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ホームページ制作の見積もりの見方|社長が相見積もりで比べるべき項目

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ホームページ制作・費用公開日

ホームページ制作の見積もりの見方|社長が相見積もりで比べるべき項目

机の上に並べた複数の見積書と電卓、老眼鏡

この記事の要点

ホームページ制作の相見積もりは、合計金額ではなく「何が含まれているか」をそろえて比べるのがコツです。手順は、依頼条件をそろえる、見積項目を1枚の表に直す、含まれない作業を確認する、質問への返事を見る、の4つです。社長が決めるのは範囲と予算の上限で、表づくりは担当者に任せられます。

相見積もりを取ったものの、3社の見積書の書き方がばらばらで、どれが高くてどれが安いのか分からない。そう感じたことはないでしょうか。これは珍しいことではなく、見積書の形式は制作会社ごとに違うのが普通です。

この記事では、費用の相場そのものではなく、「複数の見積書をどう並べて比べるか」という手順に絞って整理します。相場や費用帯の解説は、ホームページ制作の費用・相場ガイドに任せ、ここでは重複させません。

なお、本文中の金額例はすべて架空の数字で、比べ方を説明するためのものです。実際の費用は会社や内容によって変わります。見積書を取る前後の「ものさし」としてお読みください。

結論:見積もりは「合計金額」ではなく「含まれる範囲」をそろえて比べます

相見積もりで最も多い失敗は、合計金額の安い会社を選んだ後で、「それは別料金です」と言われることです。原因は会社の悪意とは限らず、最初に「どこまでやってもらうか」をそろえていなかったことにあります。

比べる順番を決めておけば、この失敗はかなり減らせます。次の図の4つの手順を、上から順に進めてください。

相見積もりを比べる4つの手順手順1条件をそろえる同じ依頼文を渡す手順2項目をそろえる1枚の表に書き写す手順3含まれない作業抜けを確認する手順4質問して比べる返事の中身を見る金額の安い順ではなく、同じ土俵に並べてから比べます社長は4つ目の返事を見て、最後に決めます

手順 やること 主な担当
1. 条件をそろえる 同じ依頼メモを全社に渡し、前提を同じにする 社長が方針を決め、担当者が文書にする
2. 項目をそろえる 各社の見積書を、1枚の比較表に書き写す 担当者
3. 含まれない作業を確認する 原稿・写真・保守などの抜けを洗い出す 担当者(社長は結果を見る)
4. 質問して返事で比べる 同じ質問を送り、返事の中身と早さを見る 担当者が送り、社長が返事を読む

ポイント

4つの手順のうち、社長の判断が必要なのは手順1の「範囲と予算の上限」と、手順4の「どの会社に任せたいか」です。手順2と3は、担当者に比較表を作らせれば十分です。

セクションのまとめ

見積もりの比較は、金額を見る前に条件と項目をそろえる作業です。4つの手順を順に進めれば、社長は最後の判断に集中できます。

相見積もりを取る前に決めておくこと

見積書が比べにくくなる原因の多くは、依頼する側の条件がぼんやりしていることにあります。制作会社は、渡された情報の範囲で見積もりを作るため、情報が違えば前提も金額も違ってきます。

何社に依頼するか

一般的な目安として、2〜3社が現実的です。1社だと比べられず、5社以上になると、見積書の確認と打ち合わせの手間が大きくなります。比較表を作る担当者の負担も、社数に比例して増えます。

社数よりも大切なのは、似た規模・似た業種の実績がある会社を選ぶことです。極端に価格帯の違う会社を混ぜると、比べる意味が薄れます。

同じ依頼メモを渡す

全社に同じ内容の依頼メモを渡します。A4で1枚程度で構いません。口頭で説明すると、会社ごとに伝わり方が変わるため、文書にしておくのが安全です。

依頼メモに書くこと 書き方の例(架空)
目的 新規の問い合わせを増やしたい。採用応募も受けたい
ページの数の目安 10〜15ページ程度を想定している
更新の担当 お知らせ欄は社内で更新したい
原稿・写真 原稿は社内で用意する予定/写真は撮影も相談したい
希望時期 公開は半年後までを希望
予算の上限 社内での上限は決めているが、見積もりの内訳を見て相談したい
今あるもの 現在のドメイン、サーバー、ホームページがある場合はその状況

予算の上限を伝えるかどうかは迷うところです。伝えると、その金額に合わせた提案が出やすくなります。一方で、伝えないほうが各社の「素の見積もり」を見られます。社長が信頼できる範囲で決めてください。

現在の契約と持ち物を確認する

すでにホームページがある場合は、ドメイン(インターネット上の住所)とサーバー(データを置く場所)の契約者が誰になっているかを先に確認しておきます。制作会社の名義になっていると、乗り換えのときに手間がかかります。確認方法は自社ドメインの所有者を確認する方法にまとめています。

セクションのまとめ

相見積もりの前に、依頼メモを1枚作って全社に同じものを渡します。社数は2〜3社、既存の契約状況も先に確認しておくと、後の比較が楽になります。

見積書の項目を1枚の表にそろえる手順

届いた見積書は、そのまま並べても比べられません。ここが相見積もりの中心になる作業です。手間はかかりますが、1回表にしてしまえば、判断はずっと楽になります。

見積書は、そのままでは比べられませんそのまま並べた場合A社:制作一式 ○○円B社:デザイン・コーディング・CMSC社:基本プラン+オプション項目名も範囲も会社ごとに違う同じ項目の表に直した場合企画・設計 → 3社とも記入デザイン・制作 → 3社とも記入原稿・写真 → 含む/含まない保守・修正回数 → 3社とも記入右側のように直してから、金額を見比べます

比較表の作り方

  1. 縦に項目、横に会社名を並べた表を用意します(表計算ソフトでもA4の紙でも構いません)。
  2. 項目は「企画・設計」「デザイン」「制作・組み立て」「原稿」「写真」「公開作業」「保守」「その他」のように、自社の言葉で決めます。
  3. 各社の見積書の行を、いちばん近い項目に書き写します。
  4. 見積書に書かれていない項目は、空欄ではなく「記載なし」と書きます。
  5. 最後に合計を出し、「記載なし」の数も並べて見ます。

「記載なし」が多い会社は、必ずしも悪い会社ではありません。ただ、後から追加費用が出る可能性があるため、質問の優先順位が高い項目になります。

「一式」と書かれた行の扱い

見積書で多いのが「制作一式」という書き方です。一式は悪い表現ではありませんが、何が含まれているのかが見えません。この行に出会ったら、内訳を文書で出してもらうよう依頼します。

内訳を出すこと自体を嫌がる会社もあります。その場合は、対応の姿勢そのものが、後の打ち合わせの様子を映していると考えてよいでしょう。

比較表の記入例(架空)

次の表は、架空の3社の見積書を1枚に直した例です。金額は比べ方を示すための仮の数字で、相場を示すものではありません。

項目 A社 B社 C社
企画・設計 含む(20万円) 含む(15万円) 記載なし
デザイン・制作 含む(40万円) 含む(35万円) 制作一式(40万円)
原稿作成 別料金(要相談) 含む(10万円) 含まない
写真 含まない 1回撮影を含む(5万円) 含まない
公開後の保守 月額別途 3か月は無料 記載なし
合計の表示 60万円 65万円 40万円

合計だけを見るとC社が最も安く見えます。しかし表にすると、C社は企画・設計と保守が「記載なし」で、原稿も含まれていません。A社も原稿が別料金です。実際に必要な作業を足した総額で比べると、順位が入れ替わる可能性があります。

ポイント

比較表では、合計金額の列だけでなく「記載なし」「別料金」「含まない」の数も見ます。その数が多い会社ほど、見積もり後の追加費用が出やすいと考えられます。

セクションのまとめ

見積書は、1枚の表に項目をそろえて書き写してから比べます。「一式」は内訳を出してもらい、「記載なし」は空欄にせず明記します。

含まれていない作業を確認する(6つの落とし穴)

見積書で最も見落としやすいのは、書かれている項目よりも「書かれていない項目」です。次の図の6つは、後から費用や手間が増えやすい作業の代表例です。

見積書に書かれていないことが多い6つの作業原稿(文章)の作成含む?写真の撮影・用意含む?公開後の保守・更新含む?ドメイン・サーバー含む?修正のできる回数含む?データの引き渡し含む?それぞれ「含む」「含まない」「別料金」のどれかを書いてもらいます

確認する作業 よくある食い違い 見積書で確認すること
原稿(文章)の作成 制作会社が書いてくれると思っていたが、社内で用意する前提だった 「原稿作成」の行があるか、誰が書くか
写真の撮影・用意 写真素材は含まれているが、自社の写真は含まれていない 撮影の有無、素材の使用範囲
公開後の保守・更新 公開後の月額費用が、見積もりには出ていなかった 月額の有無、作業の範囲、契約期間
ドメイン・サーバー 取得・更新の費用や名義が書かれていない 誰の名義か、年間いくらか
修正のできる回数 デザイン確認は2回までで、それ以上は追加料金 修正回数と、追加の単価
データの引き渡し 公開後にデータを渡してもらえるか不明 引き渡し可否、条件、費用

原稿(文章)と写真

ホームページの制作費用が思ったより膨らむ原因は、原稿と写真であることが少なくありません。会社案内、サービス説明、スタッフ紹介などの文章を、誰が、いつまでに書くのかを決めておく必要があります。

社内で書く場合は、担当者に時間を確保してもらいます。一般的な目安として、10ページ分の原稿を社内で用意するには、数週間の準備期間が必要になることがあります。制作会社に任せる場合は、その分の費用が上がります。

写真も同じです。自社の工場、店舗、社員の写真は、素材サイトの写真より信頼を伝えやすいと言われます。撮影の費用や頼み方はホームページ用の写真撮影の費用と頼み方で整理しています。

公開後の保守

ホームページは公開して終わりではありません。ソフトの更新、バックアップ、不具合の対応、お知らせの更新など、公開後にも作業が発生します。見積書にこれが入っていない場合は、別契約の月額費用がかかる可能性があります。

月額の保守費が適正かどうかの見方は、ホームページの維持費はいくら?で詳しく書いています。見積もりの段階では、「月額がかかるのか」「何をしてもらえるのか」「いつ始まるのか」の3つを確認しておけば十分です。

ドメイン・サーバー

ドメインとサーバーの費用は、制作費と別に年間の費用として発生します。見積書に「ドメイン・サーバー代」が含まれているか、含まれる場合は誰の名義で契約するかを必ず確認します。

注意

ドメインやサーバーを制作会社の名義で契約すると、会社を変えたいときにデータや住所の移転で話がこじれることがあります。名義は原則として自社にしておくと安心です。

修正のできる回数

デザイン案の修正は、2回まで、3回までのように回数が決まっていることがよくあります。回数を超えた修正は有料になるのが一般的です。何を「1回」と数えるかも、会社によって違います。

確認する質問は、「修正は何回まで含まれますか」「回数を超えた場合の単価はいくらですか」の2つで足ります。修正の依頼を担当者がまとめて出す運用にすれば、回数の消費も抑えられます。

データの引き渡し

完成したホームページのデータを、契約終了後に自社が受け取れるかどうかは、意外に確認されていない項目です。渡してもらえない契約だと、会社を変える際に作り直しになる場合があります。

乗り換えの際の進め方はホームページの制作会社を変えたいときの進め方にまとめています。契約前の段階で、データの引き渡しの可否を書面で確認しておくことをおすすめします。

セクションのまとめ

原稿・写真・保守・ドメイン/サーバー・修正回数・データ引き渡しの6つは、見積書に書かれていないことが多い項目です。「含む」「含まない」「別料金」のどれかを、必ず文書で答えてもらいます。

安い見積もり・高い見積もりをどう見るか

相見積もりを取ると、金額に大きな差が出ることがあります。差があること自体は不思議ではなく、見るべきは「差の理由」です。費用帯の目安はホームページ制作の費用・相場ガイドで確認し、ここでは見方の手順だけを扱います。

安い見積もりを見るときの4つの確認

確認すること 安い理由が問題ない場合 注意したい場合
含まれる範囲 必要な作業が表にそろっている 原稿・写真・保守が「記載なし」のまま
作り方 既存のひな形を使うと説明がある 何で作るのか説明がない
担当者 窓口が決まっていて、連絡が早い 営業と制作の担当が見えない
公開後 保守の条件が明記されている 公開後の費用がどこにも書かれていない

安い見積もりが悪いとは限りません。ひな形を使って工程を減らす、打ち合わせの回数を絞るなど、安さに理由がある会社は多くあります。理由が説明されていて、自社の希望と合っているなら、安い会社も有力な選択肢です。

高い見積もりを見るときの3つの確認

  • 高い理由が、企画や原稿、撮影など「自社に必要な作業」にあるか。
  • 自社に不要な機能(予約システム、会員機能など)が含まれていないか。
  • 同じ作業を、他社より多くの人数・時間で見積もっていないか。

高い見積もりには、そのぶん手厚い提案や、公開後の相談体制が含まれていることがあります。ただし、自社に必要のない機能が入っているだけの場合は、削って再見積もりを依頼できます。「この機能を外すといくら下がりますか」と聞くのは、失礼な質問ではありません。

中間の見積もりが安全とは限らない

3社の見積もりの真ん中を選べば安心、と考える方もいますが、それは根拠のある判断とは言えません。3社とも範囲が違えば、中間に見える金額にも意味がないからです。

範囲をそろえた比較表で見て、自社が必要とする作業が過不足なく入っている会社を選ぶ。この考え方なら、金額の順位に左右されにくくなります。

セクションのまとめ

金額の差は理由を見て判断します。安い見積もりは範囲と公開後の費用を、高い見積もりは自社に不要な作業を確認します。真ん中だから安心、とは言えません。

質問して返事で比べる(会社の対応も判断材料になります)

見積書だけでは分からないことは、質問して返事を見ると分かります。質問は全社に同じ文面で送り、返事の中身と早さの両方を見ます。

質問リスト

質問 返事のどこを見るか
この見積もりに含まれていない作業は何ですか 具体的に挙げてくれるか、「特にありません」で済ませないか
原稿と写真は誰がどこまで用意しますか 役割分担を具体的に説明できているか
公開後の月額費用はありますか。何をしてもらえますか 作業範囲と金額が書面で示されるか
修正は何回まで含まれますか。超えたらいくらですか 回数と単価が明示されているか
ドメインとサーバーは誰の名義で契約しますか 自社名義を基本に提案してくれるか
契約終了後、データは引き渡してもらえますか 可否と条件がはっきりしているか
公開までの流れと期間を教えてください 工程表や担当の説明があるか
当社の業種で似た事例はありますか(実名は不要です) 事例を匿名でも説明できるか

返事の見方

見るべきは、返事の「正しさ」より「具体さ」です。専門用語を並べるのではなく、社長に分かる言葉で説明してくれるかどうかが、公開後のやりとりにも表れます。

  • 返事は、質問した日から数営業日以内に来たか。
  • 答えにくい質問にも、逃げずに答えているか。
  • 言葉が難しくないか、分からないときに言い換えてくれるか。
  • 口頭だけでなく、文書やメールで残してくれるか。

注意

「他社より必ず安くします」「今月中に契約すれば特別価格です」のように、決断を急がせる返事には注意が必要です。見積もりの有効期限があること自体は普通ですが、比較の時間を奪う提案は避けたほうがよいでしょう。

質問を送る前の準備

質問は電話ではなく、メールなど文書で送るのがおすすめです。文書なら全社に同じ内容を送れ、返事も記録に残ります。担当者が質問リストを使って送れば、社長は返事を読むだけで済みます。

セクションのまとめ

同じ質問を文書で全社に送り、返事の具体さ・分かりやすさ・早さを見ます。急かす提案には落ち着いて対応し、比較の時間を確保しましょう。

社長が決めることと、担当者に渡すチェックリスト

見積もりの比較は、すべてを社長が行う必要はありません。判断の軸になる部分は社長が決め、作業の部分は担当者に渡すと、時間も省けます。

社長が決めること・担当者に任せること

項目 社長が決める 担当者に任せる
ホームページの目的(問い合わせ、採用など) ○ ー
予算の上限と、保守にかける月額の考え方 ○ ー
何社に依頼するか、候補の会社の選定 ○(方針) 候補の調査
依頼メモの作成 内容の確認 ○(文書化)
見積書の比較表づくり 結果を見る ○
質問の送付と返事の整理 返事を読む ○
最終の発注先の決定 ○ ー

ポイント

「今やる/後でよい」の判断では、ドメイン・サーバーの名義と、データの引き渡しの確認は今やるべき項目です。デザインの細かな好みや、追加機能の検討は、契約後でも間に合います。

担当者に渡すチェックリスト

  1. 依頼メモ(目的、ページ数の目安、原稿・写真の担当、希望時期)をA4で1枚作る。
  2. 2〜3社に同じ依頼メモを送り、見積書の提出期限を伝える。
  3. 届いた見積書を、1枚の比較表に書き写す。「記載なし」は明記する。
  4. 「一式」の行は、内訳を文書で出してもらう。
  5. 原稿・写真・保守・ドメイン/サーバー・修正回数・データ引き渡しの6項目を、各社に確認する。
  6. 質問と返事を同じ表の下に並べ、社長が読みやすい形にまとめる。
  7. 比較表と返事を持って、社長と一緒に見る時間を30分ほど確保する。

社長に渡す資料は、比較表1枚と、気になる点のメモだけで足ります。分厚い資料は必要ありません。

セクションのまとめ

社長は目的・予算の上限・最終判断に集中し、比較表づくりと質問は担当者に渡します。ドメインの名義とデータ引き渡しは、今のうちに確認します。

やってはいけない5つのこと(NOT TO DO)

見積もりの比較では、次の5つを避けるだけでも、後悔の可能性がかなり下がります。

やってはいけないこと 理由と代わりにやること
合計金額だけで決める 範囲が違えば金額は比べられません。比較表で項目をそろえます
口頭の約束だけで進める 言った・言わないの原因になります。メールや見積書に残します
内訳のない「一式」で契約する 後から追加費用が出やすくなります。内訳を出してもらいます
ドメイン・サーバーを制作会社任せにする 名義が相手になると、乗り換えが難しくなります。自社名義を基本にします
期限で急かされて決める 比較の時間を確保できなくなります。見積もりの有効期限を確認して、必要なら延長を依頼します

セクションのまとめ

金額だけで決めない、口頭で済ませない、一式のまま契約しない、名義を預けきらない、急かされて決めない。この5つを守れば、見積もりの失敗は大きく減らせます。

AIを使って見積書の整理を半自動化する

担当者の作業のうち、見積書の項目を表に書き写す作業は、AIで下ごしらえができます。ただし、最終の判断は人が行います。AIは「整理の道具」と考えてください。

AIに頼める作業と、人が決める作業

AIに頼める 人が決める
見積書の項目を、共通の表に並べ直す どの項目を重視するか
「記載なし」の項目を一覧にする その項目を追加でどこまで確認するか
質問メールの下書きを作る 実際に送る文面の確認
返事の内容を要約する 会社の姿勢への印象と、最終判断

使うときの注意

  • 見積書に含まれる会社名や個人名、金額の扱いは、利用するサービスの規約を確認します。
  • 機密にあたる情報は、AIに入れる前に社内のルールを確認します。
  • AIの整理結果は、必ず元の見積書と見比べて確認します。
  • AIは、各社の見積もりが妥当かどうかを判断できません。判断は人が行います。

AIの活用に不安がある場合は、手作業で表を作っても、大きな差は出ません。手順の理解が先で、道具は後からで十分です。

セクションのまとめ

AIは、見積書を表に直したり質問文を下書きしたりする整理の道具です。機密情報の扱いに注意し、結果は元の見積書と見比べて、判断は人が行います。

相手を決めた後に確認すること

比較の末に発注先を決めたら、契約書や発注書を交わす前に、もう一度だけ確認しておきたい点があります。ここまでの比較で見つけた論点を、契約内容に反映するためです。

契約前の最終確認

  1. 見積書の範囲が、契約書や発注書に書かれているか。
  2. 支払いの時期(着手時、中間、完成時)と、キャンセルの扱い。
  3. 納期と、遅れた場合の対応。
  4. 公開後の保守の内容と月額、契約期間、解約の方法。
  5. ドメイン・サーバーの名義と、データの引き渡しの条件。
  6. 追加の依頼が出たときの単価と、見積もりの出し方。

支払い条件は、会社によって大きく異なります。一括払いか分割払いか、完成前に全額を求められないかを、確認しておきます。補助金を使う場合は、交付の時期との関係も重要です。補助金の考え方はIT導入補助金でホームページ制作は対象になる?で整理しています。

比較を終えた後も使える資料

作った比較表と質問への返事は、契約後の打ち合わせでも役に立ちます。「見積もりの段階でこう説明を受けた」という記録が残っているだけで、認識のずれを早めに直せます。

また、保守や広告運用など、公開後の外注先を選ぶときも、同じ手順が使えます。例えばSEO対策の代行を比べるなら、SEO対策代行とは?の見積もりの比べ方と合わせて、同じ表の形式で比べると整理しやすくなります。

ホームページの作り方全体の流れを確認したい場合は、ホームページの作り方が参考になります。制作会社に任せる範囲の考え方は、Web制作の外注・依頼・代行ガイドにもまとめています。

セクションのまとめ

契約前には、見積書の範囲を契約書に反映し、支払い条件・保守・名義・データ引き渡しを再確認します。比較表と返事は、契約後も役立つ記録になります。

よくある質問

相見積もりは何社に取ればよいですか。

一般的な目安は2〜3社です。1社では比較ができず、5社以上になると確認の手間が大きくなります。似た規模・業種の実績がある会社に絞ると、比べやすくなります。

見積書の項目が会社ごとに違って比べられません。どうすればよいですか。

縦に項目、横に会社名を並べた1枚の表に、各社の見積書を書き写します。書かれていない項目は「記載なし」と明記し、「一式」の行は内訳を出してもらいます。

安い見積もりは避けたほうがよいですか。

安いこと自体は問題ではありません。含まれる範囲、公開後の費用、担当者の対応を確認し、安い理由が説明されていて自社の希望に合っているなら、有力な選択肢です。

相見積もりを取ったことは、断る会社に伝えるべきですか。

結果は、お礼を添えて短く伝えるのが丁寧です。理由は簡単でよく、金額の詳細まで説明する必要はありません。将来別の依頼をする可能性もあるため、落ち着いた対応が安心です。

見積書に書かれていない費用が後から出てきたらどうしますか。

まず、見積書と依頼メモのどこに書かれていたかを確認し、メールなど文書で説明を求めます。契約前の質問で6つの作業(原稿・写真・保守・ドメイン/サーバー・修正回数・データ引き渡し)を確認しておけば、こうした場面は減らせます。

相談の入口

見積書が届いたものの、どこから比べればよいか分からない。そのようなときは、見積書を見ながら、比べる項目の整理をお手伝いします。社長が決めることと、担当者に渡すことの切り分けも、一緒に考えます。

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この記事を書いた人

webcan.jp編集部 主筆 K.Takenouchi。Webディレクター・SEOコンサルタントとして10年以上の現場経験を持ち、大手金融系メディアや医療系コーポレートサイトのコンテンツマーケティング支援、ECサイトの企画運営・KPI設計、月商数百万円から月商1億円規模への成長支援などに携わってきました。

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