この記事の要点
ホームページの表示が遅い原因の多くは、画像の重さ、サーバーの余裕、WordPressの部品の多さ、PHP(サイトを動かす裏側の仕組み)の古さの4つに分かれます。自社で直せるのは画像の整理が中心で、サーバーやPHPは業者に任せるのが安全です。費用は数千円の月額差から数十万円まで幅があります。社長は5つの項目を担当者に確認すれば、判断に必要な材料がそろいます。
ホームページの表示が遅いと感じたとき、社長がまず知りたいのは「何が原因で、誰が、いくらで直すのか」ではないでしょうか。この記事では、その順番に沿って整理します。
細かい操作は担当者向けの章にまとめました。社長が読むべきなのは、原因別の判断表と費用の幅、そして担当者に確認する5項目です。ここだけでも、制作会社との打ち合わせで話が通じるようになります。
なお、本文中の費用は一般的な料金帯や作業時間からの試算であり、会社や案件によって変わります。見積もりを取る前の「ものさし」としてお読みください。
結論:表示が遅い原因は4つに分けて考えれば整理できます
表示が遅いと聞くと、何か大きな故障のように感じるかもしれません。しかし実際には、原因はいくつかの典型に分かれることがほとんどです。
下の表は、4つの原因を社長目線でまとめたものです。「見つけやすさ」と「直しやすさ」は目安であり、サイトの作りによって変わります。
| 原因 | 中身を平たく言うと | 自社で直せるか | 費用の幅(目安) |
|---|---|---|---|
| 画像が重い | 写真の容量が大きく、読み込みに時間がかかる | 多くは担当者でも可能 | 0円〜5万円程度 |
| サーバーが非力 | ホームページを置く場所の性能や契約プランに余裕がない | 契約変更は可能、移行は業者向き | 月額の差は数百円〜数千円台。移行は数万円〜 |
| プラグイン・テーマ | WordPressの追加機能や外観の部品が多い・古い | 整理は担当者でも可能、作り直しは業者向き | 2万円〜10万円程度。作り直しは30万円〜 |
| PHPが古い | サイトを動かす裏側の仕組みの版が古い | 業者向き(動作確認が必要) | 2万円〜10万円程度 |
ここで大切なのは、原因を決めつけないことです。複数が重なっているケースも珍しくありません。まず測り、重い順に手を付ける。これが無駄な出費を避ける基本です。
ポイント
「全部を一度に直す」より、「効果が大きく安いものから順に」が中小企業には向いています。多くの場合、画像の整理が最初の一手になります。
セクションのまとめ:原因は画像・サーバー・WordPressの部品・PHPの4つ。測って重い順に直すと、費用を抑えやすくなります。
表示が遅いと、会社にとって何が困るのか
遅さは、すぐに売上が止まるような問題ではありません。ただ、気づかないうちに機会を逃している可能性はあります。落ち着いて、影響の範囲を確認しましょう。
お客様や求職者が、途中で見るのをやめてしまう
ページが開くまで待たされると、人は「もういいか」と閉じてしまいがちです。特にスマートフォンでは、外出先の回線状況で遅さが目立ちます。
問い合わせフォームや採用ページが重いと、せっかく関心を持ってくれた方が離れてしまいます。その分、広告費や営業の努力が目減りします。
検索結果での評価にも関係する場合があります
Googleは、Core Web Vitals(ウェブサイトの表示の速さ・操作への反応・画面のずれを見る指標)という考え方を公表しています。表示体験の良し悪しは、検索での扱いに関わる要素の一つとされています。
ただし、速くすれば順位が必ず上がる、というものではありません。内容の質が前提であり、速さは「足を引っ張らないための土台」と考えるのが現実的です。
社内の担当者の手間も増える
管理画面が重いと、お知らせの更新や写真の差し替えに時間がかかります。担当者の時間は人件費そのものです。遅さは見えないコストにもなります。
注意
「遅いので今すぐ作り直さないと危険」と急かす提案には、いったん立ち止まってください。多くの場合、原因を測ってから部分的に直す方が、費用も期間も小さく済みます。
セクションのまとめ:遅さは離脱や担当者の手間につながりますが、慌てて全面改修する必要はありません。まず原因を測ることから始めます。
表示の速さの測り方:社長は「結果の見方」だけ押さえれば十分です
測定には、Googleが無料で提供している「PageSpeed Insights(ページスピード インサイツ)」が広く使われています。URLを入れるだけで、パソコン用とスマートフォン用の結果が出ます。
社長ご自身が操作する必要はありません。担当者に「このページを測って、結果を見せてください」と頼めば足ります。見るべき点は次の3つです。
- どのページを測った結果か(トップページだけでなく、問い合わせや採用ページも)
- スマートフォンとパソコンのどちらの結果か(スマホの方が厳しく出やすい傾向があります)
- 指摘された項目のうち、「画像」「サーバーの応答」「使われていない機能」など、原因の見当がつくもの
結果には数字や色の評価が出ますが、数字そのものに一喜一憂する必要はありません。大切なのは、直す前と後で同じ条件で測り、変化を比べることです。
注意
測定するたびに数字は多少ずれます。一度の結果で結論を出さず、時間を空けて2〜3回測り、おおよその傾向を見てください。
もっと手軽に全体像を知りたい場合は、当サイトの無料診断もご利用いただけます。ホームページの現状を大まかに確認する入口としてお使いください。
セクションのまとめ:測定は無料ツールで担当者に任せ、社長は「どのページか」「スマホかパソコンか」「原因の見当」の3点を確認します。
原因別に見る「自社で直す/業者に頼む」の判断と費用
ここからが本題です。原因ごとに、何が起きているのか、自社で対応できるか、費用はどの程度かを順に見ていきます。
原因1:画像が重い(最も多く、最も安く直せる)
スマートフォンで撮った写真をそのまま載せると、1枚で数MB(メガバイト)になることがあります。見た目は同じでも、容量を小さくできる場合が多いのが画像です。
直し方は、サイズを必要な大きさに縮小し、圧縮することです。無料の画像圧縮サービスや、WordPressの画像最適化の機能で対応できます。担当者が週1〜2時間かければ、主要ページは整えられることが多いでしょう。
業者に頼む場合は、画像の枚数によって費用が変わります。たとえば「100枚を1枚あたり数分で処理、時間単価を5,000〜10,000円と仮定」すると、数万円の範囲が目安になります。自動化の設定を含めても、1万円〜5万円程度で収まるケースが中心でしょう。
一方、撮影からやり直したい場合は別の話になります。写真そのものの質を上げたいときは、ホームページ用の写真撮影の費用も参考になります。
原因2:サーバーの性能や契約プランに余裕がない
サーバーは、ホームページのデータを置いておく「場所」です。安い共用の契約では、同じ場所を多くの利用者で分け合うため、混み合う時間帯に遅くなることがあります。
一般的なレンタルサーバーの料金帯は、月額数百円〜数千円台が中心とされています。より余裕のある法人向けプランやVPS(専用に近い環境)は、月額数千円〜数万円台に広がります。具体的な金額は契約会社ごとに異なります。
判断のポイントは、「プランを上げる」だけで足りるのか、「別のサーバーへ移す」必要があるのかです。プラン変更だけなら、契約画面の操作と数千円の月額差で済む場合があります。
移行が必要な場合は、データの移し替えと動作確認が必要です。作業時間から見積もると、数万円〜20万円程度の幅になります。詳しくはサーバー移行の費用で解説しています。
そもそもの契約の選び方は、レンタルサーバーの選び方が参考になります。名義や契約者の確認も、この機会に済ませておくと安心です。
原因3:WordPressのプラグインやテーマが多い・古い
WordPressは、「プラグイン」という追加機能を足して作り込めるのが強みです。反面、機能を足すほど読み込む部品が増え、表示が遅くなることがあります。
よくあるのは、昔に入れて使っていない機能が残っているケースです。また、見た目を整えるテーマ(外観の土台)が多機能すぎて、必要のない部品まで読み込んでいる場合もあります。
整理の第一歩は「棚卸し」です。使っているものと、使っていないものを一覧にします。ここまでは担当者でも対応できます。ただし、消してよいかの判断を誤ると表示が崩れるため、事前にバックアップを取ることが前提です。
業者に頼む場合、整理と動作確認で2万円〜10万円程度が目安です。テーマ自体を作り直すとなると、30万円以上になることも珍しくありません。その場合は、遅さの解消だけでなく、デザインや機能も見直す機会として考えるのが現実的です。
作り直しを検討する段階では、リニューアルの費用の考え方もあわせてご覧ください。
原因4:PHP(サイトを動かす裏側の仕組み)が古い
WordPressは、PHP(ピーエイチピー)というプログラム言語で動いています。この版が古いと、新しい版に比べて処理が遅いことがあります。また、公式にサポートが終了した版のまま使うと、安全面の不安も残ります。
PHPの版は、多くのレンタルサーバーの管理画面から切り替えられます。しかし、切り替えると古いプラグインやテーマが動かなくなる場合があり、素人判断での変更は避けるべきです。
業者に頼む場合は、事前の動作確認、バックアップ、切り替え、事後確認までを含めて、2万円〜10万円程度が目安でしょう。サイトの規模や、使っている部品の数で幅が出ます。
そのほかの原因:外部の部品・動画・フォント
アクセス解析の計測タグ、チャットの窓口、地図、動画の埋め込みなど、外部から読み込む部品が多い場合も遅くなります。全部が悪いわけではなく、必要なものと不要なものを仕分けるのがコツです。
トップページに大きな動画を自動再生で置くのも、遅くなる典型例です。見栄えと速さのどちらを優先するか、経営判断が必要な場面でもあります。
セクションのまとめ:画像は自社で、サーバー移行・PHP・テーマの作り直しは業者に。部品の整理は担当者が棚卸しをして、業者に最終確認を頼むのが安全です。
直す費用の全体像:幅と、その根拠
費用について、よく質問をいただきます。結論から言うと、「やることを絞れば小さく、全部やれば大きく」なります。根拠となる前提とあわせて整理しました。
| 作業内容 | 費用の幅(目安) | 考え方の前提 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 画像の軽量化 | 1万〜5万円 | 100枚前後・時間単価5,000〜10,000円で試算 | 数日〜1週間 |
| プラグイン・テーマの整理 | 2万〜10万円 | 部品の数、バックアップと確認の手間による | 1〜2週間 |
| PHPの更新(動作確認込み) | 2万〜10万円 | 使用部品の互換性の確認が中心 | 1〜2週間 |
| サーバー移行 | 3万〜20万円 | データ量とメールの有無で変動 | 1〜3週間 |
| テーマの作り直し・リニューアル | 30万円〜 | 範囲により大きく変わる | 1か月〜数か月 |
| サーバープランの変更 | 月額の差で数百円〜数千円台 | 契約会社の料金表を確認 | 即日〜数日 |
この表は、あくまで一般的な作業時間と時間単価から組み立てた目安です。実際の金額は、制作会社の料金体系や、サイトの大きさ、保守契約の有無によって変わります。複数社に同じ条件で見積もりを依頼すると、妥当な水準が見えてきます。
見積もりを見るときの3つの視点
- 作業の中身が書かれているか(「一式」だけの見積もりは内訳を確認する)
- 直した後の再測定と報告が含まれているか
- バックアップを取ってから作業すると明記されているか
毎月の維持費に含まれる作業との重複にも注意が必要です。すでに保守契約があるなら、その範囲で対応してもらえる作業もあります。全体の費用感はホームページの維持費の記事で確認できます。
ポイント
見積もりは「速くなる保証」ではなく「作業の対価」です。何を・どこまでやり、どう確認するかの合意が、金額以上に大切です。
セクションのまとめ:費用は数千円から数十万円まで幅があり、前提(枚数・時間単価・部品の数)で変わります。内訳と再測定の有無を必ず確認しましょう。
社長が担当者・制作会社に確認する5項目
ここが、この記事の中心です。専門知識がなくても、次の5つを聞けば、状況と次の一手が見えてきます。印刷して打ち合わせに持参していただいても構いません。
項目1:測定結果は出ているか
「どのページが、スマホとパソコンで、どの程度の結果か」を見せてもらいます。結果がないまま「たぶんサーバーが原因です」と言われたら、根拠を尋ねてください。
項目2:画像は軽くなっているか
画像1枚あたりの大きさのルールがあるかを確認します。「今後アップロードする写真は、この大きさに縮小してから載せる」と決めておくと、再発を防げます。
項目3:サーバーに余裕があるか
契約しているプラン名と月額、上位プランに変えた場合の費用を聞きます。「移行が必要か、プラン変更で足りるか」の見立てもあわせて尋ねましょう。
項目4:WordPressの中身は整理されているか
プラグインの数、更新が止まっているもの、使っていないものがないかを確認します。テーマが最新の状態かどうかも大切な点です。
項目5:PHPの版と、直した後の確認・見積もり
PHPがサポート中の版かを聞きます。そのうえで、直す場合の費用、期間、作業前のバックアップ、作業後の再測定を、書面で確認してください。
| 確認項目 | 聞き方の例 | 答えが曖昧なときの対応 |
|---|---|---|
| 1 測定結果 | 「どのページ、スマホかパソコンか教えてください」 | 先に測定してもらってから話を進める |
| 2 画像 | 「画像の大きさのルールはありますか」 | 主要ページから軽量化を依頼する |
| 3 サーバー | 「プラン名と、上位プランの費用は」 | 契約情報を確認し、必要なら別の見積もりを取る |
| 4 WordPress | 「使っていない機能はありますか」 | 棚卸し表を作ってもらう |
| 5 PHPと見積もり | 「版はサポート中ですか。直した後の確認は」 | 作業範囲を書面にしてもらう |
セクションのまとめ:5項目は「測定・画像・サーバー・WordPress・PHPと見積もり」。答えの有無で、担当者や業者の対応力も見えてきます。
担当者向け:自社で進めるための手順書
この章は、社長から担当者へ渡すためのものです。社長は読み飛ばしていただいて構いません。操作は画面の表示が変わる場合があるため、要点のみ記載します。
手順1:現状を測る(30分ほど)
- PageSpeed Insightsを開き、トップページ・主要サービスページ・問い合わせページのURLを1つずつ入れる
- スマホ用とパソコン用の結果を画面で保存(スクリーンショット)し、日付を書いておく
- 指摘された「改善できる項目」を、画像・サーバー・その他に分けてメモする
手順2:画像を軽くする(週1〜2時間)
- WordPressのメディアから、容量の大きい画像を探す
- 必要な表示サイズまで縮小し、圧縮サービスで容量を減らして差し替える
- 今後の運用ルール(縮小してから載せる)を、更新担当者に共有する
手順3:部品の棚卸しをする(1〜2時間)
- 管理画面のプラグイン一覧を書き出し、役割と使用状況を表にする
- 更新が止まっているもの、同じ働きが重なっているものに印を付ける
- 削除や停止の前に、必ずバックアップを取る(取り方が不明なら業者に依頼)
手順4:再測定して報告する
直した後、同じページを同じ条件で測り直します。前後の結果を並べて社長に報告すれば、投資の効果が確認できます。月1回の確認の習慣化には、月1時間の管理チェックリストが使えます。
注意
サーバーの設定変更、PHPの切り替え、データベースの操作は、担当者だけで行わないでください。元に戻せなくなる恐れがあるため、業者に依頼するか、少なくとも事前にバックアップを取ってください。
セクションのまとめ:担当者が進められるのは、測定・画像・棚卸しまで。設定変更は業者と一緒に行う、と線を引いておくと安全です。
やってはいけないこと5つ
遅さへの対処では、善意の行動がかえって問題を大きくすることがあります。次の5つは避けてください。
- 測らずに、サーバーの乗り換えやリニューアルを決める
- バックアップを取らずに、プラグインを一括で削除する
- PHPの版を、動作確認なしで最新に切り替える
- 「速くなります」とだけ書かれた、内訳のない見積もりに契約する
- 直した後の再測定をせず、効果を確かめないまま終わらせる
どれも、少しの手間で防げます。慎重に進めることが、結果的には最短の道になります。
放置しすぎた場合のリスクについては、ホームページを放置するリスクにもまとめています。スマートフォンでの見え方が気になる場合は、スマホ対応していないホームページの記事もご覧ください。
セクションのまとめ:測らない・バックアップなし・確認なし・内訳なし・再測定なしの5つを避けることが、失敗しない近道です。
AIを使った半自動の見直し:任せる範囲と人が見る範囲
最近は、AIを使って作業を効率化する中小企業が増えています。表示速度の改善でも、AIは補助役として役に立ちます。ただし、任せきりにはしないでください。
| 作業 | AIに任せやすいこと | 人が必ず見ること |
|---|---|---|
| 測定結果の読み解き | 指摘項目を平易な言葉に言い換える | 優先順位の判断 |
| 画像の整理 | 容量の大きい画像の一覧づくり | 載せてよい写真かの確認 |
| プラグインの棚卸し | 一覧表の作成、役割の整理 | 削除してよいかの最終判断 |
| 業者への質問づくり | 確認事項の文面案 | 見積もり内容の妥当性の判断 |
測定結果の画面をAIに見せて「社長向けに、3行で説明して」と頼めば、会議用のメモが作れます。ただし、サイトの設定変更やデータ削除をAIに実行させるのは、現段階ではおすすめしません。
AIの回答には誤りが含まれることもあります。数字や手順は、必ず担当者か業者が確認してから反映してください。運用を丸ごと外部に任せたい場合は、運用代行の記事も判断材料になります。
セクションのまとめ:AIは「説明と整理」の補助に使い、設定変更と最終判断は人が行う。これが半自動化の基本です。
架空の事例:従業員40名の会社が、段階的に直した場合
以下は、状況を分かりやすくするための架空の例です。実在の企業や人物の体験ではありません。
ある建材卸の会社(架空・従業員40名)では、採用ページの表示に時間がかかると、社内から声が上がりました。社長は担当者に、前述の5項目を聞くよう依頼しました。
分かったこと
- 測定すると、スマホの結果が特に厳しく、指摘の多くは画像に関するものだった
- トップページの写真が、スマートフォンで撮ったままの大きさで載っていた
- プラグインは20個ほど入っており、使っていないものが数個あった
- PHPの版は、サポート中のものだった
進め方
まず担当者が、主要3ページの画像を縮小して差し替えました。かけた時間は、2週間で合計5時間ほどです。費用は、画像圧縮サービスの無料枠で収まりました。
次に、制作会社へプラグイン整理を依頼しました。バックアップ、整理、確認を含む見積もりは、数万円の範囲でした。社長は内訳と再測定の有無を確認し、納得して発注しました。
サーバーの移行や作り直しは、「まず画像と部品を直して、半年様子を見てから判断する」と決めました。結果として、大きな出費を急がずに、遅さの主因に手を打てた例です。
ポイント
段階的に直し、その都度測る。この進め方なら、判断を間違えても被害が小さく済みます。
セクションのまとめ:架空の例では、画像と部品の整理だけで主因に対応でき、大規模改修は先送りにできました。順番が費用を左右します。
よくある質問
表示の遅さについて、社長からよく寄せられる質問をまとめました。
Q. ホームページの表示が遅い原因は、どうやって調べればよいですか?
Googleが無料で提供しているPageSpeed Insightsなどで、対象ページのURLを入れて測定します。結果の指摘項目から、画像・サーバー・部品などの原因の見当がつきます。操作は担当者に任せ、社長は結果の見方を確認すれば十分です。
Q. 自社で直せる範囲と、業者に頼むべき範囲はどこで分かれますか?
画像の縮小や、使っていない記事の整理は、担当者でも対応しやすい範囲です。サーバー移行、PHPの更新、テーマの作り直しは、動作確認が必要なため業者に依頼するのが安全です。迷う場合は、バックアップ後に小さく試すか、業者に相談してください。
Q. 表示を速くするには、どれくらいの費用がかかりますか?
画像の整理だけなら0円〜数万円、プラグイン整理やPHPの更新は2万〜10万円程度、サーバー移行は3万〜20万円程度が目安です。テーマの作り直しは30万円以上になることもあります。作業時間や時間単価の前提で変わるため、見積もりの内訳を確認してください。
Q. サーバーのプランを上げれば、速くなりますか?
混み合う共用環境が原因の場合は、改善することがあります。ただし、画像が重いなど別の原因が主因なら、効果は限定的です。先に測定して原因を確かめてから、プラン変更を判断するのが無駄のない進め方です。
Q. 表示速度を直すと、検索順位は上がりますか?
Googleは表示体験に関する指標(Core Web Vitals)を公表していますが、速くすれば順位が必ず上がるわけではありません。内容の質が大前提であり、速さは足を引っ張らないための土台です。離脱を減らす効果もあわせて考えるとよいでしょう。
あわせて読みたい関連記事
表示速度の改善とあわせて、次の記事も判断の助けになります。
- レンタルサーバーの選び方 — 契約の確認ポイントを整理しています。
- ホームページの維持費 — 毎月かかる費用の内訳と見直し方です。
- 月1時間の管理チェックリスト — 担当者が無理なく続けられる点検表です。
まとめ:測ってから、安いものから順に直す
ホームページの表示が遅いときは、慌てず、原因を見分けることが第一歩です。要点を整理します。
- 原因は、画像・サーバー・WordPressの部品・PHPの4つに分けて考える
- 測定は無料ツールで担当者に任せ、社長は結果の見方を押さえる
- 画像は自社で、サーバー移行・PHP・作り直しは業者に頼むのが安全
- 費用は数千円〜数十万円と幅が広く、前提と内訳の確認が欠かせない
- 担当者に5項目を確認すれば、判断に必要な材料がそろう
急がず、段階的に。小さく直して、その都度測る。この進め方が、中小企業にとって最も無理のない方法です。
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