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会社案内とホームページはどっち?パンフレットとWebの予算配分と任せ方

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Web集客の全体戦略公開日 更新日

会社案内とホームページはどっち?パンフレットとWebの予算配分と任せ方

この記事の結論

会社案内パンフレット(紙)とホームページは、どちらか一方を選ぶものではなく、役割が違います。迷う会社では、まず「ホームページを土台にして、そこから紙を作る」順番が無理のない進め方です。

目安として、予算の6〜7割をホームページと運用、3〜4割を紙に振る形が出発点になります。ただし訪問営業が中心の会社や、展示会が多い会社では紙の比率が上がります。

この記事では、判断の軸、費用の幅、任せ方、やってはいけないことを順に説明します。

「会社案内を新しくしたいが、ホームページも古いままだ」。こうした相談は、中小企業の社長からよく出ます。予算は限られており、両方を一度に作り直すのは難しいものです。

そこで迷うのが、どちらにお金をかけるかという点です。この記事では、社長が「どちらに・いくら・誰に任せるか」を自分で決められるよう、判断の材料をまとめました。専門用語はできるだけ使わず、使うときは言い換えを添えています。

まず押さえたい結論|「どっち」ではなく「順番」と「割合」で考える

会社案内とホームページを並べて「どちらが上か」と考えると、答えが出にくくなります。両者は、お客様や取引先が会社を知る場面が違うからです。

紙は「手渡す場面」、Webは「調べられる場面」で働く

紙の会社案内は、会う約束があるときに力を出します。商談の席で渡す、展示会で配る、銀行や取引先の窓口に置く、といった場面です。相手がすでに会社に関心を持っている状態で使うものといえます。

ホームページは、会う前と会った後に働きます。初めて名前を聞いた会社を、相手はまずスマートフォンで検索します。商談の後も、紹介された会社を確認するために見られます。

比べる点 会社案内パンフレット(紙) ホームページ(Web)
働く場面 商談・展示会・来客時など、会って渡す場面 検索したとき、紹介を受けたとき、会う前後の確認
相手が会社を知る前 届きにくい(手元に渡すまで見られない) 検索で見つけてもらえる可能性がある
情報の更新 刷り直しが必要。内容は固定される 担当者が随時直せる
手元に残る力 高い。机や棚に置かれる 低い。ブックマークや検索履歴頼み
費用の出方 作るとき(印刷時)にまとまって出る 作るときと、維持・運用で毎年出る
向く相手 年配の方、紙の資料を求める取引先、金融機関など 若い世代、求職者、新規の問い合わせ先
紙の会社案内ホームページ会って渡す場面で働く商談・展示会・来客手元に残る刷り直しまで内容は固定役割:信頼を深める会う前と会った後に働く検索・紹介の確認いつでも直せる維持と運用に費用がかかる役割:まず見つけてもらう

社長が覚えておく一言

紙は「会った相手の信頼を深める道具」、ホームページは「会う前の相手に見つけてもらい、確認してもらう道具」です。働く場面が違うため、どちらかを削ると、その場面で会社の説明が抜けてしまいます。

予算が限られるなら、最初に作るのはホームページが無理のない順番

理由は3つあります。1つ目は、ホームページの文章と写真が、そのまま紙の原稿の元になることです。先にWebで会社の説明を整理しておくと、紙を作るときの手間が減ります。

2つ目は、直しやすさです。作ってから事業内容や料金、写真に変更が出ても、Webなら担当者が直せます。紙は刷ってしまうと直せません。内容が固まっていない時期に紙を大量に刷ると、数カ月で古くなることがあります。

3つ目は、紙にもホームページへの案内を載せられることです。QRコードや検索の案内を載せておけば、紙を渡した相手が、詳しい情報や最新の情報を見に行けます。

このセクションのまとめ

紙とWebは役割が違います。迷うときは、ホームページを先に整え、そこで固めた文章と写真を使って紙を作る順番が、手戻りの少ない進め方です。

会社案内パンフレットが力を発揮する場面と、作るときの考え方

紙の会社案内は、デジタル全盛の今も、使いどころがはっきりしています。まず、紙が活きる場面を整理します。

紙が活きる4つの場面

  • 商談の席:口頭の説明を補う資料として。担当者が上司に持ち帰って見せるときにも使われます。
  • 展示会・説明会:短時間に多くの人へ会社を知ってもらう場面で、名刺代わりに渡せます。
  • 金融機関・行政・大手取引先への提出:会社の概要を整った形で出す機会は、今も紙やPDFで求められることがあります。
  • 採用の現場:学校や合同説明会で、保護者も含めて手に取ってもらえます。

この4つのどれにも当てはまらない会社では、紙の会社案内を急いで作る必要は大きくありません。逆に、1つでも日常的にある会社では、紙の価値は十分にあります。

紙の費用は「ページ数・部数・撮影の有無」で決まる

会社案内の費用は、見積もりの構成を知っておくと理解しやすくなります。一般的に、次の項目を足し合わせた金額になります。

  • 企画・構成(何を載せるかの整理)
  • 原稿の作成や整理(文章を書く、または直す)
  • デザイン・レイアウト
  • 撮影(社屋、社員、製品、現場など)
  • 印刷・製本(部数、用紙、ページ数で変動)

印刷費は部数が増えるほど1部あたりが下がります。一方で、デザインや撮影は部数に関係なく一定です。このため、少部数でも極端には安くなりにくい点に注意が必要です。

内容の例 費用の目安(幅) 金額が動く理由
A4・4〜8ページ程度、既存写真中心、数百部 30万〜80万円前後 撮影をしない分、デザインと印刷が中心になる
A4・8〜16ページ程度、撮影あり、数百〜千部 80万〜150万円前後 撮影費、取材・原稿作成の手間が加わる
上質な紙・特殊な加工・多言語など 150万円を超えることもある 用紙や加工、翻訳で費用が上乗せされる

費用についての注意

上の金額は一般的な見積もりの構成から見た目安の幅であり、依頼先・地域・仕様で大きく変わります。必ず複数社から、項目ごとに分けた見積もりを取ってください。

紙で失敗しやすいのは「刷りすぎ」と「内容の固定」

よくある失敗は、安くなるからと数千部を一度に刷り、数年かけても使い切れないことです。その間に、住所、社員数、取扱商品、料金などが変わります。古い情報の紙を渡すと、かえって信頼を損ねます。

対策は、少部数で刷ることと、変わりやすい情報(料金、人数など)を紙の本文に入れすぎないことです。変わりやすい情報は、ホームページを見てもらう形にします。

このセクションのまとめ

紙は、会って渡す場面がある会社には有効です。費用はページ数・部数・撮影で決まり、刷りすぎと古い情報の固定が失敗の典型です。

ホームページが力を発揮する場面と、作るときの考え方

ホームページは、会社が眠っている間も、名前を検索した人に対応します。初めて会社を知る人に、最初に見られる「会社の顔」になります。

今は商談前に必ず検索される

紹介を受けた取引先も、求職者も、まず会社名で検索します。このとき、ホームページがない、または古い情報のままだと、「活動しているのか分からない」という印象を持たれることがあります。

紙の会社案内がどれほど立派でも、検索で出てくる情報が貧弱だと、せっかくの紙の印象が下がります。会社案内は商談の場で渡しますが、その前に検索で確認されている、と考えると分かりやすいでしょう。

ホームページの費用は「作る費用」と「持ち続ける費用」の2本立て

ホームページは、作って終わりではありません。ドメイン(住所にあたる名前)やサーバー(置き場所)の費用、更新や保守の費用がかかります。維持費の詳しい内訳は、ホームページの維持費の解説でまとめています。

内容の例 制作費の目安(幅) 金額が動く理由
会社紹介中心の小規模サイト(5〜10ページ程度) 30万〜100万円前後 ページ数、文章や写真を誰が用意するか
事業紹介・採用・実績を備えた中規模サイト 100万〜300万円前後 ページ数、更新の仕組み、撮影、採用ページの有無
維持・運用(毎年かかる分) 年に数万〜数十万円程度 サーバー、保守、更新の依頼を含めるかどうか

制作費の考え方は、ホームページ制作の費用・相場の解説に詳しくまとめています。あわせて、会社の基本的なホームページに何を載せるかは、会社のホームページ作成の解説が参考になります。

費用についての注意

上の金額も一般的な見積もりの構成から見た目安です。「安く作れるが、更新のたびに追加費用がかかる」「月額で安いが、解約すると使えない」といった契約もあります。契約の条件を必ず確認してください。

ホームページで失敗しやすいのは「作りっぱなし」

ホームページの典型的な失敗は、公開した後に誰も触らなくなることです。ニュース欄が3年前で止まっていると、紙の会社案内よりも古い印象を与えます。

更新できる体制がないなら、更新を前提にしない作りにします。たとえば、ニュース欄を置かない、日付が出る部分を最小限にする、といった工夫です。

このセクションのまとめ

ホームページは、商談前の確認で必ず見られます。費用は「作る分」と「持ち続ける分」の2本立てで考え、作りっぱなしにしない体制を先に決めることが大切です。

紙に予算をかける前に、いまのホームページが「会う前の確認」で十分に働いているかを確かめておくと、配分の判断がしやすくなります。ご不明な点は、無料でご相談を受け付けています。

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予算の配分をどう決めるか|3つのタイプで考える

ここからは、会社の営業のやり方に合わせて、予算配分の考え方を3つのタイプで示します。割合は目安です。実際には、現在の状態と、何を優先するかで調整してください。

予算配分の目安(総予算を100とした場合)A 紹介・飛び込み中心Web 60〜70紙 30〜40B 訪問営業・展示会が多いWeb 40〜50紙 50〜60C 採用を強化したいWeb 70〜80紙 20〜30Web = ホームページ制作+運用紙 = 会社案内の制作+印刷割合は目安です。現状に合わせて調整してください。

タイプA:紹介と飛び込みが中心の会社

既存のお客様からの紹介で仕事が回っている会社です。紹介された相手は、会う前に必ず検索します。ここでホームページが弱いと、紹介の効果が薄れます。このタイプは、Webに6〜7割、紙に3〜4割が出発点です。

タイプB:訪問営業や展示会が多い会社

営業担当が毎日のように外へ出る、展示会に年に何度も出る会社です。紙の出番が多く、会社案内の質が成約に影響します。このタイプでは、紙に5〜6割まで比率を上げても不自然ではありません。ただし、ホームページが全くない、または何年も更新されていない状態は先に直します。

タイプC:採用を強化したい会社

求職者は、ほぼ全員が会社名で検索し、ホームページを見ます。社員の声や働き方、写真の質が、応募の判断に直結します。このタイプは、Webに7〜8割を振り、紙は説明会向けの簡易な冊子に絞る形が考えられます。

広告宣伝費全体の中での位置づけは、中小企業の広告宣伝費とWeb予算の目安も参考にしてください。

会社のタイプ 先に手を付けるもの 理由
A 紹介・飛び込み中心 ホームページ 紹介された相手が会う前に確認するため
B 訪問営業・展示会が多い ホームページが最低限あれば、紙を先でもよい 紙を渡す機会が多く、効果が出やすい
C 採用を強化したい ホームページ(採用ページ) 求職者が最初に見る場所のため

このセクションのまとめ

配分は会社の営業のやり方で変わります。紹介中心ならWeb6〜7割、訪問営業中心なら紙の比率を上げ、採用重視ならWeb7〜8割が出発点です。

社長が決めること、任せること|判断の軸を整理する

社長が自分で全部を進める必要はありません。決めるべきことと、任せてよいことを分けると、負担が大きく減ります。

社長が決めること

  • 予算の総額と、紙とWebの大まかな割合
  • 誰に何を伝えたいか(取引先、求職者、一般のお客様など)
  • 会社として載せたくないこと、載せたいこと
  • 完成後の更新を誰が担当するか

任せてよいこと

  • 文章の下書きや、写真の整理
  • デザインの案出し
  • ドメインやサーバーの設定などの技術面
  • 印刷会社とのやり取り、校正の進行管理
項目 自社でやる 任せる
会社の強みの言葉づくり 社長や幹部が話した内容を元にする(核の部分) 話した内容を文章に整える作業
写真 日常の現場や社員の写真を用意する 撮影、補正、レイアウト
ホームページの技術設定 しない 制作会社や詳しい担当者
更新(ニュースなど) 数行なら社内の担当者 更新が多いなら代行
紙の印刷手配 しない デザイン会社や印刷会社

外部に任せる際の考え方は、Web業務の外注・代行の解説でも整理しています。社内の担当者が兼務で進める場合は、内製と外注の分け方の解説が役立ちます。

「今やる」と「後でよい」

やること 時期の目安 理由
会社名で検索して、自社の見え方を確認する 今すぐ(所要時間は10分程度) 配分を決める材料になるため
ホームページの基本情報を最新にする 今やる 古い住所や電話番号は信頼を損ねるため
紙の会社案内の全面刷新 展示会や採用の時期が決まってから 使う時期の直前に、内容を確定させるため
動画やブログなどの追加コンテンツ 後でよい 土台ができてからで十分なため

このセクションのまとめ

社長は、予算・伝える相手・載せない内容・更新担当を決めます。文章の整形、デザイン、技術設定、印刷の手配は、任せて問題ありません。

紙とWebをつなぐ設計|同じ内容を二度作らない

紙とWebを別々の仕事として発注すると、同じ会社の説明を二度作ることになります。費用も手間も二重になり、内容がずれる原因にもなります。

1. 会社の基本情報を整理2. ホームページに載せる3. 同じ文章と写真を紙に転用4. 紙からWebへ案内1回の整理を、WebにもPDFにも紙にも使い回すと、費用と手間が減ります

紙からWebへつなぐ3つの工夫

  1. QRコードを載せる:最新の情報や、お問い合わせの窓口へ案内します。年配の方向けには、会社名で検索するよう文字でも書いておきます。
  2. 変わりやすい情報はWebに寄せる:料金表、取扱商品、スタッフ紹介の詳細などは、紙には要点だけ載せます。
  3. 紙に載せた内容をWebでも確認できるようにする:紙を見た人が検索したとき、同じ言葉で説明が見つかる状態にします。

チラシと検索窓を組み合わせた具体例は、工務店のチラシとWebの連携でも紹介しています。会社案内でも、考え方は共通です。

PDF版を作っておくと便利

紙の会社案内のデザインデータをPDFにして、ホームページに置く方法があります。メールで送れ、遠方の相手にもすぐ渡せます。ただし、PDFだけで済ませると、検索で見つかりにくくなります。ホームページ本体の文章は、別に用意してください。

このセクションのまとめ

会社の情報整理は1回で済ませ、WebにもPDFにも紙にも使い回します。紙にはQRコードと検索の案内を載せ、変わりやすい情報はWebに寄せます。

担当者に渡すチェックリスト|依頼前に確認しておくこと

社長が方針を決めたら、実務は担当者に渡します。次のチェックリストをそのまま渡せるようにまとめました。

見積もりを取る前の準備

  • 会社案内を何に使うか(商談、展示会、採用など)を3つ以内で書き出す
  • 現在のホームページのアドレスと、最後に更新した日を確認する
  • 使える写真(社屋、社員、製品、現場)がどれだけあるか数える
  • 配布の相手と、必要な部数の見込みを出す
  • 予算の上限と、支払える時期を決める

見積もりを受け取ったとき

  • 費用が、企画・原稿・デザイン・撮影・印刷・公開作業などに分かれているか
  • ホームページの場合、公開後の維持費と更新の費用が書かれているか
  • 修正の回数と、追加費用がかかる条件が明記されているか
  • できあがったデータの権利(誰のものか)が決まっているか
  • ドメインやサーバーの契約名義が会社になっているか

完成後の確認

  • 住所・電話番号・代表者名・会社名が、紙とWebで一致しているか
  • スマートフォンで、お問い合わせまでたどり着けるか
  • QRコードを実際にスマートフォンで読み取って確認したか
  • 誤字や古い情報がないか、社長以外の2人以上が目を通したか
確認項目 紙 Web
修正のしやすさ 印刷前は直せる。印刷後は不可 公開後も直せる
確認の方法 校正刷りを複数人で確認 スマホ・PCの両方で表示を確認
権利・名義 デザインデータの受け渡し有無 ドメイン・サーバーの名義

このセクションのまとめ

依頼前の準備、見積もりの見方、完成後の確認をチェックリストにして担当者に渡すと、社長が細部に付き合わずに進められます。

進め方の順番|3カ月で整える場合の目安

実際の進め方を、時間の流れで示します。期間は会社の状況で変わりますが、無理のない目安です。

1カ月目現状の確認目的と予算を決める1〜2カ月目ホームページの土台を整える2〜3カ月目紙の制作に着手原稿はWebを転用完成後月1回の見直し更新担当を回す
  1. 1カ月目:会社名で検索して、見え方を確認します。目的と予算を決めます。
  2. 1〜2カ月目:ホームページの基本情報、事業紹介、問い合わせ窓口を整えます。大がかりに作り直さず、足りない部分から直す方法もあります。
  3. 2〜3カ月目:整えた文章と写真を元に、紙の会社案内を作ります。部数は少なめにします。
  4. 完成後:月に1回、住所や担当者などの古い情報がないかを見直します。

制作会社を変えたい場合や、すでに契約中の会社との関係が気になる場合は、制作会社を変えるときの進め方が参考になります。

このセクションのまとめ

最初の1カ月で現状確認と予算決め、次にホームページの土台、その後に紙という順番が、手戻りの少ない流れです。

架空の事例で考える|従業員40名の部品加工会社の場合

ここでは、考え方を具体的にするため、架空の会社を例にします。実在の企業や人物ではありません。

状況

従業員40名の部品加工会社で、社長は65歳です。取引先は地元の製造業が中心で、紹介と既存の取引が売上の大半を占めます。会社案内は10年前のもので、ホームページは8年前に作ったまま更新されていません。社長は、来年の展示会に向けて会社案内を新しくしたいと考えています。

検討の過程

社長は、紙の会社案内に全予算を使うつもりでした。しかし、会社名で検索すると、古い住所と閉鎖した工場の写真が出てきました。展示会で名刺交換した相手は、帰ってからこの情報を見る可能性があります。

そこで、予算を次のように振り分けることにしました。

項目 配分の考え方 理由
ホームページの基本情報の見直し 予算のおよそ半分 相手が最初に見るため
会社案内(簡易版) 予算のおよそ4割 展示会で渡すため。部数は少なめ
予備・半年後の見直し 予算のおよそ1割 情報の変更に備える

この例で分かること

紙を新しくすることが目的でも、先に検索結果の状態を確認すると、見直す優先順位が変わることがあります。紙の予算を一部削っても、全体としての印象は上がります。ただし、会社ごとに事情が違うため、あくまで考え方の一例として受け取ってください。

このセクションのまとめ

紙だけを新しくしても、検索で出る情報が古いと印象はちぐはぐになります。先に現状を確認してから配分を決めることが大切です。

やってはいけない5つのこと

予算配分で失敗しやすい点を、先にまとめます。どれも落ち着いて避けられるものです。

やってはいけないこと

  1. 全予算を紙かWebの片方だけに使う:働く場面が違うため、片方だけでは説明に抜けが出ます。
  2. 数年分の部数を一度に刷る:情報が古くなり、使えない紙が残ります。
  3. 紙とWebを別の会社に別々の内容で作らせる:社名の表記や連絡先がずれる原因になります。
  4. ドメインやサーバーを制作会社の名義のままにする:乗り換えや連絡が取れなくなったとき困ります。
  5. 見積もりを1社だけで決める:項目ごとの比較ができず、金額の妥当性が分かりません。

特に4つ目は、後から気づく会社が多い点です。名義の確認は、契約前にお願いして構いません。

AIを使うと、下書きと整理の手間を減らせる

近年は、文章の下書きや情報の整理にAIを使う会社が増えています。ただし、完全に任せるのではなく、社長や担当者が確認する前提で使う道具です。

AIが助けになる作業

  • 会社の沿革や事業内容のメモから、紹介文の下書きを作る
  • 社員へのインタビューを、読みやすい文章に整える
  • 紙とWebで、同じ内容を長さ違いで書き分ける
  • 誤字や表記ゆれ(会社名の書き方の違いなど)を探す

AIに任せきりにしない部分

  • 数字、実績、取引先名などの事実の確認(誤りが混ざることがあるため)
  • 会社の強みの核になる言葉(社長自身の言葉が基本)
  • 取引先の名前や写真を載せる際の許可の確認

社長の関わり方

AIで下書きを作る場合も、最終確認は人が行います。一度、社長が声に出して読んでみて、自分の言葉として違和感がないかを確かめてください。

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よくある質問

Q. 会社案内とホームページは、どちらか一つだけでも足りますか。

A. 会社の営業のやり方によっては足りる場合があります。会って渡す機会がほとんどなく、検索から問い合わせが来る会社ならWebが中心で足ります。逆に、訪問営業だけで完結する会社なら紙が中心でも成り立ちます。ただし、会う前に検索される可能性が高いため、ホームページは最低限の内容を整えておくほうが安心です。

Q. 会社案内パンフレットの制作費の目安はどのくらいですか。

A. ページ数、部数、撮影の有無で大きく変わります。少ないページ数で既存の写真を使う場合は数十万円台、撮影や取材を含む場合は100万円前後、それ以上になることもあります。必ず項目ごとに分かれた見積もりを複数社から取ってください。

Q. ホームページの制作費と維持費の目安はどのくらいですか。

A. 会社紹介中心の小規模なサイトで数十万円から100万円前後、事業紹介や採用を含む場合は100万円を超えることが多いです。維持費は、サーバーや保守の内容によって年に数万円から数十万円程度の幅があります。契約の条件で大きく変わるため、見積もりの内訳で確認してください。

Q. 紙の会社案内をPDFにしてホームページに置くだけではだめですか。

A. メールで送る資料としては便利ですが、PDFだけでは検索で見つかりにくくなります。ホームページ本体にも、会社の説明を文字で載せておくことをお勧めします。

Q. QRコードは紙の会社案内に載せたほうがよいですか。

A. 載せておくと便利です。最新の情報や問い合わせ窓口へ案内できるためです。年配の方も読み取れるよう、大きさと周りの余白に気をつけ、会社名で検索する案内も文字で添えると安心です。

Q. ホームページがかなり古いのですが、先に会社案内を作ってもよいですか。

A. 展示会など日程が決まっている場合は、紙を先に進める判断もあります。その場合も、住所や電話番号、会社名などの基本情報だけは、先にホームページを最新にしておくことをお勧めします。

Q. 制作は社内でできますか、それとも外部に任せるべきですか。

A. 文章の核と写真の用意は社内で、デザインや技術設定は外部に任せる形が現実的です。担当者の時間が取れるかどうかも判断の材料になります。

まとめ|迷ったら「Webで整えて、紙で深める」

  • 紙とWebは役割が違い、どちらかを選ぶものではありません。
  • 出発点の配分は、Webが6〜7割、紙が3〜4割。営業のやり方で調整します。
  • 順番はホームページが先で、そこで固めた文章と写真を紙に転用します。
  • 費用は幅で捉え、必ず項目別の見積もりを複数社から取ります。
  • 社長は予算・相手・更新担当を決め、実務は任せます。

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この記事を書いた人

webcan.jp編集部 主筆 K.Takenouchi。Webディレクター・SEOコンサルタントとして10年以上の現場経験を持ち、大手金融系メディアや医療系コーポレートサイトのコンテンツマーケティング支援、ECサイトの企画運営・KPI設計、月商数百万円から月商1億円規模への成長支援などに携わってきました。

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