない
成果報酬が向きやすい会社慎重に考えたい会社・狙う検索語を少数に絞れる・今のサイトが一定の形になっている・順位や件数を第三者の画面で確認できる・支払いの上限額を決められる・解約条件を書面で確認できる・成果が出ても自社に資産が残る→ 書面の条件が整えば、比較の候補になります・サイトの作りが古く、直す所が多い・狙う検索語が決まっていない・成果の数え方を説明してもらえない・上限額や期間の定めがない・契約の途中解約ができない・業者のサイトに作業が残り、移せない→ 契約の前に、土台と条件の確認が先です

このセクションのまとめ

成果報酬型は、検索語が絞れて、条件が書面で明確な会社なら候補になります。サイトの土台が古い会社や、条件の説明が曖昧な契約は、いったん立ち止まるのが安全です。

成果報酬型の検索対策とは|仕組みを3つの型で整理する

ひと口に「成果報酬」と言っても、中身は一つではありません。何を成果とみなすかで、大きく三つの型に分けられます。社長が提案を受けたとき、まず「これはどの型ですか」と聞くだけで、話がはっきりします。

型1|順位連動型(検索結果の順位で課金)

指定した検索語で、自社のページが決まった順位以内に入った日数や月数に応じて、料金が発生する型です。たとえば「ある検索語で10位以内に入った日は、1日あたり◯円」といった形です。古くからある型で、仕組みが分かりやすい反面、いくつか注意点があります。

  • どの検索語を対象にするかを、業者側が選べる契約だと、順位が上がりやすい語ばかりが対象になり、売上につながらないことがあります。
  • 順位は、見る人の場所・端末・過去の検索履歴で変わることがあります。どの条件で測った順位を成果にするかを決めておく必要があります。
  • 順位が上がっても、問い合わせが増えるとは限りません。順位は「入口」にすぎないためです。

型2|件数連動型(問い合わせ・予約・来店で課金)

問い合わせフォームの送信数、電話の件数、予約の数などに応じて料金が発生する型です。社長にとっては、売上に近い数字で払うため、納得しやすい形です。一方で、何を1件と数えるかの定義が重要になります。

  • 同じ人が3回送信したら3件か、1件か。
  • 営業の電話や間違い電話は件数に入るか。
  • 計測の道具(アクセス解析。サイトを訪れた人数や経路を見る道具です)は誰のものか。契約が終わった後も、データは見られるか。

型3|アクセス連動型(訪問数で課金)

検索から自社サイトに来た人の数に応じて料金が発生する型です。数字は大きく見えやすい一方、売上との距離が最も遠い型でもあります。関係の薄い検索語で人を集めれば、訪問数は増えても、問い合わせは増えません。この型を提案されたときは、後述の「対象の検索語」を特に丁寧に確認してください。

型 何で課金するか 社長にとっての分かりやすさ 主な確認点
順位連動型 決めた検索語の順位 高い(画面で確認できる) 対象の検索語・測る条件・上位の日数の数え方
件数連動型 問い合わせ・予約などの件数 高い(売上に近い) 1件の定義・計測の持ち主・営業電話の扱い
アクセス連動型 検索からの訪問数 中(売上との距離が遠い) 対象ページ・対象の検索語・自社アクセスの除外

用語メモ

「検索語(キーワード)」は、お客様が検索窓に入れる言葉です。「順位」は、その言葉で検索したときに、自社のページが何番目に表示されるかを指します。この二つが契約書のどこに書かれているかを、まず探してください。

このセクションのまとめ

成果報酬は「順位」「件数」「訪問数」のどれで課金するかで性格が変わります。提案を受けたら、最初にどの型かを確認すると、比較しやすくなります。

成果の条件の読み方|どの検索語で何位なら課金されるのか

契約の中で最も大切なのが、成果の条件の書き方です。ここが曖昧だと、あとから「その順位は成果に当たる」「当たらない」で意見が分かれます。社長は細部を自分で判断する必要はありません。担当者や相談先と一緒に、次の項目が書面にあるかを見てください。

確認項目1|対象の検索語は誰が決めるのか

一番の分かれ目です。対象の検索語が契約書に具体的に書かれ、変更するときは双方の合意が必要、という形が安心です。「業者が選定した検索語」とだけ書かれていると、順位が上がりやすい語に寄る可能性があります。

たとえば、地方で工務店を営む会社が「家」「リフォーム」のような広い語で上位を取っても、遠方の人が増えるだけで、問い合わせには結びつきにくいものです。「地域名+工事の種類」のように、実際のお客様が使う言葉に近いほど、成果と売上が近づきます。

確認項目2|順位はどこで、いつ、どう測るのか

検索の順位は、見る場所や端末、過去の検索履歴によって表示が変わることがあります。そのため、「どの道具で」「何時に」「どの地域設定で」測った順位を成果とするかを、決めておく必要があります。

  • 計測に使う道具の名前(社長側でも同じ画面を見られるか)
  • 計測の頻度(毎日か、週1回か)
  • パソコンとスマートフォンのどちらの順位を使うか
  • 地域の設定(例:自社の所在地の市内)

確認項目3|「上位」とは何位までか、何日数えるのか

「上位表示」という言葉は、人によって意味が違います。1位だけなのか、10位以内(検索結果の1ページ目に当たることが多い位置)なのかで、課金の頻度も金額も変わります。さらに「1日だけ入れば1か月分課金」という書き方は避けたいところです。日割りか、月の中で何日以上かなど、数え方を確認してください。

確認項目4|支払いの上限と期間

成果報酬は、成果が多いほど支払いが増える仕組みです。順位が全体に上がった月は、思ったより高い請求になることがあります。「月の上限は◯万円まで」「契約期間は◯か月」と、書面に上限を入れてもらえるかを確認してください。上限を入れることに難色を示される場合は、その理由を尋ねる価値があります。

確認項目5|成果の確認方法と、異議を伝える方法

請求書の根拠となるデータを、毎月見せてもらえるでしょうか。数字に疑問があったとき、いつまでに誰に伝えればよいかも、決めておくと安心です。見せられない、または「社内の基準なので」と説明されない契約は、慎重に考えるべきです。

確認項目 書面にあってほしい内容 あいまいな書き方の例
対象の検索語 一覧表で具体的に記載。変更は双方の合意 「弊社が選定する検索語」
順位の測り方 道具・頻度・端末・地域を明記 「当社の計測による」
上位の定義 何位以内か。数え方(日割り等) 「上位表示された場合」
上限と期間 月額の上限、契約期間 記載なし
確認と異議 毎月のデータ共有、異議の期限 「報告は任意」

注意:成果の条件を口頭で済ませない

営業の場での説明は、あとから確かめにくいものです。大事な条件は、必ず契約書または見積書、申込書の本文にあるかを確認してください。メールでのやり取りも、保管しておくと後で役に立ちます。契約の法的な扱いについては、必要に応じて弁護士や行政書士、消費生活センターなどの専門の窓口にご相談ください。

このセクションのまとめ

成果の条件は「対象の検索語」「順位の測り方」「上位の定義」「上限と期間」「確認と異議」の5点を、書面で確かめます。これが整っていれば、契約の半分は安心できます。

月額固定型との比較|どちらが得かは「見通しの立てやすさ」で決まる

成果報酬と月額固定は、どちらが優れているというものではありません。違いは、お金の払い方と、リスクを誰が持つかにあります。表で整理します。

比べる点 成果報酬型 月額固定型
支払いの形 成果が出たときに発生(初期費用がかかる契約もあります) 毎月ほぼ同額
月ごとの費用の見通し 成果によって増減。上限がないと読みにくい 立てやすい
業者が取り組む対象 課金の対象になる検索語や件数に集中しやすい サイト全体の改善、記事、計測など幅広く対応しやすい
社長が負うリスク 条件があいまいだと想定外の請求が出ることがある 成果が出なくても費用がかかる
向く時期 狙う検索語がはっきりしている時期 土台づくりや、幅広い改善が必要な時期
やめるときの注意 条件・解約の定めを必ず確認 最低契約期間を確認

ここで大事なのは、「成果報酬だからリスクがない」わけではない点です。業者が負うリスクが増えるぶん、1回あたりの単価が高めに設定されたり、成果の条件が業者に有利に作られたりすることがあります。逆に月額固定は、成果が出なくても払うため、何をしてもらうかの作業内容を細かく確認することが大切です。

費用の考え方|幅の目安と、その根拠

料金は、会社の規模、検索語の競争の激しさ、地域によって大きく異なります。そのため、この記事では「相場はこれです」とは書きません。公的な統計や、公開されている料金表を調べたうえで、社長ご自身が見積書を比べる際の「見方」を示すにとどめます。

公開されている料金表を調べる場合は、次のように進めてください。複数社の料金ページを見て、「同じ条件で並べ直す」作業が大切です。

  1. 3社以上の料金ページ、または見積書を集める。
  2. 対象の検索語の数、順位の定義、期間の長さをそろえて表にする。
  3. 1か月あたりの最低額と上限額を書き出す。
  4. 「成果が出なかった月」と「全部の検索語で成果が出た月」の2通りで、総額を計算する。

下の図は、考え方を示す架空の例です。金額は説明用に置いた仮の数字であり、市場の調査結果ではありません。実際の金額は、必ず見積書で確認してください。

月ごとの支払いのイメージ(説明用の仮の数字)月額固定型(例:毎月5万円)成果報酬型・上限なし(例)成果報酬型は、成果が出た月に支払いが大きく動きます。上限の有無で見通しが変わります。

このセクションのまとめ

成果報酬型は支払いが成果で動き、月額固定型は毎月ほぼ一定です。どちらが得かは、上限額・期間・対象の検索語を同じ条件にそろえて、2通りで総額を計算してみると見えてきます。

やってはいけない契約|NOT TO DO 6項目

ここからは、契約の前に避けたい形を六つに絞ります。一つでも当てはまる場合は、その場で決めず、いったん持ち帰るのが安全です。持ち帰ること自体は、失礼にはあたりません。

1. 「必ず1位にします」「順位を保証します」という言葉で決める

Googleは、Googleで一番上に表示されることは誰にも保証できないと案内し、順位の保証をうたう業者には注意するよう呼びかけています(詳細はGoogle検索セントラルの「SEO 業者の利用を検討する」で確認できます)。「保証」という言葉が出たら、根拠をていねいに尋ねてください。

2. 対象の検索語が書面にない

前の章のとおり、対象の検索語は契約の中心です。後から決める、または業者が選ぶという形は、避けたい契約です。

3. 上限額と契約期間が決まっていない

成果が出るほど請求が増える仕組みでは、上限がないと予算が立ちません。「期間の定めなし」「自動更新」も、解約の方法とあわせて確認が必要です。

4. 成果が出たサイトやデータが業者のものになる

契約が終わると、ページ、記事、計測データが見られなくなる契約があります。その場合、費用を払って育てた成果が、社長の手元に残りません。ドメイン(サイトの住所にあたるもの)と、アクセス解析、Googleビジネスプロフィール(Googleマップに出る店舗情報)などの管理権限は、会社の名義であることが望ましい形です。

5. 手法を教えてもらえない

Googleは、スパムに関する方針(スパムとは、検索順位を不正に上げる手口のことです)の中で、検索順位を不自然に操作する行為(不自然なリンクの購入、他社サイトからの大量のリンク設置、見る人と検索ロボットに別の内容を見せる行為など)を認めていないと説明しています。違反すると、検索結果での表示が下がる、または表示されなくなることがあります。順位だけで支払いが決まる契約では、早く順位を上げる方向に力が働きやすい構造があります。だからこそ、どんな作業をするのか、事前に説明を求めてください。

6. 解約したときの扱いがあいまい

「解約時は残りの期間の料金を全額支払う」「解約後に順位が下がったら再度課金」といった書き方がないかを見ます。この点は契約書の細かい文言に関わるため、不安があれば専門家に確認するのが近道です。

契約の前に立ち止まる合図言葉の合図「必ず1位」「今日だけの価格」「他社は意味がない」書面の合図検索語の記載なし上限・期間なしデータの帰属が不明態度の合図手法を説明しない持ち帰りを嫌がる数字を見せない

注意:不安をあおる営業にも落ち着いて対応を

「今すぐ対策しないと検索に出なくなる」などの言葉で急がされても、その場で決める必要はありません。契約は、一度持ち帰り、家族や顧問の方、担当者と相談してから決めて問題ありません。決断を急がせる話し方自体が、判断材料の一つになります。

このセクションのまとめ

避けたい契約は「保証」「検索語なし」「上限なし」「データが業者のもの」「手法が不明」「解約があいまい」の6つです。一つでも当てはまれば、持ち帰って確認します。

成果が出ても会社に残るもの|「資産」の視点で見る

契約の損得は、支払う金額だけでは決まりません。契約が終わった後に、会社の手元に何が残るかも、同じくらい大切です。

成果の種類 契約終了後に残るか 社長が確認すること
自社サイトの記事・ページが増える サイトが自社の管理下なら残る ドメイン・サーバーの名義、更新権限
内部の構造や表示の改善 サイトが自社の管理下なら残る 作業内容の記録を受け取れるか
業者が持つ別サイトからのリンク 契約終了で消えることがある リンクを張る手法の説明
業者が管理するページへの誘導 終了すると失う 誘導先が誰のサイトか
計測データ(アクセス解析など) 会社名義なら残る 解析ツールの管理者が自社になっているか

たとえば、同じ「検索で上位に出た」という結果でも、自社サイトの記事が評価された場合と、業者が用意した別のページから誘導した場合では、契約が終わったときの状況が大きく違います。前者は、育った記事が会社の資産として残ります。後者は、契約をやめると同時に消えることがあります。

社長が直接ご自身で確認する必要はありません。ただ、「契約が終わった後、このサイトの管理は誰がしますか」という一言を、必ず担当者に尋ねてください。この質問に即答できない相手とは、慎重に進めるのがよいでしょう。

このセクションのまとめ

成果報酬の損得は、請求額だけでなく「契約が終わった後に何が残るか」で決まります。サイトとデータの名義が自社であることを、必ず確認します。

契約前に担当者へ渡すチェックリスト|3つの確認シート

社長が細かい作業を行う必要はありません。次のチェックリストを担当者の方に渡し、結果を表にまとめてもらうのがおすすめです。ここでは、手順を最小限に、確認だけを並べます。

シートA|見積書・契約書の確認(担当者向け)

  • 課金の対象は、順位・件数・訪問数のどれか。
  • 対象の検索語が一覧で書かれているか。
  • 順位または件数の測り方(道具・頻度・端末・地域)が書かれているか。
  • 月額の上限と、契約期間が書かれているか。
  • 自動更新の有無と、解約の手続き(いつまでに、どうやって)が書かれているか。
  • 初期費用や、最低料金があるか。
  • 成果の数字を、毎月見せてもらえるか。
  • ドメイン・解析ツール・管理画面の名義が自社か。

シートB|業者への質問(メールで聞くと記録が残る)

  • 御社が行う作業の内容を、箇条書きで教えてください。
  • この業種・地域で、どの検索語を対象にするのが良いと考えますか。理由もお願いします。
  • 順位が上がらなかった場合の、費用の扱いを教えてください。
  • 途中で解約する場合の費用と、手続きを教えてください。
  • 契約終了後、サイトやデータはどのような状態で残りますか。
  • 過去の取り組みで、うまくいかなかった例と、その理由を教えてください。

シートC|社内で決めておくこと(社長・担当者向け)

  • この取り組みで増やしたいのは、問い合わせか、来店か、電話か。
  • 予算の上限は月いくらか。何か月続けて、見直すか。
  • 成果が出たかどうかを、誰が、いつ確認するか。
  • 途中でやめる判断の目安(例:半年たって問い合わせが増えない)。

このセクションのまとめ

契約前には、見積書の確認、業者への質問、社内での決め事の3つの確認シートを、担当者にお渡しください。メールで質問すると記録も残ります。

Googleの考え方から見る成果報酬|公式の案内をどう受け止めるか

ここでは、Googleが公開している案内の要点を、誇張せずに整理します。詳しい文言は、Google検索セントラルの公式ページで直接ご確認ください。

  • Googleは、Googleで一番上に表示されることは誰にも保証できないと案内し、順位の保証をうたう業者には注意するよう呼びかけています。
  • SEOの専門家に依頼する際は、実績や作業内容の説明を求めること、サイトへの変更内容を確認できることが望ましい、とされています。
  • 検索順位を不自然に操作する行為は、スパムの方針に反する、と説明されています。
  • Googleとの「特別な関係」や、Googleへの「優先登録」を宣伝する業者には注意するよう案内されています。

これらの案内から言えるのは、成果報酬型でも月額固定型でも、「どの業者に頼むか」ではなく「何をしてもらうか」を確認する姿勢が大切だということです。「Googleと提携している」「Google公認」といった表現を見かけたときは、上の案内のとおり注意が必要です。、その根拠を確かめてください。

社長が持っておく一言

「どんな作業を、どのサイトに行うのか、書面で教えてください」。この一言で、多くのあいまいさは解消されます。答えにくそうにされた場合も、それ自体が貴重な判断材料になります。

このセクションのまとめ

Googleの案内でも、一番上の表示は誰にも保証できず、保証をうたう業者には注意が必要とされています。また、不自然な手法は避けるべきことが示されています。作業内容と手法を書面で確認する姿勢が、最大の防御になります。

自社でやる/任せる/併用の判断|社長のための整理

成果報酬型を選ぶか迷われたときは、「そもそも任せるのか」から考えると、判断が楽になります。選択肢は三つです。

選択肢 向く会社 社長の手間の目安 費用の考え方
自社でやる 担当者に週2時間ほど取れる。記事や写真を自分たちで用意できる 週2時間前後(目安) 外注費はかからないが、担当者の時間がかかる
一部を任せる 計測や技術面だけ外に任せたい 月1回の打ち合わせ(目安) 月額固定の小さな契約が合いやすい
ほぼ任せる 社内に担当者がいない。早く土台を整えたい 月1回の確認(目安) 月額固定か、上限つきの成果報酬の併用

手間の数字は、会社の状況で変わる目安です。たとえば、更新の頻度や記事の本数によって、必要な時間は変わります。数字だけで決めず、まず1か月、実際に社内で何時間かかるかを記録してみてください。

自社でやる場合の手順は、すでに別の記事で整理しています。SEO対策を自分でやる完全手順で、必要な時間と手順を確認できます。任せる場合の範囲や見積もりの比べ方は、SEO対策代行とは?任せられる作業と費用、見積もりの比べ方が参考になります。

料金の体系全体(月額・成果報酬・記事制作など)を並べて見たいときは、SEO対策の費用・価格相場に一覧があります。また、内製と外注の判断の枠組みは、Webマーケティング内製化 vs 外注で整理しています。

このセクションのまとめ

「自社でやる」「一部を任せる」「ほぼ任せる」の三択で考えます。成果報酬型は、そのうち「任せる」側の選択肢の中の、さらに一つの契約の形にすぎません。

架空の例で見る|3つの会社の判断

ここからの例は、読みやすさのために作った架空のものです。実在の会社や人物とは関係ありません。判断の流れをつかむための参考にしてください。

例1|社員30名の設備工事会社(架空)

「地域名+設備工事」の検索語で、ある業者から順位連動型の提案を受けました。社長は金額に魅力を感じましたが、契約書を確認したところ、対象の検索語は業者が選ぶ形で、上限額の記載もありませんでした。社長は担当者に前述のシートBを渡し、メールで質問しました。回答を受けて、対象の検索語を一覧にして上限額を入れる修正を依頼し、条件がそろった段階で契約するかを検討する、という流れにしました。

例2|社員15名の小売店(架空)

ホームページが数年前のままで、スマートフォンでは文字が小さく読みにくい状態でした。成果報酬の提案はありましたが、まず土台を整えるほうが先だと判断しました。サイトの表示を直す工事を月額固定で依頼し、数か月後に、改めて成果報酬の話を聞く予定にしました。

例3|社員60名の製造業(架空)

社内に広報担当が1名おり、週に2時間ほどなら記事づくりに使えます。問い合わせは、既に取引のある会社からの紹介が中心でした。外部への依頼はせず、まず自社で記事を書き、半年たってから成果を見直す方針にしました。費用は外注せず、担当者の時間だけで進めることにしました。

このセクションのまとめ

同じ「成果報酬の提案」でも、会社の状況によって結論は変わります。条件を整えて検討する会社、土台づくりを先にする会社、自社で進める会社があってよいのです。

AIを使った契約前の下調べ|人が判断を残す使い方

AI(文章の作成や要約が得意な道具)は、契約書の確認の下準備に役立ちます。ただし、AIの回答は誤りを含むことがあります。契約の有効性や法的な判断は、AIに任せず、専門家に確認してください。

  • 見積書の項目を表に並べ替えてもらう(複数社の比較表づくり)
  • 契約書の文章から「上限額」「期間」「解約」の記載を、拾い出してもらう
  • 業者への質問メールの下書きを作ってもらう
  • 専門用語を、やさしい言葉に言い換えてもらう

注意:AIに任せてはいけないこと

契約書の内容の最終判断、金額の妥当性の断定、個人情報や社外秘の資料をそのまま入力することは、避けてください。AIはあくまで下書きと整理の補助とし、確認は人が行います。

よくある質問(FAQ)

Q. 成果報酬型の検索対策は、結局お得なのですか。

A. 一概には言えません。対象の検索語、成果の定義、上限額、契約期間、解約条件が書面で明確なら、検討に値します。条件があいまいなまま「成果が出なければ無料」という言葉だけで決めるのはおすすめできません。

Q. 成果報酬型と月額固定型は、どちらを選べばよいですか。

A. 狙う検索語が絞れていて、サイトがある程度整っているなら成果報酬を比較する価値があります。サイトの改善点が多い時期は、月額固定で土台を整えるほうが合う場合が多いです。両方を組み合わせる契約もあります。

Q. 「1位を保証します」と言われました。信用してよいですか。

A. 慎重に考えてください。Googleは、Googleで一番上に表示されることは誰にも保証できないと案内し、順位の保証をうたう業者には注意するよう呼びかけています。保証をうたう場合は、その根拠と条件を書面で説明してもらい、持ち帰って検討するのが安全です。

Q. 成果報酬型の費用はいくらが相場ですか。

A. 会社の規模、地域、検索語の競争状況で大きく変わるため、一つの相場は示せません。複数社の見積書を、対象の検索語・期間・上限額をそろえて並べ、成果なしの月と成果ありの月の2通りで総額を計算して比べてください。

Q. 契約後に解約したくなったらどうなりますか。

A. 契約内容によります。解約の申し出の期限、残りの期間の料金、解約後のサイトやデータの扱いを、契約前に書面で確認してください。不明な点は、弁護士や行政書士、消費生活センターなどの窓口でご相談いただけます。

Q. 自分たちでやるのと、どちらが良いですか。

A. 担当者が週2時間ほど取れて、記事や写真を自社で用意できるなら、自社で進める選択肢があります。時間が取れない場合や、土台づくりに専門知識が必要な場合は、一部または全部を任せる選択になります。

Q. 営業電話で突然提案されました。その場で決めるべきですか。

A. その場で決める必要はありません。会社名・担当者名・連絡先を控えて、資料を書面で送ってもらい、社内で相談してから判断してください。電話営業への対応は、「Googleから来ました」MEOの営業電話への対応も参考になります。

まとめ|社長が決める前の5つの確認

  1. 課金の対象は、順位・件数・訪問数のどれか。
  2. 対象の検索語が、書面に具体的に書かれているか。
  3. 月額の上限と、契約期間が決まっているか。
  4. サイトとデータの名義が、自社か。
  5. 手法の説明があり、解約の条件が書面にあるか。

成果報酬型は、うまく使えば費用の見通しと成果のバランスを取れる契約です。一方で、条件の書き方次第で、想定外の請求や、残らない成果につながることもあります。大切なのは、焦らず、書面で確認し、持ち帰って相談する姿勢です。

まず現状を知りたいときは、無料のSEO×AI検索診断で、サイトの状態を確かめることもできます。診断の結果を見てから、自社でやるか任せるかを考えても、遅くはありません。

相談の入口

見積書や契約書をお持ちでしたら、確認すべき箇所を一緒に整理いたします。契約するかどうかを決める前の段階でも、お気軽にご相談ください。無理な営業は行いません。

無料相談

この記事を書いた人

webcan.jp編集部 主筆 K.Takenouchi。Webディレクター・SEOコンサルタントとして10年以上の現場経験を持ち、大手金融系メディアや医療系コーポレートサイトのコンテンツマーケティング支援、ECサイトの企画運営・KPI設計、月商数百万円から月商1億円規模への成長支援などに携わってきました。

サイトの状態を調べる無料のSEO診断も受け付けています。

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