この記事で分かること
- 答え:ホームページの料金は、多くの会社で「目安だけ載せる」のが現実的です。全部載せるか載せないかの二択で考えなくて大丈夫です。
- 業種ごとに向く出し方を表にしました。自社に近い行を見るだけで、おおよその方針が決まります。
- 載せる場合の書き方の例、載せない場合の代わりの工夫、担当者に渡すチェックリストまで載せています。
「料金を載せると、他社と比べられて断られそうだ」。「載せないと、高いのではと思われて問い合わせが来ないかもしれない」。どちらの心配も、実際によく聞かれるものです。
この問題は、担当者が決めることではありません。会社の売り方そのものにかかわる、社長の経営判断です。
この記事は、従業員10〜100名ほどの会社の社長に向けて書いています。細かい作業は最後の「担当者に渡すチェックリスト」にまとめました。社長は、前半の判断軸と表を読めば十分です。
なお、ここで紹介する金額や事例は、考え方を説明するための架空の例です。実在の会社や実績ではありません。自社の数字に置き換えてお使いください。
結論:全部載せる・載せないの二択ではなく、「目安だけ載せる」が現実的です
料金の出し方には、大きく三つの選び方があります。全部載せる、目安だけ載せる、載せない、の三つです。
多くの中小企業では、真ん中の「目安だけ載せる」が合います。理由は、仕事の内容が案件ごとに違うのに、まったく金額を出さないと、お客様が判断できないからです。
三つの選び方の比較
| 選び方 | 向いている会社 | 主な利点 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| A 全部載せる | 内容がほぼ決まった商品やコースを売る会社 | 比べやすく、条件が合う人だけが問い合わせてくる | 値上げや改定のたびにページの直しが必要になる |
| B 目安だけ載せる | 案件ごとに内容は違うが、金額の幅は説明できる会社 | 予算に合うかを事前に判断してもらえる | 「〜」の幅が広すぎると、かえって不安を与える |
| C 載せない | 毎回の内容が大きく違い、幅が説明しにくい会社 | 交渉の余地が残り、ページの更新も少ない | 高いのではという心配を、他の材料で補う必要がある |
社長が決める三つの判断軸
出し方を決めるときは、次の三つを自分に問いかけてみてください。難しい計算は要りません。
- 仕事の中身は毎回どれくらい違いますか。ほぼ同じなら全部載せやすく、毎回大きく違うなら目安か非掲載になります。
- 今の問い合わせで、予算が合わない人はどれくらいいますか。多いなら、目安を載せて事前に絞る価値があります。
- お客様は他社と比べて選んでいますか。比べて選ぶ場面が多いなら、金額を出さない会社は検討の土俵に乗りにくくなります。
ポイント
三つの軸のうち、二つ以上が「載せたほうがよい」側なら、まず目安の掲載から始めるのが無理のない進め方です。
このセクションのまとめ
料金の出し方はA・B・Cの三つです。多くの会社では、幅と理由を添えて目安だけ載せるBが合います。迷ったらBから始め、反応を見て直す進め方が安全です。
お客様はホームページの料金のどこを見ているのか
料金を載せるべきかを考える前に、お客様が何を知りたがっているかを整理しておきましょう。ここを押さえると、載せ方の判断がぶれません。
知りたいのは「正確な金額」より「自分の予算に合うか」です
お客様が最初に知りたいのは、見積もりの細かい金額ではありません。「自分の予算で頼める相手か」という、大まかな見当です。
見当がつかないと、問い合わせのボタンを押すのに勇気が要ります。電話をかけたら高額な話を切り出されるのでは、と身構えてしまうからです。
反対に、おおよその幅が分かれば、安心して相談できます。予算に合わない人は、問い合わせの前に自然と離れていきます。これは会社にとっても、無駄な対応が減る利点です。
比べるときに見られているのは「理由の分かりやすさ」です
お客様は、金額の大小だけで選ぶわけではありません。なぜその金額なのかが分かれば、高くても納得されることがあります。
逆に、理由の説明がないまま「相談してください」だけだと、判断の材料がなく、他社のページに移られやすくなります。
| お客様の気持ち | ページにあると安心するもの | ないと起こりがちなこと |
|---|---|---|
| いくらくらいか知りたい | 「〇万円〜」などの出発点 | 問い合わせをためらい、他社を先に見る |
| なぜその金額か知りたい | 金額が変わる理由の説明 | 「高いのでは」と受け取られる |
| 自分の場合を想像したい | 事例ごとの価格や内訳の例 | 自分に当てはまるか分からず離れる |
| 頼んだ後の流れを知りたい | 見積もりから契約までの手順 | 請求が膨らむ心配が残る |
問い合わせにつながる割合の見直し方は、CVRが上がらない原因と直し方の記事でも整理しています。料金の見せ方は、その中の一つの要素です。
このセクションのまとめ
お客様が知りたいのは、正確な金額よりも「自分の予算に合うか」と「なぜその金額か」です。この二つに答える材料があれば、金額を全部出さなくても安心感は作れます。
料金を載せるメリットとデメリット
ここでは、載せる場合と載せない場合を同じ表で比べます。どちらにも良い面と悪い面があります。
| 載せる(目安を含む) | 載せない | |
|---|---|---|
| 問い合わせの数 | 予算が合わない人が減り、数は減ることがある | 気軽に問い合わせが来るが、予算違いも混ざる |
| 問い合わせの質 | 予算と内容が合う人が増えやすい | 内容の確認に時間がかかりやすい |
| 最初の対応の手間 | 予算の話が短く済む | 予算の話から入るので時間がかかる |
| 交渉のしやすさ | 出した金額が基準になる | 案件ごとに柔軟に決められる |
| ページの更新 | 改定のたびに直しが必要 | ほとんど不要 |
| 他社との比較 | 比べられるが、同じ土俵に立てる | 比べにくく、検討から外れることがある |
載せるメリット:問い合わせの「当たり率」が上がります
目安を載せると、問い合わせの数は減ることがあります。ただし減るのは、そもそも予算が合わなかった人です。成約につながりやすい人の割合が高まるため、営業の手間は軽くなります。
担当者が最初の電話で予算を探る時間も減ります。電話のたびに金額の話で気まずくなる、という負担が小さくなるのも、見落とされやすい利点です。
載せるデメリット:金額が一人歩きすることがあります
一度ページに出した金額は、お客様の頭に基準として残ります。案件によっては、実際の見積もりがそれより高くなることもあります。
その差を説明できないと、「話が違う」と受け取られかねません。だからこそ、「〜」の意味と、金額が変わる理由を必ず添える必要があります。
載せないメリットとデメリット
載せない場合の利点は、案件ごとに最適な金額を提案できることです。内容が毎回大きく違う仕事では、これが重要になります。
一方で、載せないと決めたなら、代わりの判断材料をきちんと用意しなければなりません。何も置かない状態は、お客様にとって不親切に見えます。具体策は後の章で述べます。
注意
「載せると断られそうで怖い」という気持ちだけで、載せない選択をするのはおすすめしません。断られる理由が価格なのか、他にあるのかは、問い合わせの記録を見ないと分からないからです。
このセクションのまとめ
載せると問い合わせの数は減ることがありますが、成約につながりやすい人の割合は高まります。載せない場合は、代わりの判断材料を用意することが条件になります。
業種別:料金を載せるかどうかの判断表
ここからは、社長がご自身の会社に近い行を探せるように、業種別の表にまとめます。あくまで一般的な考え方の例で、自社の事情に合わせて調整してください。
| 業種の例 | 向く出し方 | 考え方 | 気をつける点 |
|---|---|---|---|
| 工務店・リフォーム | B 目安(事例ごとの価格) | 工事の内容で金額が大きく変わるため、事例ごとに「条件つき」で出す | 写真と内容をセットにし、金額だけを切り離さない |
| 製造・部品加工 | C 非掲載(図面で個別見積もり) | 形状や数量で金額が変わり、目安が意味を持ちにくい | 見積もりに必要な情報の出し方と、返答までの目安日数を載せる |
| 飲食店・宴会・ケータリング | A 全部載せる | コースや人数ごとに価格を決めやすく、載せたほうが選ばれやすい | 税込・税別の表記と、追加料金の有無をそろえる |
| 税理士・社労士などの士業 | B 目安(基本料金の考え方) | 基本は載せ、業務の幅が広い部分は目安で示す | 所属団体の規定や広告のルールを確認する |
| 美容室・サロン | A 全部載せる | メニュー制のため、載せないと不親切に見えやすい | 指名料や長さ追加などの条件を明記する |
| ホームページ制作・ITサービス | B 目安(パッケージ+内訳例) | 範囲により金額が大きく変わるため、パッケージと内訳で示す | 含まれる作業の範囲と、含まれない作業を書く |
| 介護・医療関連 | 公的な決まりに沿って(B中心) | 自費部分は目安を示せるが、表現には決まりがある | 広告の規制や誇大表現の禁止を必ず確認する |
| 不動産・葬儀などの高額・緊急の依頼 | B 目安(基本プランの考え方) | 急ぎで探す人が多く、目安があるだけで安心されやすい | 追加費用が出る場面を先に説明する |
医療・介護・士業などの規制のある業種では、料金の書き方に関する決まりがあることがあります。この記事では法的な判断はできませんので、必ず所属団体や関係機関の最新の案内を確認してください。
迷ったときの簡単な見分け方
- 同じ内容を、年に何度も同じ金額で売っているなら、A(全部載せる)が合います。
- 内容は違うが、「だいたいこの範囲」と社内で言えるなら、B(目安)が合います。
- 社内でも毎回の金額が読めないなら、C(非掲載)にして、代わりの判断材料を置きます。
制作費そのものの相場感を知りたい場合は、ホームページ制作の費用・相場ガイドが参考になります。
このセクションのまとめ
工務店やサロンのように内容が決まりやすい業種は載せやすく、製造のように個別性が高い業種は非掲載が合う場合もあります。規制のある業種は、広告のルールを先に確認します。
目安の載せ方:4つのやり方と書き方の例
「目安を載せる」と決めても、書き方で印象は大きく変わります。ここでは4つのやり方を、架空の例文つきで紹介します。
やり方1:「〇万円〜」と出発点を示す
もっとも手軽な方法です。ただし、「〜」だけでは上限が見えず、不安が残ります。必ず「何を含む金額か」を一行添えます。
- 悪い例:「ホームページ制作 30万円〜」だけを置く。
- よい例:「ホームページ制作 30万円〜(ページ数5枚まで・写真素材の準備を除く)。ページ数や機能で変わります」と、含む範囲と変わる理由を添える。
上の金額は説明のための架空の例です。自社の実際の見積もりの下限を、過去の見積書から確認して書いてください。
やり方2:事例ごとの価格を載せる
実際の仕事を3件ほど選び、内容と金額をセットで載せる方法です。お客様は、自分の場合に近い事例を探して、金額を想像できます。
| 事例(架空) | 内容の概要 | 金額の見せ方 |
|---|---|---|
| A社 事務所の内装更新 | 床と壁の張り替え、照明の入れ替え | 「工事費の目安 〇〜〇万円」(広さ・素材で変動) |
| B店 店舗ホームページの作り直し | 7ページ、予約ボタン設置 | 「制作費の目安 〇〜〇万円」(写真撮影は別) |
| C事務所 年間の顧問契約 | 月1回の面談と相談対応 | 「月額 〇万円〜」(相談頻度で変動) |
事例に載せる場合は、お客様の許可と、金額の公表の可否を必ず確認してください。難しい場合は、特定できない形にして「実績に基づく例」と明記する方法もあります。
やり方3:見積もりの内訳例を見せる
一つの見積書の「中身」を、金額を伏せずに、または幅を持たせて見せる方法です。お客様は、何にお金がかかるのかを理解できます。
| 項目(架空の見積もり例) | 内容 | 金額の幅の示し方 |
|---|---|---|
| 企画・打ち合わせ | 要望の整理、構成の相談 | 全体の〇〜〇%ほど |
| 制作・施工 | ページ作成、または工事 | 全体の中心になる項目 |
| 素材・材料 | 写真、文章、部材など | 持ち込みで減る |
| 公開後のサポート | 修正、更新、問い合わせ対応 | 期間と回数で変わる |
内訳が見えると、「安い」「高い」ではなく「この作業なら妥当かどうか」で判断してもらえます。値引きの交渉にも、作業範囲の調整という形で応じやすくなります。
やり方4:金額が決まる要素を説明する
金額そのものを出しにくい場合でも、「何で変わるか」を三つ書くだけで、お客様の予想がつきやすくなります。
- 広さ・数量:どれだけの規模か。
- 内容の難しさ:特別な仕様や、急ぎの対応が必要か。
- お客様側の準備:図面や文章、写真を用意してもらえるか。
ポイント
目安を書くときは、「下限」「何が含まれるか」「変わる理由」の三点をセットにしてください。この三点がそろうと、金額が一人歩きしても、後から説明がつきます。
このセクションのまとめ
目安の載せ方は、出発点・事例・内訳の例・金額が決まる要素の四つです。どれを選んでも、含む範囲と変わる理由を必ず添えます。
料金を載せない場合に、代わりに載せるもの
Cの「載せない」を選ぶ場合でも、何も置かないのは避けたい状態です。お客様の不安を減らす判断材料を、ほかの形で出します。
| 代わりに載せるもの | お客様の安心につながる理由 | 載せる場所の例 |
|---|---|---|
| 見積もりまでの流れ | 「相談したらいきなり契約を迫られる」という不安が減る | 料金ページ、お問い合わせの近く |
| 見積もりに必要な情報 | 何を伝えれば見積もりが出るかが分かる | お問い合わせフォームの上 |
| 返答までの日数の目安 | 待たされる不安が減る | お問い合わせの近く |
| 金額が決まる要素 | 「どう決まるか」が分かると高い安いの印象が和らぐ | 料金ページ |
| 仕事の事例(内容のみ) | 自分の場合の想像がつきやすい | 事例ページ |
| 無料で相談できること | 気軽に連絡してよいと分かる | 全ページの下部 |
「無料の簡易見積もり」という中間の方法
金額は載せないが、お問い合わせの後に、簡単な見積もりを無料でお出しする、と書く方法もあります。ページには「お見積もりは無料です」と明記します。
この方法は、非掲載と目安掲載の中間にあたります。入口では金額を出さず、相談のハードルだけを下げる考え方です。返答までの日数を決めておくと、さらに安心感が増します。
問い合わせへの返事の早さも、受注に影響します。目安と社内の決め方は、問い合わせへの返信は何時間以内かの記事にまとめました。
注意
「料金は応相談」の一言だけで済ませるのは、避けたい書き方です。お客様にとっては、情報がないのと同じです。少なくとも、決まり方と流れは書いてください。
このセクションのまとめ
載せない場合も、見積もりの流れ・必要な情報・返答日数・金額が決まる要素を置きます。「応相談」だけで終わらせないことが大切です。
料金ページ(または料金の見出し)の作り方
出し方が決まったら、置く場所と順番を整えます。料金を独立したページにするか、サービス紹介の中に置くかは、会社の規模で選んで構いません。
置く場所の選び方
| 置き場所 | 向いている場面 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 独立した料金ページ | メニューが多い、または比べる人が多い | 検索やメニューから直接たどり着ける | ページの更新を忘れやすい |
| サービス紹介ページの中 | サービスが少ない | 説明と金額が同じ画面にある | ページが長くなりすぎないようにする |
| 事例ページの中 | 工事など個別性が高い | 金額が内容とセットで伝わる | 事例の数が少ないと説得力が弱い |
| よくある質問の中 | 質問が多く寄せられる | 気軽に載せられる | 見つけにくいので、料金ページから案内する |
お問い合わせへの案内は、金額のすぐ近くに
目安を読んだお客様は、そこで次の行動を考えます。金額のすぐ下に、無料相談へ進むボタンを置くと迷いにくくなります。
問い合わせが少ない原因は、料金以外にもあります。ページの構成や導線の見直しは、ホームページから問い合わせが来ない会社が見直す5つの点で順番に確認できます。
このセクションのまとめ
置き場所は、メニューが多いなら独立ページ、少ないならサービス紹介の中が基本です。目安のすぐ近くに無料相談への案内を置きます。
やってはいけない:料金の載せ方の失敗5つ
目安を載せるときに、会社がやりがちな失敗があります。次の5つは、避けたほうがよい書き方です。
- 下限だけを極端に安く見せる。実際の見積もりと差が大きいと、不信感につながります。
- 「〜」の意味を書かない。何が含まれるかが分からず、後から揉める原因になります。
- 古い金額を放置する。改定したのにページが古いと、お客様に迷惑がかかります。
- 他社の料金表をそのまま真似る。内容も条件も違うため、自社の実情と合わなくなります。
- 比較表で他社を悪く書く。信頼を落とす書き方なので、自社の強みの説明に留めます。
注意
金額の表示には、景品表示法など広告に関する決まりがあります。「業界最安値」などの断定的な表現は、根拠を示せない限り使わないでください。迷う場合は、専門家に確認してから載せるようにしましょう。
このセクションのまとめ
下限だけを安く見せる、意味を書かない、更新を忘れる、真似をする、他社を悪く書く。この5つを避ければ、目安の掲載で大きな失敗はしにくくなります。
AIを使うなら:下書きまではAIに任せ、金額は人が決めます
料金の説明文は、AIに下書きを作らせると早く進みます。ただし、金額と条件を決めるのは、必ず人の仕事です。
| 作業 | AIに任せてよいか | 人が必ずやること |
|---|---|---|
| 過去の見積書の整理 | ある程度よい(個人情報を除いた上で) | 取引先名など外に出せない情報を隠す |
| 「〜」の幅の下書き | 下書きまでよい | 実際の最小・最大を社内で確認する |
| 金額が決まる理由の文章 | 下書きまでよい | 事実と合っているかを確認する |
| 金額そのものの決定 | 任せない | 社長が決める |
| 公開前の最終確認 | 任せない | 担当者と社長で読み合わせる |
AIが作った文章には、実際にはない条件が混ざることがあります。公開前に、数字と条件が自社の事実と合っているかを、人の目で確かめてください。
取引先の名前や、個人が特定できる情報は、AIに入力しないでください。見積書は、必要な部分だけを抜き出して使います。
このセクションのまとめ
AIは文章の下書きに使い、金額と条件は人が決めます。取引先の情報を入れないことと、公開前の確認が、安全に使う条件です。
担当者に渡すチェックリスト
社長が出し方を決めたら、次のリストを担当者に渡してください。順番に進めれば、迷わず形にできます。
準備(社内で1〜2週間ほど)
- 直近の見積書を10件ほど集め、取引先名と個人情報を隠した一覧を作る。
- 見積もりの最小額と最大額を、案件の種類ごとに書き出す。
- 金額が変わる理由を、多い順に三つ書き出す。
- 社長に、A・B・Cのどれにするか確認する。
ページ作成
- 「〇万円〜」の下限と、含む範囲を一行にまとめる。
- 金額が変わる理由を、三つ以内で書く。
- 事例を載せる場合は、お客様の許可を得て、内容と金額をセットにする。
- 見積もりの流れと、返答までの日数を書く。
- 金額の近くに、無料相談へのボタンを置く。
公開前
- 社長と一緒に、数字と条件を読み合わせる。
- 金額が古くなっていないか、改定した日付を入れる。
- 規制のある業種では、広告の決まりに反する表現がないか確認する。
- スマホで見たときに、表が読みやすいか確かめる。
公開後(3か月ごと)
- 問い合わせの数と、内容の変化を記録する(予算が合わない相談が減ったかなど)。
- 電話や面談で出た、料金についての質問をページに反映する。
- 価格を改定したら、同じ日にページも直す。
作業を外部に頼む場合は、Web制作の外注・依頼・代行ガイドで、依頼先に伝える内容の整理ができます。
このセクションのまとめ
準備・作成・公開前・公開後の四段階を、担当者に渡します。公開後も3か月ごとに見直すことで、金額と実際のズレを防げます。
社長が決めておくこと:判断シート
最後に、社長がご自身で決めておくとよい項目をまとめます。メモを取りながら、一つずつ答えてみてください。
| 質問 | 答えの書き方の例 | この答えで変わること |
|---|---|---|
| 料金の出し方はA・B・Cのどれにしますか | B(目安) | ページの構成 |
| 「〜」の下限はいくらにしますか | 過去の見積もりの最小額 | お客様の期待 |
| 値引きを求められたとき、どう対応しますか | 金額ではなく範囲の調整で応じる | 営業の対応方針 |
| 料金を見直すのはいつですか | 3か月ごと | ページの更新頻度 |
| 誰が最終確認をしますか | 社長と担当者 | 公開の速さと正確さ |
この表の「値引き」は、とくに決めておくと安心です。目安を載せると、金額を基準に交渉される場面が出てきます。社内の対応方針が決まっていれば、担当者も迷いません。
ホームページの制作会社に任せている場合は、制作会社に料金ページの追加を相談できます。制作会社を変えたいときの進め方も、あわせて確認しておくと判断しやすくなります。
このセクションのまとめ
社長が決めるのは、出し方、下限、値引きの方針、見直しの時期、最終確認者の五つです。ここが決まれば、実務は担当者に任せられます。
よくある質問
Q. ホームページに料金を載せないと、問い合わせは減りますか。
A. 一概には言えません。内容が毎回大きく変わる仕事では、載せなくても問い合わせが来る会社はあります。ただし、情報が少ないと、比べて選ぶお客様が離れやすくなります。載せない場合は、見積もりの流れや金額が決まる要素を代わりに載せてください。
Q. 料金を載せると、値引きを求められませんか。
A. 求められることはあります。そのため、目安に「含まれる範囲」を書き、値引きではなく範囲の調整で応じる方針を決めておくと、対応しやすくなります。
Q. 「〇万円〜」と書くだけでも問題ありませんか。
A. 問題はありませんが、「〜」の幅が分からず不安が残ります。何が含まれる金額か、何で変わるかを一言添えてください。
Q. 金額を載せたあとで、料金を改定したらどうすればよいですか。
A. 改定したら同じ日にページも直してください。改定日を入れておくと、お客様にも分かりやすくなります。公開後は3か月ごとに見直すのがおすすめです。
Q. 医療や士業のように、広告に決まりがある業種でも載せてよいですか。
A. 業種によって決まりがあります。所属団体や関係機関の最新の案内を確認した上で、載せる範囲と表現を決めてください。判断が難しい場合は、専門家に相談することをおすすめします。
まとめ:まず「目安」を一つ載せて、反応を見ながら直しましょう
ホームページに料金を載せるかどうかは、全部載せるか載せないかの二択ではありません。多くの会社では、目安だけを載せるのが現実的です。
- 迷ったら、B(目安)から始めます。
- 「〜」には、含む範囲と変わる理由を必ず添えます。
- 載せない場合も、流れ・必要な情報・返答日数を置きます。
- 金額は人が決め、AIは下書きまでに使います。
- 公開後は3か月ごとに、ページと実際の見積もりのズレを直します。
最初から完璧な料金表を作る必要はありません。1ページだけ目安を載せ、数か月の問い合わせの変化を見てから広げるやり方で十分です。
料金ページの作り方や、自社に合う出し方で迷われた場合は、下の無料相談をご利用ください。診断を先に試したい場合は、無料診断もご用意しています。
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この記事を書いた人
webcan.jp編集部 主筆 K.Takenouchi。Webディレクター・SEOコンサルタントとして10年以上の現場経験を持ち、大手金融系メディアや医療系コーポレートサイトのコンテンツマーケティング支援、ECサイトの企画運営・KPI設計、月商数百万円から月商1億円規模への成長支援などに携わってきました。





