この記事の要点
会社名で検索して自社のホームページが出ない原因は、多くが5つに絞れます。
Googleに未登録、noindexの残り、社名が一般語、ドメイン変更直後、地図の情報だけが出ている、の5つです。
この順に社長ご自身が15分ほどで確認でき、直す作業は担当者か制作会社に任せて問題ありません。
会社名で検索したのに、自社のホームページが出てこない。取引先や求職者が同じことをしたら、と考えると落ち着かないものです。
ただ、慌てて制作会社に電話したり、高額な「SEO対策」を契約したりする必要はありません。原因を切り分ける順番が決まっているからです。
この記事では、社長が確認する順番、結果の読み方、担当者に渡すチェックリスト、任せたときの費用と期間の目安を整理します。専門用語は、そのつど言い換えて説明します。
まず結論|原因は5つに絞れます。確認する順番も決まっています
社名検索で自社サイトが出ないとき、原因を一つずつ疑うと時間がかかります。そこで、費用がかからず早く確かめられる順に並べます。
| 順番 | 確認すること | 社長ご自身で | よくある症状 |
|---|---|---|---|
| 1 | Googleに登録されているか | できる(約3分) | 新しいサイト、公開して間もないサイト |
| 2 | noindex(検索に出さない設定)が残っていないか | 見分けは難しい。制作会社に一言聞く | 制作中の設定を外し忘れた、数か月たっても出ない |
| 3 | 社名が一般的な言葉で埋もれていないか | できる(約3分) | 「第一」「みらい」「中央」など、よくある言葉の社名 |
| 4 | ドメイン変更・リニューアル直後ではないか | できる(時期を思い出すだけ) | 新しいアドレスに替えてから見えなくなった |
| 5 | 地図の情報(Googleビジネスプロフィール)だけが出ていないか | できる(約3分) | 地図には出るが、ホームページのリンクがない、または古い |
この順番には理由があります。1と2は、サイトそのものが検索の対象になっているかを確かめる作業です。ここが原因なら、ほかを直しても効果が出ません。
3は、社名の問題であって、サイトの不具合ではありません。直すより「見つけてもらう工夫」で対応します。
4と5は、状況を思い出せば分かることが多い項目です。社長が経緯を一番よく知っているので、ここは社長の記憶が役に立ちます。
ポイント
確認は上から順に、1つずつ進めます。1つ見つかったら、ほかの原因が重なっていないかを最後まで確かめます。原因が複数あることも珍しくありません。
セクションのまとめ:原因は5つに絞れます。費用がかからず早い順に、上から確認すれば迷いません。
「出てこない」には3つの状態があります|自社がどれかを先に見分ける
ひとくちに「出てこない」と言っても、状態は3つに分かれます。どれに当たるかで、見るべき場所が変わります。
状態A:検索結果のどこにも自社サイトがない
社名で検索し、2ページ目、3ページ目まで見ても、自社のホームページが見当たらない状態です。最も気になる状態ですが、原因は比較的はっきりしています。
多くは、確認1の「Googleに登録されていない」か、確認2の「noindexの残り」です。確認4のドメイン変更直後も、この状態になることがあります。
状態B:出るが、他のサイトが上にあって下の方にいる
自社サイトは出るものの、求人サイト、企業情報サイト、同じ社名の別会社の方が上に表示される状態です。
この場合、サイトに不具合はないことが多く、確認3の「社名が一般的な言葉」に当たります。検索する人の意図を、Googleが推測しきれていないとも言えます。
状態C:地図や会社情報は出るが、ホームページのリンクがない
検索結果の右側や上部に、会社名、住所、電話番号が出るのに、ホームページへの入口がない、または古いアドレスが載っている状態です。
これは確認5に当たります。Googleビジネスプロフィールの登録内容を直せば、比較的早く解消できます。
自社がどの状態か、正しく確かめるコツ
検索結果は、見る人、場所、時間帯、過去の検索履歴で、少しずつ変わります。社長のパソコンで見えた結果が、そのまま取引先に見えているとは限りません。
そこで、次の3通りで確かめると、結果の偏りが減ります。
- ブラウザの「シークレットウィンドウ」(履歴を使わない画面)で検索する
- 会社のWi-Fiではなく、スマートフォンの回線でも検索してみる
- 社内の別の人にも、同じ検索語で検索してもらい、画面を撮影してもらう
検索語は、正式名称、「株式会社」を除いた名前、読み仮名、の3種類を試します。見えた順位と画面を、日付つきで残しておくと、後で担当者に説明しやすくなります。
セクションのまとめ:「どこにも出ない」「他社が上」「地図だけ出る」の3状態に分けると、見るべき場所が決まります。
確認1|Googleに登録されているかを調べる
最初に確かめるのは、自社のホームページがGoogleの記録(インデックスと呼ばれます)に入っているかどうかです。記録に入っていなければ、どんな検索語でも出てきません。
社長が3分でできる確かめ方
Googleの検索窓に「site:」と自社のアドレスをつなげて入れます。たとえばアドレスが example.co.jp なら「site:example.co.jp」と入力します。間に空白は入れません。
これはGoogleが公式に説明している検索の書き方で、そのアドレスのページが記録に入っているかを大まかに確かめられます。
結果の読み方
| 表示される結果 | 意味 | 次にすること |
|---|---|---|
| 自社のページが複数並ぶ | 記録には入っています | 確認3(社名が一般語)、確認5へ進む |
| トップページだけが出る | 最低限は登録済みですが、他のページは未登録かもしれません | 担当者に、ほかのページの登録状況の確認を依頼する |
| 「一致する情報は見つかりませんでした」と出る | 記録に入っていない可能性が高い状態です | 確認2(noindex)と確認4(ドメイン変更)へ進む |
| 別のアドレス(旧サイトなど)が出る | 新旧のアドレスが切り替わる途中かもしれません | 確認4へ進む |
注意
「site:」で出る件数は、実際の登録数と一致しないことがあります。Googleも、この検索は目安として使うよう案内しています。件数の多い少ないよりも、「0件かどうか」「別アドレスが出ていないか」を見てください。
担当者がいれば、もう一段くわしく調べられます
サーチコンソール(Googleが無料で提供する、サイトの検索状況を見る道具)を設定していれば、「URL検査」という機能で、ページごとの登録状況が分かります。
「登録されていません」と出た場合、その理由も表示されます。理由の例は、「noindexタグによって除外されました」「検出済み・インデックス未登録」などです。社長は画面を見て、表示された文言を担当者に伝えるだけで構いません。
サーチコンソールをまだ設定していない場合は、設定自体が最初の一歩です。担当者がいない場合は、制作会社に設定を依頼します。設定の作業は、数十分で終わることが多い内容です。
登録されていなかったとき、どれくらい待つか
公開したばかりのサイトは、登録されるまでに数日から数週間かかることがある、とGoogleは説明しています。公開から1週間以内なら、まず待つ判断も合理的です。
一方、公開から1か月以上たっても「0件」なら、待つだけでは解決しにくい状態と言えます。次の確認2に進みます。
登録を早める方法としては、サーチコンソールからサイトマップ(サイト内のページ一覧)を送る、トップページの登録を依頼する、他のサイトや自社のSNSからリンクを張る、などがあります。いずれも担当者が行う作業で、費用はかからないか、あっても少額です。
セクションのまとめ:「site:」検索で、0件か、別アドレスが出ていないかを見ます。公開から日が浅ければ待つ判断も妥当です。
確認2|noindex(検索に出さない設定)が残っていないか
次に疑うのは、noindex(ノーインデックス)です。これは「このページを検索結果に出さないでください」とGoogleに伝える目印のことです。
なぜ残ってしまうのか
ホームページを作っている最中は、未完成の状態を検索に出したくありません。そのため、制作会社が一時的にこの目印を付けるのは、普通の作業です。
問題は、公開するときに外し忘れることです。見た目は何も変わらないので、気づかないまま数か月が過ぎることがあります。リニューアルや、サーバーの引っ越しの後にも、起こりやすい事故です。
noindexが入り込む主な場所
| 場所 | どういう状態か | 直す人 |
|---|---|---|
| WordPressの設定 | 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っている | 担当者または制作会社(管理画面の設定を1か所変更) |
| ページ単位の設定 | 特定のページだけnoindexになっている | 担当者(SEO用プラグインの設定画面) |
| SEO用プラグイン | サイト全体や種類ごとにnoindexが設定されている | 担当者または制作会社 |
| 制作会社の仮設定 | テスト用の環境から本番へ移すときに、設定ごと移ってしまった | 制作会社 |
| サーバーの設定 | ページの見た目に出ない部分(ヘッダー)に、検索除外の指示が入っている | 制作会社またはサーバー管理者 |
| robots.txt(ロボットのための案内ファイル) | 検索ロボットの巡回そのものを禁止している。noindexとは別物だが、似た症状になる | 制作会社または担当者 |
表の最後のrobots.txtは、noindexとは仕組みが異なります。noindexは「巡回してもよいが、結果には出さない」、robots.txtの禁止は「巡回しないでほしい」という指示です。症状が似ているため、あわせて確認されます。
社長が制作会社や担当者に聞く一言
技術的な画面を社長が見る必要はありません。次の一文を伝えて、返事をもらえば十分です。
ポイント
「公開するときに、検索エンジンに登録されない設定(noindex)を外していますか。WordPressの設定、SEOの設定、robots.txtの3か所について、現在の状態を教えてください。」
制作会社が既に連絡のつかない状態なら、別の手があります。担当者が管理画面に入れるなら、上の表の場所を順に見るだけで、おおむね確認できます。連絡が取れないときの進め方は、「ホームページの制作会社と連絡が取れないときの対処」にまとめています。
直したあとにやること
- 設定を直す(noindexを外す、robots.txtの禁止を外す)
- サーチコンソールの「URL検査」で、トップページの再確認を依頼する
- サイトマップを送り直す
- 1週間ほど待ち、「site:」検索を再度行う
直した直後に結果が変わらなくても、慌てる必要はありません。Googleが再び巡回し、記録を更新するまでには、数日から数週間の幅があります。
注意
noindexを外す作業の途中で、サイトの表示が崩れたり、他の設定が消えたりする事故もゼロではありません。作業前に、サイト全体のバックアップ(控えの保存)を取ってもらってください。
セクションのまとめ:noindexは制作中の設定の外し忘れで起こります。制作会社へ一言確認し、直したら登録の再依頼まで行います。
確認3|社名が一般的な言葉のとき。サイトの不具合ではないことが多い
自社サイトが登録されているのに、社名検索で下の方に出る、あるいは他の会社が上に出る場合があります。社名が「ごく普通の言葉」だと、起こりやすい状態です。
なぜ埋もれるのか
「第一」「中央」「みらい」「アイ」のような言葉は、世の中に同じ名前の会社が多数あります。Googleは、検索した人がどの会社を探しているのか、社名だけでは決めきれません。
さらに、求人サイト、企業情報のまとめサイト、地図サイトなどが、同じ社名のページをたくさん持っています。これらのサイトは大きく、検索で強い傾向があります。自社サイトが負けているのではなく、探し方の問題とも言えます。
社長が3分でできる確かめ方:検索語を変えて比べる
| 検索語の例 | 狙い | 見るところ |
|---|---|---|
| 社名だけ | もっとも多い探し方の再現 | 自社サイトが1ページ目にあるか |
| 社名+地名(例:○○工業 岡山) | 同名他社との区別 | 自社サイトが上位に出るか |
| 社名+業種(例:○○工業 板金) | 事業内容との組み合わせ | 自社サイトが上位に出るか |
| 「株式会社」付きの正式名称 | 正式名称での探し方 | 出方が変わるか |
| 電話番号 | 取引先が名刺から探すとき | 自社サイトと地図が出るか |
社名だけだと下の方で、「社名+地名」なら1番目に出る。この結果なら、サイトは正常で、同名の他社や大きなサイトに囲まれている状態です。慌てて大きな投資をする場面ではありません。
費用をかけずにできる対応
- ホームページの会社概要に、正式名称、所在地、電話番号、事業内容を、同じ表記で載せる
- トップページの見出しや説明文に、社名と地名、事業内容を自然な文で入れる
- Googleビジネスプロフィール、名刺、パンフレット、他のサイトでの会社名の表記をそろえる
- チラシや看板、名刺に「社名+地名」での検索を案内する一文や、QRコードを載せる
- 取引先や業界団体のサイトに、自社サイトへのリンクを載せてもらえないか相談する
表記をそろえる作業は、地味ですが効果の出やすい対応です。Googleは、複数の場所に同じ情報が載っていると、同一の会社だと判断しやすくなります。
なお、社名検索そのものの動きがAIの要約表示でどう変わっているかについては、「社名検索の8割超にAIの要約|指名検索とAIオーバービューへの社長の備え方」も参考になります。
注意
社名の変更や、ドメイン(ホームページのアドレス)の取り替えを、この段階で決めないでください。費用と手間が大きく、確認4の「切り替え中」の状態を新たに招きます。最後の手段として考えるのが妥当です。
セクションのまとめ:社名が一般語なら、サイトの不具合ではなく探し方の問題です。表記をそろえ、「社名+地名」で見つかる状態を作ります。
確認4|ドメイン変更・リニューアルの直後は、切り替え中のことがある
ホームページのアドレス(ドメイン)を変えた、またはサイトを作り直した後に社名検索で出なくなる、という相談は少なくありません。
何が起きているのか
Googleは、古いアドレスの記録を持っています。新しいアドレスに替えると、Googleは新しい方を改めて見つけ、古い記録を新しい記録に引き継ぐ作業をします。この引き継ぎの間は、検索結果が不安定になります。
引き継ぎを助けるのが、301リダイレクトです。これは「古いアドレスは新しいアドレスに引っ越しました」と、自動で案内する仕組みです。この設定が抜けていると、古い記録が行き場を失い、自社サイトが出ない状態が長引きます。
社長が思い出す3つのこと
- いつ、アドレスを変えた(または作り直した)か
- 古いアドレスにアクセスすると、新しいアドレスに自動で移るか(実際にブラウザで試す)
- 制作会社から、リダイレクトとサーチコンソールの届け出について説明があったか
2つ目は、社長が自分で試せます。古いアドレスをブラウザに入れて、新しいサイトが開けば、転送は動いています。「ページが見つかりません」と出る場合は、担当者に調べてもらいます。
ドメインを替える届け出(アドレス変更ツール)
ドメインそのものを別のものに替えた場合は、サーチコンソールに「アドレス変更」という届け出の機能があります。Googleが公式に案内している手続きで、古いアドレスと新しいアドレスを結びつける役割をします。
同じドメインのままサイトを作り直した場合は、この届け出は使いません。代わりに、URLの形(ページのアドレスの並び)が変わっていないか、変わった分の転送が設定されているかが重要です。
「いつまで待つか」の考え方
一般には、切り替えから数週間で落ち着くことが多く、サイトの規模が大きいと数か月かかることもあります。ただし、転送の設定が抜けていると、待っても戻りません。
切り替えから2週間たっても、「site:」検索で新アドレスが一つも出ないなら、制作会社に設定の確認を依頼してください。ドメイン移転で起こりやすい落とし穴は、「Google検索の最新動向(2026年10月中旬)」でも整理しています。順位の戻り方の見通しは、「検索順位が下がったときの回復期間の目安」が参考になります。
ポイント
リニューアルを制作会社に依頼する段階で、「旧ページから新ページへの転送の一覧」を作る作業が見積もりに含まれているかを、確認してください。含まれていない見積もりは、後から出なくなる原因になります。
セクションのまとめ:アドレスを替えた後は切り替え中です。古いアドレスから新アドレスへ移るかを試し、2週間たっても出なければ設定を確認します。
確認5|Googleビジネスプロフィールだけが出ている
検索画面に会社の名前、住所、電話番号が並ぶ枠が出るのに、ホームページが出ない。この枠は、Googleビジネスプロフィールという無料の登録情報から作られています。
まず、枠の中の「ウェブサイト」欄を見る
その枠に「ウェブサイト」というボタンがあるか、押すと自社のホームページに移るかを確かめます。ここが空欄、または古いアドレスのままなら、地図経由で来る人がホームページに届きません。
| 枠の状態 | 原因の候補 | 直し方 |
|---|---|---|
| ウェブサイトのボタンがない | 登録時にアドレスを入れていない | ビジネスプロフィールの管理画面で、ウェブサイト欄に正しいアドレスを入れる |
| 古いアドレスのボタンがある | アドレス変更時にここだけ更新していない | 同上。確認4もあわせて確認する |
| 別の会社のサイトが載っている | 同名の会社と情報が混ざっている | 管理者権限があるか確認し、内容を修正する。「Googleマップの会社情報が間違っているときの直し方」を参照 |
| 枠そのものが出ない | ビジネスプロフィールが未登録、または確認が済んでいない | 登録とオーナー確認を行う。手順は「Googleビジネスプロフィール登録の手順」を参照 |
地図は出るが、サイトが出ないときの考え方
地図の枠が出ているのに、通常の検索結果にホームページが出ない場合、地図の情報とホームページは別の仕組みで動いている、という点に注意が必要です。
つまり、ビジネスプロフィールを整えても、ホームページ自体が登録されていない問題(確認1、確認2)は解決しません。両方を別々に確かめることが大切です。
逆に、ホームページは出るのに、地図の枠が出ない場合は、ビジネスプロフィール側の問題です。この場合は登録とオーナー確認を優先します。
注意
「Googleから来ました」「地図の順位を上げます」という営業電話には、慎重な対応が必要です。確認5の作業の多くは、社長か担当者が無料で行えます。契約前の確認ポイントは「「Googleから来ました」MEOの営業電話への対応」にまとめています。
セクションのまとめ:地図の枠のウェブサイト欄を確認します。地図とホームページは別の仕組みなので、両方を別々に確かめます。
5つ以外の原因|改ざん・手動対策・アドレスの重複
5つを確認しても原因が見つからないときは、頻度は低いものの、次の原因が考えられます。専門的な調査が必要なので、担当者か制作会社に任せる領域です。
| 原因 | どういう状態か | 確かめる場所 | 任せ先 |
|---|---|---|---|
| サイトの改ざん | 自社サイトに、関係のない外部のページが紛れ込んでいる。検索結果の表示が変な文言になる | 検索結果の見出し、サーチコンソールのセキュリティ項目 | 制作会社、セキュリティ業者 |
| 手動による対策 | Googleの担当者が、規約違反と判断して表示を制限した | サーチコンソールの「手動による対策」の画面 | 制作会社、SEOの専門家 |
| アドレスの重複 | 「http」と「https」、「www」の有無などで、同じ内容のページが複数のアドレスで開ける | ブラウザで各アドレスを入れて確認する | 制作会社、担当者 |
| 表示の遅さやエラー | サーバーが落ちている、表示に失敗する時間が長い | サーチコンソールのクロールの状況 | サーバー管理者、制作会社 |
| 古いページが出る | 古い会社案内のページが、新しいトップより上に出る | 検索結果の見出しと説明文 | 担当者(古いページの整理と転送) |
改ざんが疑われる場合は、早めの対応が必要です。画面の撮影、管理画面のパスワード変更、バックアップの確認などを進めます。手順は「ホームページが改ざん・乗っ取りされたときの対処」にまとめています。
手動による対策は、通知がサーチコンソールに届きます。サーチコンソールを設定していない場合は、通知にも気づけません。設定だけでも先に済ませておくと、いざというときに助かります。
アドレスの重複は、見た目では気づきにくい原因です。社長がブラウザで「http://」と「https://」、「www」ありとなしの4通りを試し、すべて同じ1つのアドレスに移れば、問題は小さいと言えます。移らず別々に開くなら、担当者に整理を依頼します。
セクションのまとめ:5つ以外では、改ざん、手動対策、アドレスの重複などがあります。専門家に任せる前提で、状況の記録だけ取ります。
原因別の比較|費用・期間・任せ先の目安
直すのにどれくらいの費用と期間がかかるのか、社長が一番気になる点です。次の表は、一般的な小規模サイトを想定した目安です。実際の金額は会社と状況で大きく変わるため、見積もりで必ず確かめてください。
| 原因 | 直す作業 | 費用の目安 | 反映までの目安 | 任せ先 |
|---|---|---|---|---|
| 未登録 | サーチコンソール設定、サイトマップ送信 | 0円〜数万円程度(自社なら0円) | 数日〜数週間 | 担当者、制作会社 |
| noindexの残り | 設定の解除、再登録の依頼 | 0円〜数万円程度(設定変更が中心) | 数日〜数週間 | 制作会社、担当者 |
| 社名が一般語 | 表記の統一、概要ページの整備、地名との組み合わせ | 0円〜数万円程度(文章の見直しが中心) | 数週間〜数か月 | 担当者、制作会社 |
| ドメイン変更直後 | 301転送の確認・追加、アドレス変更の届け出 | 数万円程度から(ページ数で変わる) | 数週間〜数か月 | 制作会社 |
| 地図の情報のみ | ビジネスプロフィールの修正・登録 | 0円(自社で可能) | 数日〜数週間 | 社長、担当者 |
| 改ざん・手動対策 | 原因の除去、再審査の依頼 | 数万円〜数十万円程度(状況で大きく変わる) | 数週間〜数か月 | 専門業者 |
注意
上の金額は、一般的な小規模サイトを想定した幅のある目安です。特定の会社の価格表ではありません。見積もりが目安を大きく超える場合は、作業内容の内訳を必ず確認してください。
費用がかかる項目の多くは、「作業時間」に対する支払いです。原因の特定に時間がかかるほど高くなるため、この記事のように、あらかじめ社長側で切り分けておくと、見積もりが妥当な範囲に収まりやすくなります。
見積もりを取るときは、「何を確認し、何を直し、何を報告してもらえるのか」を文章で出してもらってください。「調査一式」とだけ書かれた見積もりは、後から内容を確かめにくくなります。
セクションのまとめ:費用は0円から数万円が中心です。切り分けを済ませてから依頼すると、見積もりが妥当な範囲に収まりやすくなります。
社長の判断軸|自社でやる・任せる、今やる・後でよい
社長の仕事は、手を動かすことではなく、判断することです。次の表で、どの作業を誰に、いつ頼むかを決められます。
| 作業 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 「site:」検索と、検索語を変えた確認 | 社長ご自身で・今やる | 3分で終わり、費用がかからない |
| ビジネスプロフィールのウェブサイト欄の確認 | 社長ご自身で・今やる | 画面で見て分かる。直しも簡単 |
| noindexの確認と解除 | 任せる・今やる | 設定の誤りを避けるため。バックアップが前提 |
| サーチコンソールの設定と再登録依頼 | 任せる・今やる | 一度設定すれば、以後の確認が楽になる |
| 301転送の確認・追加 | 任せる・今やる | 専門知識が必要で、抜けると長引く |
| 社名の表記統一、会社概要の整備 | 任せる・後でよい | 他の確認が済んでからで足りる |
| 社名やドメインそのものの変更 | 後でよい(最後の手段) | 費用と切り替えのリスクが大きい |
NOT TO DO|やってはいけない5つのこと
焦っているときほど、遠回りの手を打ってしまいがちです。次の5つは避けてください。
- 原因を確かめる前に、SEO対策のサービスを契約する
- サイトを作り直す、またはドメインを替える(切り替え中の状態を新たに招く)
- 電話営業で「すぐ上位に出します」と言われて、その場で契約する
- 自分で管理画面の設定を触って、バックアップなしで変更する
- 検索結果が戻らない不安から、毎日何度も検索して一喜一憂する(結果は日によって揺れるため)
ポイント
「何もしない」も、判断の一つです。公開から日が浅い、切り替えから2週間以内、といった場合は、待つのが正しい選択のことがあります。待つ期間を決めて、記録を取る。それだけでも十分な対応です。
セクションのまとめ:簡単な確認は社長が行い、設定の変更は任せます。契約を急ぐ、作り直す、触ってしまう、の3つは避けてください。
架空の事例|2社のケースで流れを見る
次の2つは、典型的な流れを分かりやすくするための架空の事例です。実在する企業や人物とは関係ありません。
事例1:公開後3か月、社名で検索しても出なかった製造業(架空)
従業員30名ほどの金属部品の製造会社が、ホームページをリニューアルしました。公開後に社名で検索しても自社サイトが出ず、3か月が過ぎました。
社長は、確認の順番に沿って、まず「site:」検索を行いました。結果は0件でした。制作会社に「検索エンジンに登録されない設定を外していますか」と一言尋ねると、WordPressの設定にチェックが入ったままだと分かりました。
設定を外し、サーチコンソールで再登録を依頼しました。約2週間後、トップページが社名検索に出始め、1か月後には会社案内のページも並びました。費用は、設定変更と登録作業で、制作会社の保守契約の範囲内でした。
このケースの教訓は、公開時の確認項目に「検索に出る設定になっているか」を入れておくことです。
事例2:社名が一般的で、他社の後ろに出た卸売業(架空)
「第一商事」という社名の卸売会社では、社名で検索すると、同名の別会社と求人サイトが上に並び、自社サイトは2ページ目でした。
「site:」検索では、自社のページが複数出ており、登録に問題はありませんでした。「第一商事 倉敷」で検索すると、自社サイトが1番目に出ました。
そこで、会社概要の表記、ビジネスプロフィール、名刺、チラシのQRコードの案内を整えました。「社名+地名」で探してもらえるよう、営業担当が名刺に一言添える運用も始めました。3か月ほどで、社名のみの検索でも1ページ目に近づきました。
このケースの教訓は、サイトに不具合がなければ、大きな費用をかける前に、表記と案内の見直しを試す価値がある、という点です。
セクションのまとめ:事例はどちらも、社長の確認から始まり、小さな修正で改善しました。
AIを「半自動化の道具」として使う|任せきりにせず、判断は人が持つ
ChatGPTやGeminiなどのAIは、原因の切り分けの補助に使えます。ただし、AIが示す答えをそのまま信じて作業するのは避けるべきです。AIは、あなたのサイトの現状を見ているわけではないからです。
AIにしてもらってよいこと
- 担当者に渡す依頼文の下書きを作ってもらう(この記事の内容を貼り付けて整理させる)
- 制作会社に聞く質問の一覧を作ってもらう
- サーチコンソールに表示された英語や専門用語の、意味を説明してもらう
- 見積書の内訳を貼り付けて、分かりにくい用語を解説してもらう
AIに任せてはいけないこと
- サイトの管理画面のパスワードや、顧客情報をAIに入力すること
- 「原因はこれです」という断定を、そのまま実行に移すこと
- サーバーや設定ファイルの書き換えを、確認なしで行うこと
AIの答えは、あくまで「確認する候補」として使います。最終的に直すかどうかは、担当者か制作会社が実際の画面を見て決めます。AIは調べる時間を減らす道具であって、判断を代わりにする道具ではありません。
社長が使う場合の例として、次のような頼み方があります。
ポイント
「会社名で検索しても自社サイトが出ない原因の候補を、確認しやすい順に5つ挙げてください。各項目について、社長が自分で確認できる方法と、制作会社に頼むべき内容を分けて書いてください。」
AIに調べてもらった内容は、担当者や制作会社に見せて、事実かどうかを確かめてもらいます。AIの文章は、もっともらしく書かれていても、誤りを含むことがあるためです。
セクションのまとめ:AIは下書きと質問づくりに使い、原因の判断と設定の変更は人が確認して行います。
担当者に渡すチェックリスト|社長はこのまま転送すれば足ります
ここからは、社長ご自身が操作する必要のない内容です。このページを担当者か制作会社に転送し、結果を報告してもらってください。
確認項目の詳細
| No. | 確認すること | 見る場所 | 正常な状態 |
|---|---|---|---|
| 1 | 登録されているページ数 | 「site:アドレス」の検索結果 | 主要なページが並ぶ。別アドレスが混ざらない |
| 2 | WordPressの検索エンジン設定 | 管理画面の「設定」→「表示設定」 | 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」が未チェック |
| 3 | SEOプラグインのnoindex設定 | プラグインの設定画面、各ページの設定 | サイト全体、主要ページともにnoindexではない |
| 4 | robots.txt | アドレスの末尾に /robots.txt を付けて開く | 「Disallow: /」が全体にかかっていない |
| 5 | URL検査 | サーチコンソールのURL検査 | 「URLはGoogleに登録されています」と表示される |
| 6 | 301転送 | 旧アドレスをブラウザで開く | 新アドレスの対応ページに自動で移る |
| 7 | サイトマップ | サーチコンソールの「サイトマップ」 | 送信済みで、エラーがない |
| 8 | 手動による対策、セキュリティ | サーチコンソールの該当画面 | 問題は検出されていない |
| 9 | ビジネスプロフィール | 検索結果の会社情報枠、管理画面 | ウェブサイトが正しいアドレス、会社情報が最新 |
| 10 | アドレスの重複 | http/https、wwwありなしの4通りを入力 | すべて1つのアドレスに集約される |
社長への報告の形式(このまま使えます)
報告が長い文章だと、社長が判断しにくくなります。次の形式で報告してもらうと、判断が早くなります。
- 原因:(確認1〜5と、その他のどれか)
- 根拠:(確認した画面、日付、画面の撮影)
- 直す作業:(内容、所要時間、費用)
- 反映までの見込み:(日数の幅)
- 社長に決めてほしいこと:(あれば1〜2点)
この報告を受けて、社長が「進める」「見送る」「別の見積もりを取る」を決めます。作業の内容が分からなくても、報告の形式がそろっていれば、判断はできます。
注意
担当者が管理画面を触る前に、サイトのバックアップを取ることを、チェックリストの先頭に加えてください。設定を直す作業は簡単でも、元に戻せない事故が起きる可能性があるためです。
セクションのまとめ:チェックリストは10項目です。報告の形式を指定しておくと、社長の判断が早くなります。
直したあとの見守り方|いつまで待ち、いつ相談するか
設定を直した後も、すぐには結果が変わりません。待つ間の過ごし方を決めておくと、不安が減ります。
待つ期間の目安
| 経過 | 状態の目安 | 社長の動き |
|---|---|---|
| 直した直後〜3日 | まだ変わらないことが多い | 何もしない。毎日検索しない |
| 1週間後 | トップページが出始めることがある | 同じ検索語で、1回だけ確認する |
| 2週間後 | 主要なページが出始めることがある | 結果を記録し、担当者と共有する |
| 1か月後 | おおむね落ち着く。サイトの規模で差が出る | 変化がなければ、他の原因を疑って相談する |
| 3か月後 | 社名が一般語の場合、順位の改善が見え始める | 表記統一の効果を確認する |
記録のつけ方
週に1回、同じ曜日に、同じ検索語で検索し、結果を簡単に記録します。記録する項目は4つで足ります。
- 日付
- 検索語(正式名称、社名+地名など)
- 自社サイトが何番目に出たか(出なければ「なし」)
- 地図の枠にウェブサイトが出ているか
この記録があれば、相談するときに、状況を正確に伝えられます。感覚ではなく、数字で話せるので、制作会社との行き違いも減ります。
相談した方がよい目安
- 公開、または切り替えから1か月以上たっても、「site:」検索が0件のままのとき
- 改ざん、不審なページの混入、見覚えのない文言が検索結果に出たとき
- 取引先や求職者から、「ホームページが見つからない」と言われたとき
- 制作会社と連絡が取れず、設定を確認できないとき
担当者の退職や、引き継ぎ漏れが原因で、管理画面に誰も入れなくなっている会社もあります。その場合は、「Web担当者が辞めたときに社長がやること」と「ホームページを社内の誰に任せるか」が役に立ちます。
セクションのまとめ:直した後は、週1回の記録で見守ります。1か月たっても動かないときは、他の原因を疑って相談します。
あわせて読みたい関連記事
社名検索や、地図、ドメインの問題を、さらに掘り下げて知りたい場合の記事です。
- 社名検索の8割超にAIの要約|指名検索とAIオーバービューへの社長の備え方 — 社名検索の画面が変わりつつある背景を整理しています。
- Googleマップの会社情報が間違っているときの直し方 — 確認5で枠の内容がおかしいときの手順です。
- 検索順位が下がったときの回復期間の目安 — 直した後に、どれくらい待てばよいかの考え方です。
- ホームページの制作会社と連絡が取れないときの対処 — 設定を確認したくても連絡が取れない場合の進め方です。
自社のホームページの状態を、まとめて点検したい場合は、無料診断もご利用いただけます。
よくある質問
社長から寄せられることの多い疑問を、短くまとめました。
Q. 会社名で検索してもホームページが出ないのは、すぐ直す必要がありますか。
公開から日が浅いか、アドレスを替えて間もない場合は、数日から数週間待つ判断も妥当です。公開から1か月以上たっても「site:」検索が0件なら、設定の確認を依頼してください。
Q. 「site:」検索で自社のページが出れば、問題ありませんか。
登録はされているので、確認1と2は通過です。その場合は、社名が一般語ではないか、地図の情報が正しいかを確認してください。件数が実際の登録数と一致しないこともあるため、目安として使います。
Q. noindexは、社長が自分で確認できますか。
見分けは専門的です。制作会社や担当者に、「公開時に検索エンジンへの登録を許可する設定にしていますか」と尋ねるのが確実です。WordPressの設定画面の1か所を見れば分かる場合もあります。
Q. 社名が一般的な言葉のとき、社名を変えるべきですか。
社名の変更は費用と手間が大きく、最後の手段です。まず、会社概要の表記統一、地名との組み合わせでの案内、ビジネスプロフィールの整備を試してください。
Q. 設定を直してから、どれくらいで検索結果に出ますか。
数日から数週間が目安です。サイトの規模や状況によっては、数か月かかることもあります。直した後は、サーチコンソールで再登録を依頼し、1週間ごとに1回だけ確認してください。
Q. 地図に会社は出るのに、ホームページが出ません。ビジネスプロフィールを直せば解決しますか。
地図の情報とホームページは別の仕組みです。ウェブサイト欄が正しいかは確認しますが、ホームページ自体が登録されていない問題は別に調べる必要があります。
Q. 費用はどれくらいかかりますか。
設定の解除や登録の依頼が中心なら、0円から数万円程度が一般的な目安です。ドメイン変更に伴う転送の整備や、改ざんの除去は、状況によって金額が大きく変わります。見積もりで内訳を確認してください。
まとめ:順番に確かめれば、原因は見つかります。直す作業は任せて構いません
会社名で検索してもホームページが出ないとき、慌てて大きな投資をする必要はありません。確認の順番を守れば、多くのケースで原因は絞れます。
- 確認1:「site:」検索で、Googleに登録されているかを見る
- 確認2:noindex(検索に出さない設定)の残りを、制作会社へ一言確認する
- 確認3:社名が一般語なら、「社名+地名」で見つかる状態を整える
- 確認4:ドメイン変更・リニューアル後は、転送の設定と待つ期間を確かめる
- 確認5:地図の情報のウェブサイト欄を確認する
- 直した後は、週1回の記録で見守り、1か月動かなければ相談する
社長が行うのは、確認の順番を決めて、結果を判断することです。設定の変更や調査は、担当者や制作会社に任せて問題ありません。
原因の切り分けや、見積もりの内容の確認に迷うときは、一人で抱え込まず、第三者に見てもらう方法もあります。
相談の入口
社名で検索しても自社サイトが出ない原因の切り分けや、制作会社からの見積もりの確認を、無料でご相談いただけます。結果の読み方が分からない場合も、状況をお聞きして整理します。売り込みの電話はしません。
webcan.jp編集部 主筆 K.Takenouchi。Webディレクター・SEOコンサルタントとして10年以上の現場経験を持ち、大手金融系メディアや医療系コーポレートサイトのコンテンツマーケティング支援、ECサイトの企画運営・KPI設計、月商数百万円から月商1億円規模への成長支援などに携わってきました。





