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GoogleのAIモード広告が10か国に拡大|決算から読む、中小企業の広告と自然検索の分け方(2026年10月末)

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GoogleのAIモード広告が10か国に拡大|決算から読む、中小企業の広告と自然検索の分け方(2026年10月末)

検索窓の下に会話の吹き出しと小さな広告札が並ぶ、AIモード広告のイメージ

この記事の要点

2026年10月28日(米国時間)、GoogleはAIモード内の広告を10か国へ広げると発表したと報じられました。ただし確認できた出典に日本は含まれず、日本での展開時期は未発表です。10月23日の記事の「様子見でよい」は、結論としてそのまま維持できます。変わったのは、米国では2025年5月から提供されていたAIモード広告が、米国以外の10か国に初めて広がった点です。

この記事は、地方の中小企業の社長が「で、うちは何をすればよいのか」を5分で判断できるように書いています。先に結論を3つ述べます。

  • 広告への出稿は、日本で提供が始まり条件が出てからで足ります。今の時点で契約や準備にお金を使う必要はありません。
  • 今やるべきことは、自然検索側の足元固めです。会社情報・実績・社名の見え方を整えることは、広告が来ても来なくても役に立ちます。
  • 担当者には、AI経由の流入をGA4で分けて見てもらいます。後ほど短いチェックリストを載せています。

AIモード広告が広がる順番(報道ベース)2025年5月2026年10月28日2026年Q4中日本AIモードで広告開始豪・加・印・ケニアマレーシア・NZ・ナイジェリアパキスタン・比・シンガポールブラジル・メキシコ英国(Q4予定)展開時期は未発表続報待ち日本は、今回確認できた出典のいずれにも名前が出ていません。出典:Search Engine Roundtable(2026年10月28日)、TechCrunch(同日)

10月23日の記事から、何が変わったのか

2026年10月23日に公開したAI検索に自社情報をどこまで使わせるかでは、AIモードの広告テストについて「2026年10月時点では様子見で足ります」とお伝えしました。当時の報道は、特定の設定をオンにした利用者向けのテストが中心で、対象地域には触れていませんでした。

それから約1週間で、状況は一段進みました。ここでは「何が変わり、何が変わっていないのか」を最初に整理します。

項目 10月23日時点 10月28日以降の報道
広告の位置づけ Personal Intelligence利用者向けのテストを報道(米国では2025年5月から提供) Googleが決算説明で「収益化を世界に広げる」と述べたと報じられた
対象地域 記載なし 10か国に拡大。Q4中にブラジル・メキシコ・英国でも展開予定
会話の途中の広告 言及なし 米国で「マルチターン広告」(会話が続く中で出る広告)を開始
日本 未発表 未発表(今回確認した出典に名前なし)
社長の判断 様子見 様子見は維持。ただし「いつか来る前提」で足元を整える

つまり、結論は変わらず、見通しの確度が上がったということです。「広告が入るかもしれない」ではなく、「すでに米国で提供されている広告を、各国に広げ始めた」という段階に入ったということです。

ポイント

日本で何かが始まったわけではありません。社長が今日判断すべきことは「出稿するか」ではなく、「始まったときに慌てないための準備を、お金をかけずにどこまでやるか」です。

セクションのまとめ:前回から変わったのは広告化の進み具合で、日本の提供時期は未発表のままです。様子見の結論は維持します。

何が起きたのか|出典で確認できた事実

ここからは、一次に近い出典で確認できた内容だけを整理します。数字はすべて報道ベースで、当サイトが独自に調べた値ではありません。確認できなかった点は「未確認」と明記します。

1. AIモード広告が10か国に拡大

Search Engine Roundtableは2026年10月28日の記事で、GoogleがAIモード内の広告を新たに10か国へ広げたと報じました。対象は、オーストラリア、カナダ、インド、ケニア、マレーシア、ニュージーランド、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、シンガポールです。

さらに、2026年の第4四半期(10〜12月)中に、ブラジル・メキシコ・英国でも展開する予定とされています。同記事によると、Googleがこの機能を最初に始めたのは2025年5月です。

この10か国と今後の3か国の中に、日本は含まれていません。日本での展開時期は未発表です。「いつか来る」とは言えますが、「何月に来る」とは、現時点で誰も言えない状況です。

2. 米国では会話が続く中でも広告が出る

同記事によると、Googleは米国で「マルチターン広告」を始めました。AIモードでは、利用者が質問を重ねながら会話するように検索します。その2回目以降の質問への回答にも、「スポンサー」と表示された広告が出るというものです。

従来の検索では、広告は検索結果のページに並びました。会話型では「回答の流れの中に広告が混ざる」ため、利用者の目に入る回数が増える可能性があります。ただし、その効果の大きさは、確認できた出典では示されていません。

3. 「クリック率は自然な結果と同程度」の意味

Googleは、AIモード内のスポンサー商品のクリック率が、自然な(広告ではない)商品一覧と「同程度」だと説明したと報じられています。決算説明会で、同社の事業責任者が「比較できる水準」と述べたとTechCrunchは伝えています。

ここで注意したいのは、次の2点です。

  • 具体的なクリック率の数字は、確認できた出典に出ていません。「同程度」という表現だけが伝えられています。
  • 対象は「商品の一覧」です。Search Engine Roundtableの筆者も、文章中心のリンク広告でも同じかは分からないと疑問を呈しています。サービス業や工事業の広告に当てはまるかは、未確認です。

4. Alphabetの決算(2026年10月28日発表)

TechCrunchによると、Alphabetの2026年7〜9月期の売上は1,276億ドルで、前年同期比25%増でした。一方、Google検索の売上の伸びは前年同期比12%で、前の四半期の17%、その前の19%から鈍っています。決算発表後、株価は8%下落したと報じられています。

同じ報道によると、決算説明の場でAIモード広告の国際展開が発表されました。事業責任者は「収益化の範囲を、初めて世界に広げる」という趣旨の発言をしたとされます。

確認できた事実 出典 確認の度合い
AIモード広告を新たに10か国へ(日本は含まれず) Search Engine Roundtable(2026年10月28日) 記事本文で確認
Q4中にブラジル・メキシコ・英国でも展開予定 同上 記事本文で確認
米国でマルチターン広告を開始 同上 記事本文で確認(Googleの発言の引用)
売上1,276億ドル(前年比25%増)、検索売上12%増 TechCrunch(2026年10月28日) 記事本文で確認
国別の対象リスト TechCrunch 記載なし(日本への言及もなし)
日本での展開時期 いずれの出典にもなし 未発表

セクションのまとめ:確認できたのは、10か国への拡大・Q4の3か国・米国のマルチターン広告・決算数字までです。日本は未発表で、クリック率の具体値も未確認です。

決算から読む、Googleの動きと社長への意味

決算の数字は、社長が直接使うものではありません。ただ、「なぜ広告化を急ぐのか」を知っておくと、営業電話や広告の話を落ち着いて聞けるようになります。以下は報道を読んだうえでの、当サイトの解釈(推測を含む)です。

検索売上の伸びが鈍る中で、新しい広告の置き場所が必要

検索売上の伸びが19%、17%、12%と鈍ってきたことは、報道上の事実です。一方で、AIモードの質問は従来の検索より約3倍長いとされ(TechCrunchが伝えたGoogle側の説明)、利用者は検索窓に長い文章を入れる使い方に変わりつつあります。

広告の置き場所は、検索結果のページから、AIの回答の中へと広がろうとしています。ここまでは報道から読み取れる流れです。日本で同じ順序で進むかは分かりません。

広告が増えると、自然検索の「見られ方」にも影響が出るかもしれない

AIの回答の中に広告が入ると、回答の中での自然な情報(引用されたリンクなど)の位置が変わる可能性があります。これは推測であり、現時点で日本の中小企業のデータはありません。

社長にとって大事なのは、この変化を「予測して先回りする」ことではありません。広告でも自然検索でも、最後に選ばれるのは「この会社は信頼できそうだ」と感じられるかどうかという点は、変わらないはずです。

ポイント

株価や四半期の数字は、Googleという会社の事情です。地方の中小企業の集客に、そのまま当てはめることはできません。数字は「広告化が本気で進んでいる」ことの傍証として読むのが適切です。

セクションのまとめ:決算は、広告化が事業の柱として各国に広がり始めたことを示す傍証です。ただし日本への影響の度合いは、現時点では推測の域を出ません。

広告と自然検索(オーガニック)の役割分担を決める

AIモードに広告が入っても入らなくても、社長が決めておくべきことは同じです。それは「お金で出す部分」と「積み上げる部分」の役割分担です。

広告と自然検索の役割分担広告(お金で出す)自然検索(積み上げる)・出すと表示、止めると消える・急ぎの問い合わせ向き・費用は使った分だけ増える・期間限定の企画に向く・時間はかかるが、残る・指名検索や信頼の土台になる・記事・会社情報が資産になる・AIの回答に引用される入口どちらか一方ではなく、役割を分けて持つのが基本です。

広告は「急ぎ」と「期間限定」に使う

広告は、止めれば表示も止まります。その代わり、出した直後から表示される強みがあります。開業直後、新サービスの告知、繁忙期前の集客など、期限のある場面に向いています。

広告の基本は、リスティング広告とはで、費用の考え方はGoogle広告の費用で整理しています。AIモード広告も、仕組みの理解はこの延長線上にあるはずです(ただし日本の仕様は未発表です)。

自然検索は「土台」として育てる

自然検索は、記事や会社情報を積み上げて、検索やAIの回答に選ばれる状態をつくる取り組みです。効果が出るまでに半年前後かかることが多いとされますが、これは一般的な目安で、業種・競合で差があります。一方、止めても急には消えません。

社名で検索したときに正しい情報が出る、実績や担当者の顔が分かる、問い合わせ先が最新である。これらは広告のクリック後にも見られるため、広告の成果を左右する土台にもなります。

観点 広告 自然検索
効果が出るまで 出稿後すぐ 半年前後が目安(業種・競合で差)
止めたとき 表示が止まる 急には消えない
費用の性質 使った分だけ増える 記事づくり・整備の人件費や外注費
向いている場面 急ぎ・期間限定・新サービスの告知 指名検索・信頼づくり・長期の集客
AIモードでの位置 「スポンサー」表示で回答中に出る(米国の場合) 回答の根拠として引用されることを狙う
社長が見る数字 広告費と問い合わせ件数 社名検索の数と問い合わせの質

予算の全体像は、中小企業の広告宣伝費とWeb予算の目安にまとめています。広告に回す割合を決める前に、一度見ておくと安心です。

セクションのまとめ:広告は急ぎと期間限定、自然検索は土台づくりと役割を分けます。AIモード広告が来ても、この分け方は変わりません。

AIモード広告が日本に来たときの判断軸|今やる・後でよい・やってはいけない

日本での提供が始まったときに、毎回ゼロから悩まないための判断軸を、先に決めておきます。社長は次の3つに分けて考えると迷いません。

AIモード広告が日本に来たときの判断軸今やる・会社情報・実績を最新に・社名で検索して確認・GA4で流入元を分ける後でよい・AIモード広告への出稿・専用の代行契約・広告の細かな設定やってはいけない・条件未発表の先行契約・成果を保証する営業・予算の上限なし出稿日本での提供条件が発表されてから、上の「後でよい」を見直します。

分類 内容 理由
今やる 会社概要・実績・問い合わせ先を最新にする 広告でも自然検索でも、クリック後に見られる土台のため。費用は社内の時間のみ
今やる 社名で検索し、表示内容を月1回確認する AIの回答や検索結果での社名の見え方を知る第一歩。指名検索とAIオーバービューの記事も参考になる
今やる 担当者にGA4の流入元を分けて見てもらう AI経由の流入が分かれば、将来の判断材料になる。設定は無料
後でよい AIモード広告への出稿 日本の対象・条件・入札の仕組みが未発表のため、判断の材料がない
後でよい AIモード専用の運用代行の契約 仕様が決まる前に契約すると、内容の変更や無駄が出やすい
やってはいけない 「先行枠」「今だけ」と急がせる契約 提供条件が未発表で、先行枠が存在する根拠を確認できない
やってはいけない 成果を保証する営業を信じる クリック率の具体値も未確認で、成果を約束できる段階にない

日本で提供が始まったときの「出稿の3条件」

提供が始まったら、次の3つが揃ってから小さく試す、という順序をおすすめします。

  1. 日本の公式な案内が出ている。対象業種・表示場所・課金の仕組みがGoogleから説明されていること。
  2. 上限予算を先に決められる。月の上限を決めて止められる仕組みがあること。
  3. 問い合わせの受け皿が整っている。電話・フォームの対応体制と、会社情報ページが最新であること。

注意

3つのうち1つでも欠けているときは、出稿を見送って構いません。「他社に先を越される」という不安をあおる説明は、判断材料ではなく営業トークの可能性があります。

セクションのまとめ:今やるのは足元の整備、後でよいのは出稿と専用契約、やってはいけないのは急がせる契約と成果保証を信じることです。

費用感の考え方|幅で見積もり、上限から決める

AIモード広告の日本での費用は、当然ながら未発表です。ここでは、従来のGoogle広告の考え方を借りて、社長が「いくらまでなら試せるか」を決める手順を整理します。以下の数字は仮定の計算であり、実績値ではありません。

計算の仕組み:1クリックの単価 × クリック数

Google広告は、基本的に広告がクリックされた分だけ費用がかかります。ですから「想定する1クリックの単価」と「欲しいクリック数」を掛ければ、月の費用の目安が出ます。

想定(仮定) 1クリック単価 月のクリック数 広告費の目安
低め 100円 200回 約2万円
中間 200円 300回 約6万円
高め 300円 400回 約12万円

1クリック単価は業種・地域・競合で大きく変わります。上の100〜300円は、計算の説明のために置いた仮の値です。実際の単価は、キーワードプランナーなど無料で見られる公式の見積もり機能で確認してください。AIモード広告の単価は、日本では未発表です。

代行を頼む場合の上乗せ

広告運用を外部に頼む場合、広告費とは別に手数料がかかります。手数料の率や最低料金は会社によって大きく異なるため、見積もりで内訳を確認してください。

社長が先に決める「上限」と「止める基準」

  • 月の上限:売上の何%までか、または月何万円までかを先に決める。
  • 試す期間:最低でも2〜3か月。1か月では判断できないことが多い。
  • 止める基準:期間内に問い合わせが0件、または1件あたりの費用が粗利を上回る場合は一度止める。

ポイント

広告費は「いくら使うか」より「1件の問い合わせにいくらまでかけてよいか」で決めると、判断がぶれません。その金額は、1件の受注あたりの粗利と、問い合わせから受注になる割合から逆算できます。

セクションのまとめ:費用は「単価×クリック数」で幅を持って見積もり、月の上限と止める基準を先に決めます。AIモード広告の日本の単価は未発表です。

引用カードの消えるテストから考える|社名と独自情報を本文の冒頭に

広告と並んで、もう一つ気になる報道がありました。AIオーバービュー(検索結果の上部に出るAIの要約)で、出典を一覧にした「引用カード」が表示されなくなる動きです。

分かっていること、分かっていないこと

Search Engine Roundtableによると、2026年10月29日の記事で、パソコン版のAIオーバービューで引用カードが出ないケースが報告されました。最初に気づいたのはBrodie Clark氏で、複数の検索で一貫して見られたとされています。

一方、筆者は同じ現象を再現できず、後から表示されることもあるため、不具合の可能性もあるとしています。Googleへの問い合わせに、記事の時点で返答はありません。つまり、テストなのか不具合なのかは未確認です。

項目 確認状況
引用カードが出ない報告 報告あり(2026年10月29日の記事)
Googleによる公式な説明 未確認(回答待ちと報じられている)
テストか不具合か 未確認
日本での表示 未確認
今後も続くか 分からない

「リンクが目立たなくなるかもしれない」場合に備える

もし引用カードがなくなると、AIの回答の根拠となったサイトへのリンクが、いまより目立たなくなるかもしれません。ここは推測ですが、クリックされる機会が減る可能性はあります。

そのとき意味を持つのは、リンクを押されなくても、回答の文章の中で社名や強みが伝わっていることです。AIの回答は、ページの冒頭に近い部分を要約に使うことが多いと言われます(これも一般的な傾向であり、仕様として保証されたものではありません)。

本文の冒頭に置く3点

お金をかけずにできる対策として、主要ページの冒頭に次の3つを置くことをおすすめします。担当者に、次のチェックを渡してください。

  1. 社名と所在地:「岡山市の○○株式会社です」のように、冒頭の1〜2文で名乗る。
  2. 何を・誰に・どの地域で提供するか:1文で言い切る。
  3. 独自の根拠:創業年・施工件数・資格など、数字で確認できる事実を1つ入れる(事実のみ。誇大な表現は避ける)。

この3点は、AIにも人にも伝わる、いわば「名刺」の役割を果たします。方法は、AIの回答にリンクが増えるの記事でも触れた、情報の信頼性を示す考え方と同じです。

セクションのまとめ:引用カードの件はテストか不具合か未確認です。リンクが目立たなくなる場合に備え、主要ページの冒頭に社名・提供内容・数字の根拠を置いておきます。

営業電話・メールへの対応|「AIモード広告に出せます」と言われたら

広告化の報道が増えると、「AIモード広告にいち早く出稿しませんか」という営業が増える可能性があります。10月23日の記事でも触れましたが、続報が出た今、改めて注意点を整理します。

注意

日本でのAIモード広告は、2026年10月31日時点で提供時期が未発表です。「今なら出せる」「枠が限られている」という説明は、公式の発表と照らして確認が必要です。

その場で聞く5つの質問

質問 避けたい答え 望ましい答え
日本での提供はGoogleのどの発表に基づきますか 「社内情報です」「確かな筋から」 公式ページのURLを示せる
費用の内訳は何ですか 「パッケージです」と詳細を示さない 広告費・手数料・初期費用が分かれている
成果の根拠は何ですか 「確実に増えます」 過去の実績と、保証できない点の説明がある
解約の条件は何ですか 最低契約期間が長い・違約金が高い 短期で止められる
広告アカウントは誰の名義ですか 代行会社の名義で、社長が見られない 自社名義で、いつでも画面を見られる

特に最後の「アカウントの名義」は重要です。広告アカウントが自社名義でない場合、契約を終えたときに、これまでの蓄積が手元に残らないことがあります。

社長が自分で答えなくてよい

営業の電話は、社内で「Webの件は担当者が窓口になっています」と一言で切り替えるのが、いちばん疲れない対応です。担当者がいない場合は、無料相談に回して構いません。

セクションのまとめ:営業には、公式発表の根拠・費用の内訳・解約条件・アカウントの名義の4点を必ず確認します。答えられない相手とは、その場で契約しません。

担当者向けチェックリスト|GA4でAI経由の流入を分けて見る

ここからは、社長が担当者に渡すための章です。操作は最小限に絞っています。目的は、AI経由の流入を「見える形」にして、将来の広告や記事の判断に使うことです。

AI経由の流入をGA4で分けて見るChatGPTutm_source=chatgpt.com で識別Gemini送客用のUTM付与が始まったと報道その他のAI参照元(リファラー)の名前で確認direct(直接)AI経由が紛れている可能性あり「direct」が急に増減した日は、AI経由の計測の変化を疑います。

背景:ChatGPTのリンクから識別タグが外れていた

position.digitalのまとめによると、2026年10月8日ごろから、ChatGPTのリンクに付く識別用のタグ「utm_source=chatgpt.com」が付かなくなりました。そのため、アクセス解析上は「direct(直接)」に混ざっていたとされます。

OpenAIは10月14日に不具合を認め、翌10月15日に修正したと報じられています。また、Geminiも送客を識別するタグ(UTM)を付け始めたと、Search Engine Journalの報道として紹介されています。具体的な日付は出典にありません。

なお、この情報は個人のSNS投稿とニュースのまとめをもとにしており、OpenAIの公式な声明そのものは確認していません。参考情報として扱ってください。

担当者に渡すチェックリスト

  1. GA4で「集客」レポートを開き、流入元(参照元)に「chatgpt.com」「gemini」などが出ているか確認する。
  2. 2026年10月8日〜15日ごろの「direct」の動きを見る。急に増減していれば、その期間はAI経由の計測が混ざっていた可能性をメモする。
  3. AI経由の訪問が、問い合わせページや電話ボタンまで進んでいるかを見る(件数が少なくても、有無を確認する)。
  4. 月に1回、同じ手順で数字を記録する。比べるのは「先月との増減」だけで十分。
  5. 数字が少ない場合は、結論を急がない。増減が数件の差なら、傾向とは言えない。

GA4の基本的な見方は、ホームページのアクセス数の確認方法で紹介しています。まだGA4を入れていない場合は、先に導入が必要です。

ポイント

AI経由の流入は、多くの中小企業ではまだ全体の一部だと考えられます(自社の数字で確認してください)。数字が小さくても、「測っている状態」にしておくこと自体に価値があります。

セクションのまとめ:GA4で流入元を分け、directの急な変化に気づける状態にします。件数が少ない間は、傾向の断定を避けます。

やってはいけない5つのこと(NOT TO DO)

広告化のニュースを受けて、中小企業が陥りやすい失敗を5つにまとめます。どれも、お金や時間を失いやすい行動です。

  1. 日本で未発表の広告に、先行契約する。対象・費用・条件が分からない段階の契約は、判断材料がなく、損をする可能性が高くなります。
  2. 「同程度のクリック率」を、自社の成果と読み替える。報道は商品一覧の話であり、サービス業の成果を保証するものではありません。
  3. 広告に頼り、会社情報の更新を後回しにする。広告でクリックされた先が古い情報では、成果が出ません。
  4. 引用カードの件で、慌てて記事を大量に書き換える。テストか不具合か未確認の段階で、大規模な作業をする必要はありません。
  5. AI経由の流入の少なさだけで、取り組みをやめる。計測を始めたばかりの数字は、判断には小さすぎます。

セクションのまとめ:未発表の広告への先行契約、成果の読み替え、土台の放置、慌てた書き換え、早すぎる撤退。この5つを避けるだけで、無駄な出費を防げます。

AIを「半自動化の道具」として使う

広告やAI検索のニュースは、毎週のように更新されます。社長や担当者がすべてを追うのは現実的ではありません。ここでは、AIを使って「確認の手間を減らす」方法を紹介します。

任せてよい作業と、人が決める作業

作業 AIに任せてよいか 理由
ニュースの要約 任せてよい ただし出典のURLを必ず添えさせ、人が原文を確認する
営業メールの内容整理 任せてよい 「何を求められているか」を箇条書きにさせるだけに使う
月次のGA4数字の見やすい表づくり 任せてよい 数字は人が転記し、AIには表の整形だけ頼む
広告に出すかどうかの判断 任せない 社長が上限予算と責任を持つ
成果の数字の解釈 人が最終判断 AIは因果関係を断定しやすいため

AIの要約には、誤りや古い情報が混ざることがあります。特に数字・日付・国名は、必ず元の記事で確かめるようにします。この記事も、元の記事を一つずつ開いて確認する作業を挟んでいます。

セクションのまとめ:AIは情報の整理と表づくりに使い、広告の判断と数字の解釈は人が行います。数字・日付・国名は必ず原文で確認します。

社長のやることリスト|今週・今月・日本での提供開始後

最後に、ここまでの内容を時期別の行動にまとめます。社長ご自身が行うことは、実は多くありません。

時期 やること 担当 費用の目安
今週 会社概要・実績・問い合わせ先に古い情報がないか確認 社長または担当者 0円(社内の時間 週1〜2時間)
今週 営業電話への対応ルール(担当者に回す)を決める 社長 0円
今月 GA4で流入元を分けて見る(チェックリスト) 担当者 0円(月1時間程度)
今月 主要ページの冒頭に社名・提供内容・根拠を置く 担当者または外部 0円〜(外部に頼む場合は個別見積もり)
日本での提供開始後 出稿の3条件を確認し、上限を決めて小さく試すか判断 社長 広告費の上限を先に決める
日本での提供開始後 結果を2〜3か月見て、続けるか止めるか決める 社長と担当者 上限の範囲内

こうした整備は地味ですが、広告が来ても来なくても、取引先やお客様が会社を確認する場面で役に立ちます。焦って新しいことを始めるより、既にあるものを整えるほうが、費用対効果は高いと考えられます。

もし「何から手を付けるべきか分からない」「営業の提案が妥当か見てほしい」といった場合は、無料診断で現状を確認するか、無料相談でお気軽にお尋ねください。

セクションのまとめ:今週は会社情報の確認、今月はGA4と冒頭の整備、日本での提供開始後は3条件を満たしてから小さく試します。

よくある質問

Q. AIモードの広告は、日本でもう出ていますか。

A. 2026年10月31日時点で、確認できた出典に日本は含まれておらず、日本での展開時期は未発表です。10月28日の報道では、オーストラリア、カナダ、インドなど10か国が新たに対象となり、第4四半期中にブラジル・メキシコ・英国でも展開予定とされています。

Q. AIモード広告にはいつ出稿を検討すればよいですか。

A. 日本の公式な案内が出て、対象・費用・上限予算の設定方法が分かってからで足ります。提供開始後も、上限予算を決めて2〜3か月小さく試す進め方をおすすめします。

Q. 「クリック率は自然な結果と同程度」なら、広告は効果が高いのですか。

A. そうとは言えません。報道は商品一覧についての説明で、具体的な数字は示されていません。サービス業や工事業の広告に当てはまるかは未確認です。

Q. 広告を出すと、自然検索の順位は上がりますか。

A. 広告の出稿と自然検索の順位は別の仕組みで、広告を出せば順位が上がるとは言えません。広告は急ぎの集客、自然検索は土台づくりと、役割を分けて考えます。

Q. 営業から「AIモード広告の先行枠があります」と言われました。どうすればよいですか。

A. 日本での提供は未発表のため、その根拠となる公式発表のURLを示してもらってください。示せない場合や、契約を急がせる場合は、その場での契約は見送って構いません。

Q. 引用カードが消えるとは、どういうことですか。

A. AIオーバービューで出典のリンクを一覧にした表示が、パソコン版で出ないケースが報告されたという内容です。テストか不具合かは未確認で、日本での表示も確認できていません。

Q. GA4でAI経由の流入を見るには何をすればよいですか。

A. GA4の集客レポートで、流入元に「chatgpt.com」「gemini」などが出ているかを確認します。ChatGPTでは2026年10月8日ごろから識別タグが外れ、10月15日に修正されたと報じられているため、その期間のdirect(直接)の動きにも注意します。

出典

本文中の事実は、以下の出典を2026年10月31日に確認したものです。数字は各媒体の報道に基づき、当サイトが独自に調べた値ではありません。

なお、Googleの公式発表(blog.google)と、マルチターン広告のヘルプページは、Search Engine Roundtableの記事内で引用されているものの、この記事の作成時点では本文の直接確認はしていません。

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この記事を書いた人

webcan.jp編集部 主筆 K.Takenouchi。Webディレクター・SEOコンサルタントとして10年以上の現場経験を持ち、大手金融系メディアや医療系コーポレートサイトのコンテンツマーケティング支援、ECサイトの企画運営・KPI設計、月商数百万円から月商1億円規模への成長支援などに携わってきました。

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