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Web担当者の採用・求人の出し方|社長が決める仕事の範囲と給与の相場の調べ方

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Web担当者の採用・求人の出し方|社長が決める仕事の範囲と給与の相場の調べ方

社長とWeb担当者がノートパソコンを見ながら話し合う場面

この記事の要点

Web担当者の求人は、募集文を書く前に「どこまで任せるか」を社長が決めることが最も大切です。仕事の範囲が決まれば、正社員・パート・副業・外注のどれが合うかが自然に絞れます。給与は求人サイトやjob tagで地域の相場を確認し、ひな形に沿って求人票を書けば、ミスマッチを減らせます。

「Web担当者を採用したいが、求人票に何を書けばよいのか分からない」。中小企業の社長から、このようなご相談をいただくことがあります。ホームページの更新、SNS、広告、数字の確認。Webの仕事は幅が広く、「Webに強い人」と一言で募集すると、応募者も何をする仕事なのか分からないまま応募してしまいます。

この記事では、60代以上の社長でも判断しやすいように、次の順番で整理します。結論から言うと、求人を出す前に決めることは3つです。

  1. 仕事の範囲:更新・SNS・SEO・広告・分析のうち、どこまで任せるか
  2. 雇い方:正社員、パート、副業人材、外注(運用代行)のどれにするか
  3. 求人票の中身:何をする人を、どんな条件で募集するか

担当者が辞めてしまった後の対応はWeb担当者が辞めたときに社長がやること、すでに社内にいる人から選ぶ場合はホームページを社内の誰に任せるかで解説しています。本記事は、これから新しく人を迎える場合の求人の出し方に絞ってお伝えします。

求人を出す前に社長が決める3つのこと

求人票を書き始める前に、紙1枚で構いませんので、次の3点を書き出してみてください。ここが曖昧なまま募集すると、採用後に「思っていた仕事と違う」という食い違いが起きやすくなります。

1つ目:何のためにWeb担当者が必要なのか

目的は会社によって異なります。問い合わせを増やしたいのか、採用応募を増やしたいのか、既存のお客様への情報発信を整えたいのか。目的が違えば、必要な人も違います。

会社の困りごと 必要な人のイメージ 最初の仕事
更新が止まり、情報が古いまま コツコツ更新できる人 お知らせ・実績・写真の更新を週1回
問い合わせが少ない 文章づくりと数字の確認ができる人 主力サービスのページを見直す
採用応募が来ない 会社の魅力を言葉にできる人 採用ページの整備と更新
広告費をかけているが結果が不明 数字を読める人 広告と問い合わせの結果を月1回まとめる

2つ目:任せる人に決めてもらう範囲と、社長が決める範囲

担当者に任せるのは「作業と提案」です。「何に予算を使うか」「会社として何を発信するか」の最終判断は、社長が持つのが安全です。この線引きを求人票にも書いておくと、応募者も安心します。

3つ目:いつまでに、どの状態になれば成功か

「半年後に月の問い合わせが今より増えている」「3か月後までに更新の流れが決まっている」など、期限つきの目安を持ちます。数字は会社ごとに違うため、他社の数字をそのまま使わず、自社の今の件数から考えてください。

セクションのまとめ:先に目的・任せる範囲・成功の目安を決めると、求人票も面接も一貫します。

Web担当者の仕事の範囲を5つに分けて考える

「Web担当者」という言葉は、会社によって指す内容がまったく違います。まず仕事を5つに分けて、どこまでを任せたいのかを決めましょう。

Web担当者の仕事は「5つの段」に分けて考える1サイトの更新お知らせ・実績・写真の差し替え2SNS・ブログ投稿の準備と発信3SEO(検索対策)検索で見つけてもらう文章づくり4広告の運用予算管理・文面・結果の確認5分析と改善数字を見て次の手を決める上の段ほど未経験でも始めやすく、下の段ほど経験と専門知識が必要です

段 仕事の内容 必要な経験の目安 社内で週にかかる時間の目安
1 サイトの更新 お知らせ・実績・写真・営業時間の差し替え 未経験でも始められる 1〜3時間程度(会社の更新量による)
2 SNS・ブログ 投稿の準備と発信、コメントの確認 文章や写真が苦にならなければ可 2〜5時間程度(投稿頻度による)
3 SEO(検索対策) 検索される言葉を調べ、ページを作る 基礎を学んだ経験があると安心 3〜6時間程度
4 広告の運用 予算管理、広告文の作成、結果の確認 広告の運用経験が望ましい 2〜5時間程度
5 分析と改善 アクセスや問い合わせの数字を見て、次の手を決める 数字を読み、提案できる力が必要 月数時間〜(週ではなく月単位が多い)

時間の目安は、一般的な中小企業の運用を想定した当メディアの見立てであり、公的な統計ではありません。更新の量や会社の規模で大きく変わりますので、自社の現状に合わせて見積もってください。

「全部できる人」を探すと、採用が長引きます

5つすべてを高い水準でこなせる人は、決して多くありません。そのような人は大きな会社や専門会社に勤めていることが多く、中小企業の求人に応募する数はさらに限られます。「全部できる人」を探すより、1〜2段目を任せる人を採用し、3〜5段目は外部の力を借りるという分け方のほうが、現実的で長続きします。

自社でやる・任せるの分け方の例

段 自社の担当者でやる 専門家に任せる
更新 ○ 社内の情報は社内が早い 更新が多すぎるときだけ補助
SNS ○ 現場の雰囲気は社内にしか出せない 撮影や企画が苦手なら相談
SEO 基礎知識があれば一部可 記事設計や技術面は専門家が速い
広告 少額の試験運用なら可 予算が大きいときは専門家
分析 数字の確認は社内 改善案づくりは専門家と一緒に

運用全体の考え方はWebサイト運用とは|社長が決めること・任せることにまとめています。あわせてご覧ください。

セクションのまとめ:仕事は5つの段に分け、全部を一人に求めず、自社でやる部分と任せる部分を決めます。

正社員・パート・副業人材・外注(運用代行)の比較

仕事の範囲が決まったら、次は雇い方です。ここでは4つの選択肢を比べます。金額は地域や内容で大きく変わるため、数字はあえて書かず、考え方の違いを中心に整理しています。

3つの選択肢はそれぞれ「得意なこと」が違います正社員強み任せる幅が広い気をつける点育成に時間パート・副業強み必要な分だけ気をつける点範囲を絞る外注強み専門家がすぐ動く気をつける点社内に知識が残りにくい会社の状況によって、組み合わせて使うこともできます

正社員 パート・アルバイト 副業・フリーランス人材 外注(運用代行)
向いている会社 Webを事業の柱にしたい 更新やSNSなど決まった作業が多い 週数時間だけ専門の力がほしい 社内に任せる人がいない
任せられる範囲 1〜5段まで育てれば広い 主に1〜2段 決めた範囲に限る(3〜5段が得意な人が多い) 契約した範囲すべて
お金の考え方 月給に加え、社会保険料など会社の負担が毎月発生 時給×勤務時間 業務委託の月額や時間単価 月額の契約料
立ち上がり 育成に数か月かかることが多い 作業は早く覚えやすい 経験者なら早い 契約後すぐ動きやすい
社内に知識が残るか 残りやすい ある程度残る 残りにくい(引き継ぎ資料が要る) 残りにくい(報告資料が要る)
気をつける点 辞められたときの影響が大きい 判断を任せすぎない 契約の範囲と成果物の権利を書面で アカウントの名義を会社にしておく

雇用と業務委託の違いを一言で

雇用は、会社が指示を出して働いてもらう関係です。業務委託は、決めた仕事を成果として納めてもらう関係です。副業人材や外注は後者になるため、細かな働き方の指示は出せません。契約の形は人によって変わるので、専門家(社会保険労務士など)に確認すると安心です。

費用の考え方と、確かめ方

正社員の人件費は、給与だけでなく社会保険料や福利厚生の費用を含めて考えます。外注の費用は、運用代行の会社ごとに料金表が違います。当メディアでは、確かな公的統計がないため、外注費の金額は断定しません。3社ほどから同じ条件で見積もりを取り、比べる方法をお勧めします。外注費の見方はWeb担当者代行とは?やホームページ運用代行とは?に詳しくあります。

迷ったときの判断の目安

  • 週に確保できる作業が10時間未満で、更新が中心なら、パートか副業人材が合いやすい
  • 3〜5段(SEO・広告・分析)まで任せたいが、社内に教える人がいないなら、外注が合いやすい
  • Webを今後5年かけて社内で育てたいなら、正社員を検討する
  • どれが合うか決めきれないなら、外注で始め、慣れてから社内に移すのも一つの方法

内製か外注かの経営判断については、Webマーケティング内製化 vs 外注も参考になります。webcanでも、月額でWeb運用の担当(ディレクター)を務めるサービスをご用意しています。「人を雇う前に、まず運用を任せて様子を見たい」という場合の選択肢として、お気軽にご相談ください。

セクションのまとめ:雇い方は仕事の範囲から逆算し、迷うなら外注で始めて社内に移す方法もあります。

相談の入口

「うちの場合は、人を雇うのと任せるのと、どちらが合うのか」。会社の状況を伺い、範囲の決め方から一緒に整理します。求人を出す前の段階でも、お気軽にご相談ください。

無料相談

求人を出す前に、自社のWebの現状を知りたい方は無料診断もご利用いただけます。

給与はいくらにするか|相場の調べ方と出典

社長が最も気にされるのが給与です。ここでは、具体的な金額を断定せず、相場の調べ方を示します。理由は、Web担当者という職種は公的な統計上の区分が一つに定まらず、地域・経験・仕事の範囲で金額が大きく変わるためです。確かな根拠のない数字を書くと、かえって判断を誤らせてしまいます。

相場を確認できる3つの場所

調べる場所 何が分かるか 見るときのコツ
job tag(厚生労働省の職業情報提供サイト) 職業ごとの仕事内容、必要な能力、賃金の統計(全国の目安) 「Webデザイナー」「Webディレクター」など近い職業を見て、自社の仕事内容に近いものを選ぶ
賃金構造基本統計調査(厚生労働省) 職種・年齢・地域別の賃金の統計 公的な数字として、全国や都道府県の水準を確認できる。年度が新しいものを見る
求人サイト・ハローワークの求人 今まさに出ている求人の、実際の募集金額 地元の同じ職種の求人を5〜10件見て、幅を自分で確かめる

出典:厚生労働省「job tag(職業情報提供サイト)」、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」。いずれも公開されており、年度によって数字が更新されます。最新の数字は、必ずご自身で上記のサイトを開いて確認してください。

給与を決める手順

  1. 任せる範囲(1〜5段)を決める
  2. job tagで近い職業の賃金の目安を見る
  3. 地元の求人を5〜10件見て、同じ範囲の募集金額の幅を確認する
  4. 自社の既存社員の給与とのバランスを見る
  5. 最後に、社長が「この仕事にいくらまでなら出せるか」を決める

ポイント

給与は「相場」と「自社の支払える金額」の両方で決めます。相場より低くても、勤務時間や仕事の範囲を調整すれば成り立つ場合があります。逆に、範囲を広げるほど金額は上がりやすくなります。

金額より先に、人件費の上限を決める

採用の前に「年間でいくらまでなら使えるか」を決めておきます。その金額で、正社員が一人なのか、パートが一人と外注の組み合わせなのかが決まります。たとえば、仕事の範囲を更新とSNSに絞れば、パートで足りる場合があります。反対に、SEOや広告まで任せるなら、正社員か外注が現実的です。金額の上限が先にあると、迷いが減ります。

給与以外に求職者が見る点

Web担当者に応募する方は、金額だけでなく働き方も見ています。在宅勤務の可否、勤務時間の柔軟さ、使える道具(パソコンや有料ツール)、学ぶ機会の有無などです。給与が相場並みでも、これらの条件が整っていれば応募は集まりやすくなります。逆に、これらが何も書かれていない求人は、応募者が不安になります。

セクションのまとめ:給与は断定せず、job tagと求人サイトで相場を確かめ、自社の上限と合わせて決めます。

求人票の書き方|そのまま使えるひな形

求人票は、応募者への最初の説明書です。ここでは、Web担当者の求人でよく足りなくなる6項目を挙げ、ひな形にしました。丸ごとコピーして、自社の内容に書き換えてお使いください。

採用の進め方は4つの順番で考えます1範囲を決めるやる仕事とやらない仕事2求人票を書くひな形に沿って6項目3面接で確認作業の実例を見せてもらう4試用期間最初の3か月で小さく任せる順番を入れ替えず、1番から進めるのが失敗を減らすコツです

求人票の6項目

項目 書く内容 書き方のコツ
1 仕事内容 更新・SNS・SEO・広告・分析のうち担当する範囲 「やる仕事」と「やらない仕事」を両方書く
2 求める人 経験の有無、あると望ましい力 「必須」と「あれば歓迎」を分ける
3 勤務条件 勤務地・時間・在宅の可否・雇用形態 在宅の可否は必ず書く
4 給与・待遇 金額の幅、昇給の考え方、道具の支給 金額は幅で示し、地域の相場を確認して決める
5 会社の紹介 事業内容、社長の考え、一緒に働く人 専門用語を使わず、短く具体的に
6 選考の流れ 応募から入社までの手順と期間 作業の実例を見せてもらう予定があれば書く

ひな形(コピーして書き換えてください)

【募集職種】Web担当者(ホームページとSNSの運用)

お仕事の内容
当社のホームページの更新(お知らせ、施工事例、スタッフ紹介など)と、SNSの投稿をお願いします。月に1回、問い合わせ件数やアクセス数をまとめ、社長に報告していただきます。広告の契約や予算の決定は、社長が行います。

こんな方を歓迎します
未経験の方も相談してください。文章を書くことや写真を撮ることが苦にならない方、分からないことを調べて試せる方を歓迎します。ホームページの更新経験がある方は、さらに歓迎します。

働き方
勤務地は本社。週○日、1日○時間。在宅勤務は週○日まで可能です。パソコンと必要なツールは会社が用意します。

給与
月給(または時給)○○円〜○○円。経験と任せる範囲に応じて決定します。(地域の相場を確認して記入)

会社について
○○を営んで○○年。従業員○名。「○○」という考えで、地域のお客様のお役に立つことを目指しています。

選考の流れ
書類選考、面接(1回、約40分)。面接では、これまでに作ったものや運用したものがあれば、見せていただけるとうれしいです。結果は面接から1週間以内にご連絡します。

書いてはいけないこと・避けたい言葉

  • 「Webのことなら何でも」:範囲が広すぎて、応募者が自分に務まるか判断できません
  • 「経験者優遇」だけ:何の経験なのかが伝わらず、的外れな応募が増えます
  • 「アットホームな職場」だけ:中身がなく、信頼されにくい表現です
  • 金額を書かない:応募者は比較する際、金額が書いていない求人を避ける傾向があります
  • 実態と違う条件:採用後に食い違うと、早期退職につながります

求人の書き方全般や、中小企業が採用で選ばれるための考え方は中小企業の採用を成功させる方法が参考になります。また、求人を見た方は、必ずと言ってよいほど会社のホームページも見ます。ハローワークだけでは人が来ない会社の採用ホームページもあわせてご確認ください。

セクションのまとめ:求人票は6項目で書き、やる仕事とやらない仕事の両方を書くとミスマッチが減ります。

募集の出し方と、面接で確かめること

求人票ができたら、どこに出すか、面接で何を聞くかを決めます。

募集の出し先

出し先 合う雇い方 特徴
ハローワーク 正社員・パート 掲載の費用がかからない。地元の求職者に届きやすい
求人サイト(民間) 正社員・パート 掲載料の仕組みはサイトごとに異なる。申し込み前に料金を確認する
クラウドソーシング・副業マッチング 副業・フリーランス 業務委託が中心。仕事の範囲を細かく書く必要がある
自社ホームページ・SNS 全般 会社を知っている人が応募するため、ミスマッチが少ない
知人・取引先からの紹介 全般 信頼しやすいが、条件は書面で明確にする

費用や掲載条件は各サービスで異なり、変更されることもあります。申し込む前に、必ず各社の最新の案内を確認してください。

面接で確認したい5つのこと

  1. 作ったもの・運用したものの実例:個人のブログやSNSでも構いません。実際に手を動かした経験を見ます
  2. 数字をどう見ているか:「アクセスが増えた理由は何だと思いますか」と聞いてみます
  3. 分からないときの動き方:自分で調べて試す人か、待つ人かが分かります
  4. 連絡の仕方:報告・相談が苦にならないか。社長への報告が必要な仕事です
  5. やりたい方向:更新が中心の仕事を喜べるか。分析や広告をやりたい人とは、合わない場合があります

社長が専門知識がなくてもできる、見極めの質問

Webの専門知識がなくても、次の質問なら社長でも聞けます。「うちのホームページで、最初に直したいところはどこですか」。事前に会社のサイトを見てきた人は、具体的に答えます。見ていない人は、一般的な話になります。この差は、面接の短い時間でもはっきり分かります。

小さな課題を出す方法

可能であれば、面接の後に小さな課題をお願いする方法もあります。たとえば、「当社のサービスを紹介するお知らせを、200字で書いてください」といった内容です。ただし、課題は短時間で終わるものにしてください。長い作業を無償で求めると、応募者に負担がかかり、信頼を損ないます。

セクションのまとめ:募集は会社に合う出し先を選び、面接では実例と、自社サイトを見ているかを確かめます。

採用した後の最初の3か月|小さく任せて広げる

採用はゴールではなく、スタートです。入社後の最初の3か月の過ごし方で、その後が決まります。

期間 任せること 社長がやること
1か月目 サイトの現状把握、更新の流れを覚える 会社の考え、お客様、強みを直接説明する
2か月目 更新とSNSを一人で行い、月1回の報告を始める 報告を受け、良かった点をまず伝える
3か月目 数字を見て、改善案を1つ提案する 提案を試す範囲を決める(予算の上限も)

担当者がすぐに結果を出すことは、まずありません。更新を安定して続け、数字を見る習慣がつくまで、半年から1年程度見ておくと、焦らず判断できます。この期間を「育成の期間」と考え、結果を急がないことが、定着の鍵になります。

アカウントとパスワードは会社が持つ

これは最重要の約束事です。ドメイン、サーバー、Googleアカウント、SNSのアカウントは、必ず会社の名義で作り、ログイン情報は会社が管理します。担当者個人のメールアドレスで作ると、退職時に手放せなくなり、大きな問題になります。詳しくはWeb担当者が辞めたときに社長がやることにまとめています。

最初の30日の進め方は、担当者に渡す

入社した担当者が迷わないように、Web担当者になったら最初の30日でやるべきことを渡してあげてください。社長が細かい手順を教える必要はありません。

セクションのまとめ:最初の3か月は小さく任せ、アカウントは必ず会社名義で持ちます。

AIを使うと、採用する人の数と範囲が変わる

最近は、AI(文章や画像を作る道具)を使うことで、一人の担当者ができる範囲が広がっています。たとえば、お知らせの下書き、SNSの文案、アクセス結果の読み取りの補助などです。これにより、「更新とSNSだけなら、パート一人と有料ツールで回る」というケースも増えています。

  • AIが得意:下書き、言い回しの候補出し、数字の要約
  • 人が必要:会社の考えの反映、事実の確認、お客様への最終判断
  • 決めておくこと:AIに入力してよい情報(お客様の個人情報は入れない)を、社内で決めておく

求人票にも「AIの道具を使うことは歓迎です」と書いておくと、新しい道具に抵抗がない応募者が集まりやすくなります。ただし、AIが書いた文章は、人が必ず確認してから公開してください。

セクションのまとめ:AIで下書きや集計を補えるため、任せる範囲を少し広げられますが、確認は人が行います。

やってはいけないこと|採用でよくある5つの失敗

ここまでの内容と重なる部分もありますが、失敗しやすい点を5つにまとめます。

  1. 範囲を決めずに募集する:「Web全般」では、応募者も会社も食い違います
  2. 一人に全部を期待する:5つの仕事すべてを高い水準で求めない
  3. アカウントを担当者の名義にする:退職時に手放せなくなります
  4. 相場を調べずに給与を決める:低すぎれば応募が来ず、高すぎれば既存社員との差が問題になります
  5. 採用して終わりにする:最初の3か月に、社長が関わらないと定着しません

落ち着いて判断するために

求人を出す前に、「採用する以外の方法はないか」を一度考えてみてください。外注や、社内の別の人に任せる方法のほうが、費用も手間も少なく済む会社もあります。人を雇うことが目的になってしまわないよう、落ち着いて比べることをお勧めします。

セクションのまとめ:範囲・相場・アカウント・最初の3か月の4点を押さえれば、大きな失敗は避けられます。

担当者に渡す、求人準備のチェックリスト

社長が決める部分と、実務を担当する方(総務や事務の方)に渡す部分を分けておくと、準備が進みます。次のリストは、そのまま印刷してお渡しいただけます。

社長が決めること

  • □ Web担当者を置く目的(問い合わせ・採用・情報発信など)
  • □ 任せる範囲(更新・SNS・SEO・広告・分析のどこまでか)
  • □ 雇い方(正社員・パート・副業・外注)
  • □ 年間の人件費の上限
  • □ 最終判断は社長が持つ項目(予算・発信内容)

実務の担当者に渡すこと

  • □ job tagと求人サイトで、地元の相場を5〜10件調べる
  • □ ひな形をもとに、求人票の下書きを作る
  • □ ハローワークや求人サイトの掲載条件・費用を確認する
  • □ 面接の質問(5つ)と日程を決める
  • □ ドメイン・サーバー・各アカウントの名義と管理者を確認する

セクションのまとめ:決める人と実務の人を分け、チェックリストで抜け漏れを防ぎます。

迷ったときの考え方|架空の例で整理する

次の例は、考え方を伝えるための架空の事例であり、実在の会社や人物ではありません。

架空の例:従業員30名の建材卸の会社

社長は、ホームページの更新が半年止まっていることが気になっていました。そこで「Webに強い正社員を採用したい」と考えました。ところが、仕事の範囲を紙に書き出してみると、実際にやりたいことは「お知らせと施工事例の更新」と「月1回の問い合わせ件数の確認」でした。

この範囲なら、正社員ではなく、週に数日働くパートで足ります。そこで、パートを募集し、SEOや広告の相談だけは外部の専門家に月額で依頼する形にしました。社長は、人件費の上限を先に決めていたので、迷わず判断できました。

このように、範囲を先に決めたことで、雇い方も金額も決まったという流れが、典型的な進め方です。もし、更新だけでなく広告や分析まで任せたいなら、別の形になります。会社の状況によって答えは変わります。

セクションのまとめ:仕事の範囲を書き出すと、正社員が本当に必要かどうかが見えてきます。

よくある質問(FAQ)

Q. Web担当者の求人は、未経験者を採用してもよいですか?

A. 更新やSNSが中心の仕事なら、未経験でも十分に始められます。文章や写真が苦にならず、調べて試せる方であれば育てられます。一方、SEOや広告、分析まで任せたい場合は、経験者を選ぶか、外部の専門家と組み合わせる形が安心です。

Q. Web担当者の給与の相場はいくらですか?

A. 職種の区分や地域、仕事の範囲で大きく変わるため、当記事では金額を断定していません。厚生労働省のjob tag(職業情報提供サイト)や賃金構造基本統計調査で全国の目安を確認し、地元の求人サイトやハローワークで、同じ範囲の求人の募集金額を5〜10件見て、幅を確かめてください。

Q. 正社員とパートと外注は、どれを選べばよいですか?

A. 仕事の範囲で決まります。更新やSNSが中心ならパートや副業人材、SEOや広告まで任せたいが社内に教える人がいないなら外注、Webを社内で長く育てたいなら正社員が合いやすいです。迷うときは外注で始めて、慣れてから社内に移す方法もあります。

Q. 求人票には何を書けばよいですか?

A. 仕事内容、求める人、勤務条件、給与・待遇、会社の紹介、選考の流れの6項目です。特に、やる仕事とやらない仕事の両方を書くと、ミスマッチが減ります。この記事のひな形をコピーして書き換えてお使いください。

Q. 副業人材に頼むときの注意点はありますか?

A. 雇用ではなく業務委託になるため、働き方の細かな指示はできません。仕事の範囲、報酬、成果物の権利、連絡の方法を書面で決めておくことが大切です。また、ドメインやアカウントは必ず会社の名義にしてください。契約の形は、必要に応じて専門家に確認すると安心です。

Q. 採用する前に、外注で試してもよいですか?

A. 可能です。外注で運用を始めて、必要な仕事の量や種類を把握してから、社内に人を迎える方法は現実的です。webcanでも、月額でWeb運用の担当(ディレクター)を務めるサービスがあります。まずは無料相談でお話をお聞かせください。

Q. 担当者が辞めたときのために、何を準備すればよいですか?

A. アカウントの名義を会社にし、ログイン情報を会社が管理すること、作業の手順を簡単な資料にしておくことが基本です。詳しくは、当メディアの「Web担当者が辞めたときに社長がやること」をご覧ください。

まとめ|範囲を決めれば、求人は書ける

Web担当者の採用は、「どんな人を」の前に「何をどこまで任せるか」を決めることから始まります。仕事を更新・SNS・SEO・広告・分析の5つに分け、自社でやる部分と任せる部分を決める。それによって、正社員・パート・副業人材・外注のどれが合うかが決まり、求人票の中身も定まります。

給与は、job tagや求人サイトで地域の相場を確かめ、自社の人件費の上限と合わせて決めます。採用後は最初の3か月を小さく任せ、アカウントは必ず会社の名義で持つ。この順番を守れば、大きな失敗は避けられます。

社長が一人で抱え込む必要はありません。範囲の決め方から、雇うか任せるかの判断まで、お気軽にご相談ください。

相談の入口

Web担当者を雇うか、任せるか。迷っている段階でも構いません。会社の状況を伺い、仕事の範囲の決め方、雇い方の選び方、求人票の書き方まで一緒に整理します。

無料相談

求人を出す前に、自社のWebの現状を知りたい方は無料診断もご利用いただけます。

この記事を書いた人

webcan.jp編集部 主筆 K.Takenouchi。Webディレクター・SEOコンサルタントとして10年以上の現場経験を持ち、大手金融系メディアや医療系コーポレートサイトのコンテンツマーケティング支援、ECサイトの企画運営・KPI設計、月商数百万円から月商1億円規模への成長支援などに携わってきました。

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