TOP/コラム/Googleビジネスプロフィール / MEO

MEO(Googleマップ対策)業者の選び方|社長が比べる5つの物差しと質問リスト

webcan read --article

Googleビジネスプロフィール / MEO公開日

MEO(Googleマップ対策)業者の選び方|社長が比べる5つの物差しと質問リスト

地図のピンと店先、三つの封筒とチェックリストを見比べて業者を選ぶイラスト

この記事の要点

MEO(Googleマップでの表示対策)の業者は、「会社の大きさ」や「順位の約束」では選べません。先に「自社でやること」と「任せること」を分け、業者には同じ5つの質問をして比べるのが近道です。5つとは、仕事の範囲・料金の仕組み・アカウントの持ち主・報告のしかた・契約と解約です。とくに、Googleのアカウントの鍵(オーナー権限)を自社が持てるかどうかを、契約前に必ず確かめてください。

「Googleマップ対策をやりませんか」という電話や、ネット広告の案内を受けたことのある社長は、多いのではないでしょうか。どこも「上位表示」「集客アップ」と言うため、社長の目には違いが見えにくいものです。結果として、一番安い会社か、最初に話を聞いた会社に決めてしまい、あとで「思っていた内容と違った」と気づくことがあります。

この記事では、MEOを外に頼むと決めた社長が、業者を比べて選ぶときの判断の物差しを整理します。難しい操作の説明は省きます。社長が決めるのは「何を任せるか」「どの条件なら契約するか」の2点です。細かい確認は、のちほど載せる質問リストを担当者に渡して進めてください。

すでにある記事とは、扱う範囲を分けています。料金の相場や料金体系の詳しい説明はMEO対策の費用相場|月額固定・成果報酬・初期費の料金体系と契約前チェックガイドをご覧ください。かかってきた営業電話への受け答えは「Googleから来ました」MEOの営業電話への対応で扱っています。自分でやる場合の手順はMEO対策を自分でやる完全手順に、そもそもMEOとは何かはMEO対策とは?地図で選ばれる仕組みと3要素にあります。この記事は「業者を比べて決める」場面だけに絞ります。

注意

この記事は、一般的な考え方の整理です。Googleでの表示順位は、お店の情報・距離・口コミ・競合の状況など、Google側の仕組みで決まります。第三者が結果を確約できる性質のものではないと考えられます。特定の業者の評価や、個々の契約が適正かどうかの法律上の判断は行いません。

まず結論:業者を探す前に「任せる範囲」を3つに分ける

業者選びでよくある失敗の一つは、範囲を決めないまま見積もりを取ることです。範囲が違えば、料金も比べられません。最初に、次の3つに仕事を分けてください。

自社でやる・店の事実の確認・営業時間・休業日の更新・季節の写真の用意・返信文の最終確認相談して任せる・初期設定の整備・投稿の下書き・作成・返信文の下書き・順位・数字の報告必ず自社が持つ・オーナー権限(鍵)・Googleアカウント・口コミ依頼の方針・解約の最終判断決めるのは社長、手を動かすのは担当者か業者

区分 中身 社長の判断
自社でやる 営業時間や休業日の更新、季節ごとの写真の用意、返信文の最終確認など。お店の事実を知っている人にしかできないこと 担当者を1人決める。週1〜2時間(当サイトの目安)を確保できるか確かめる
相談して任せる 初期設定の整備、投稿の下書き、返信文の下書き、順位や数字の報告など。手間はかかるが、型があること 業者に任せてよい。ただし、最終確認は自社で行う
必ず自社が持つ オーナー権限(Googleのプロフィールを動かす鍵)、Googleアカウント、口コミの集め方の方針、解約の判断 どの業者に頼んでも渡さない。渡す場合は期限と戻し方を書面で決める

この表のとおり、「全部おまかせ」にはしないのが安全です。理由は2つあります。ひとつは、お店の事実(営業時間、メニュー、料金、対応エリア)は、業者には分からないことです。もうひとつは、鍵を渡したままだと、解約のときに自社の都合で動けなくなるからです。

ポイント

業者を探す前に、紙1枚に「自社でやる」「任せる」「必ず自社が持つ」の3つを書き出してください。この1枚が、見積もりを比べるときの物差しになります。

セクションのまとめ:任せる範囲を先に決めます。鍵(オーナー権限)と最終判断は、自社に残します。

そもそも業者に頼む必要があるのか:自社でやる場合との分かれ目

MEOは、すべての会社が外注しなければならないものではありません。お店が1〜2か所で、担当者に週1〜2時間の余裕(当サイトの目安)があるなら、自社で始める道もあります。分かれ目を整理します。

状況 向いている進め方 理由
店舗が1〜2か所で、担当者に時間がある まず自社でやる 最初の設定は無料で行える。やり方はMEO対策を自分でやる完全手順にまとめている
担当者がいない、または兼務で手が回らない 任せる範囲を決めて外注 投稿・返信・報告が止まりやすい。止まると情報が古くなる
店舗が多い、または複数の会社が同じ名前で出ている 外注を前向きに検討 情報の統一や重複の整理に手間がかかる
過去に前任者や業者が登録していて、鍵が分からない 先にオーナーの問題を片づける 鍵が分からないと、自社でも外注でも動けない。Googleビジネスプロフィールのオーナー確認ができないときを参照
競合が多い地域で、数字の見方が分からない 相談しながら外注 報告の読み方を教えてくれる業者だと安心

社内でやるか外に頼むかの考え方は、MEOに限らない検索対策全般として検索対策は社内でやるか外注するかでも扱っています。人件費まで含めた比べ方が必要なときは、あわせてご覧ください。

「安いから外注」は、最初の理由としては弱い

月額が安いことだけを理由に外注すると、あとで「何をしてもらっているのか分からない」状態になりがちです。外注の理由は、「担当者の時間が足りない」「自社だけでは続かない」「数字の見方が分からない」のように、手間や知識の不足で決めるほうが、判断がぶれません。

逆に、「業者に頼めば順位が上がる」という期待だけで決めるのは、おすすめしません。業者ができるのは、情報を整え、続け、数字を見て直すことです。表示の結果は、そのうえでGoogleが決めます。この区別を最初に持っておくと、のちの報告の受け止め方も落ち着いたものになります。

セクションのまとめ:自社でやるか外注するかは、担当者の時間と、鍵の状況で決めます。

業者を比べる5つの物差し:どの業者にも同じ順番で聞く

業者ごとに説明の仕方が違うため、聞く順番が揃わないと比べられません。次の5つを、どの業者にも同じ順番で聞いてください。

①仕事の範囲毎月、何を、どこまでやってくれるのか②料金の仕組み何に対して払うのか、総額はいくらか③アカウントの持ち主オーナー権限は自社が持てるのか④報告のしかた何の数字を、いつ、誰が見せるのか⑤契約と解約最低期間、解約の条件、引き継ぎはどうかこの5つを、どの業者にも同じ順番で聞くと比べやすくなります

物差し① 仕事の範囲:毎月、何をやってくれるのか

「MEO対策一式」という書き方は、中身が見えません。投稿は月に何回か、口コミ返信は代行か下書きか、写真の撮影は含むか、順位の報告は何のキーワードでいつ出るのか。これらを項目ごとに書いてもらってください。

範囲が広いほど高いとは限りません。使わない作業が入っていると、割高になります。逆に、必要な作業が抜けていると、あとで追加料金になります。自社で書き出した紙と見比べて、過不足を確かめます。

物差し② 料金の仕組み:何に対して払うのか

料金は大きく3つの型に分かれます。月額固定、成果報酬、初期費用です。型の違いと相場はMEO対策の費用相場|月額固定・成果報酬・初期費の料金体系と契約前チェックガイドで詳しく説明しています。ここでは、業者を比べるときに必要な範囲だけ押さえます。次の章で、年間総額での比べ方をまとめます。

物差し③ アカウントの持ち主:鍵を誰が持つのか

一番大事な物差しです。Googleのビジネスプロフィールには、「オーナー」と「管理者」という権限があります。Googleの公式ヘルプによると、オーナーはユーザーの追加・削除やプロフィールの削除までできます。管理者はそれに近い権限を持ちますが、ユーザーの追加・削除とプロフィールの削除はできません。また、メインのオーナーは1つのプロフィールにつき1人だけです。(出典:Googleビジネスプロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する」 https://support.google.com/business/answer/3403100)

この仕組みから、安全な形が見えてきます。自社のGoogleアカウントを「メインのオーナー」にし、業者には「管理者」として入ってもらう形です。業者が自社のアカウントでプロフィールを作り、オーナーを業者が持つ形だと、解約のときにやりとりが難しくなるおそれがあります。実際にそうなったときの対処はGoogleビジネスプロフィールのオーナー確認ができないときで扱っています。

物差し④ 報告のしかた:何の数字を、いつ見せるのか

「順位が上がりました」だけの報告は、判断の材料になりません。どのキーワードで、どの場所から見た順位か。プロフィールの閲覧数、電話、ルート検索、ウェブサイトへのクリックなどの実際の動きは、どう変わったか。これらを毎月同じ形で出してくれるかを確かめます。

順位の報告の読み方そのものは、検索順位レポートの見方で、社長が見る数字と聞く質問を整理しています。報告のひな形を契約前に見せてもらえる業者は、運用が整っている可能性が高いと考えられます。

物差し⑤ 契約と解約:やめたくなったときにどうなるのか

契約の最低期間、更新の方法、解約の申し出の期限、解約時の費用を確かめます。もうひとつ大切なのが、解約したあとの扱いです。プロフィールは誰の名義のままか。投稿の文章や撮影した写真のデータは、渡してもらえるか。これらを書面で聞いてください。

セクションのまとめ:5つの物差しは、仕事の範囲・料金・鍵・報告・解約です。この順に、全社へ同じ聞き方をします。

費用の考え方:総額と「何に払うか」で見る(要約)

料金の相場表や、成果報酬の細かい仕組みは別の記事に任せます。ここでは、業者を選ぶ判断に必要な考え方だけをまとめます。

料金の型 目安(当サイトの整理) 確かめること
月額固定 月1万〜3万円。手厚いプランで5万円前後 月に何をやるのか。結果が出なくても費用がかかる点を理解したうえで決める
成果報酬 1キーワード・1日あたり数百〜千数百円 何位を「成果」とするか。対象のキーワード数。月の上限があるか
初期費用 無料〜5万円・10万円程度 設定・撮影・整備の内訳。何が含まれるか

この目安は、当サイトの別記事での整理であり、公的な統計ではありません。業者や地域、内容によって幅があります。「この金額が正解」ではなく、「見積もりが大きくずれていないか」を見る参考にしてください。

比べるのは「月額」ではなく「年間の総額」

月額だけを比べると、初期費用や、成果報酬の積み上がりを見落とします。1年分で計算してみましょう。次は、算数の例です(架空の数字です)。

A社(月額固定) B社(成果報酬)
料金の内容 月2万円、初期費5万円 1キーワード1日500円、3キーワード
1年の総額(計算) 2万円×12か月+5万円=29万円 500円×3×30日×12か月=最大54万円
備考 結果にかかわらず一定 毎日条件を満たした場合の上限。条件を満たさない日は減る

この例では、成果報酬のほうが安く見えて、毎日条件を満たすと高くなります。どちらが得かは、条件の決め方で変わります。そのため、「月の上限額はいくらか」「何位以内を成果とするか」を契約前に確認してください。成果報酬の考え方そのものは、検索対策全般の話として成果報酬型の検索対策は得かも参考になります。

費用対効果は「1件の値打ち」から逆算する

費用が高いか安いかは、1件の来店や問い合わせが、会社にいくらの粗利をもたらすかで変わります。たとえば、1件あたりの粗利が5,000円のお店なら、月2万円の費用は、増えた来店が月4件で元が取れる計算です。1件あたり数万円の工事を扱う会社なら、1件で回収できる場合もあります。(いずれも計算例で、効果の見込みを示すものではありません)

ここで大切なのは、「何件増えたら元が取れるか」を、契約前に社内で言葉にしておくことです。この数字が決まっていると、3か月後の見直しで、続けるかやめるかを落ち着いて判断できます。

注意

MEOの効果が出るまでの期間は、業種・地域・競合の数・お店の現状で大きく変わります。数か月単位で見るのが一般的だと考えられますが、「何か月で必ず」と言い切れるものではありません。短い期間での結果を約束する説明には、慎重になってください。

セクションのまとめ:料金は年間の総額で比べます。「何件増えたら元が取れるか」を先に決めておきます。

担当者に渡す:契約前に聞く質問リスト

ここからは、担当者の方に渡していただく章です。社長は、この表を印刷するか、メールに貼って渡してください。業者への質問は、メールなど文字に残る形で行い、答えも文字でもらうのが安全です。口頭だけの説明は、あとで確認できません。

分類 聞くこと よい答えの例 慎重に見たい答え
仕事の範囲 毎月の作業を項目と回数で教えてください 投稿は月○回、返信の下書きは○営業日以内、など具体的 「一式」「お任せください」だけ
仕事の範囲 写真の撮影や更新は含まれますか 含む・含まない、追加費用がはっきりしている 聞くと話がそれる
仕事の範囲 自社が用意するものは何ですか 営業時間の連絡など、自社の役割を示す 「何もしなくてよい」
料金 初期費用と月額の内訳を教えてください 項目ごとの金額が書面にある 総額だけで内訳がない
料金 1年間で、合計いくらになりますか 総額を計算して見せてくれる 月額だけを繰り返す
料金 成果報酬なら、何位を成果とし、月の上限はいくらですか 順位の定義と上限が文書にある 定義があいまい、上限なし
アカウント オーナー権限は、どちらが持ちますか 自社がメインのオーナー、業者は管理者 業者がオーナーで、自社は入れない
アカウント すでにあるプロフィールを引き継げますか 現状を調べ、手順を説明してくれる 新しく作り直すことを前提にする
報告 毎月の報告に何の数字が入りますか 閲覧数・電話・ルート検索・サイトへのクリックなど 順位だけ
報告 報告のひな形を見せてもらえますか サンプルをその場で出せる 出せない、または「後日」
口コミ 口コミについて、何をしてくれますか 返信の下書き、依頼文の作り方の支援 「口コミを増やします」と投稿の代行をほのめかす
契約 最低期間と更新の方法を教えてください 期間と、更新・解約の手順が書面にある 自動更新の説明が曖昧
契約 解約するときの費用や条件はありますか 条件が明確で、不当に重くない 口頭のみで、書面を出さない
契約 解約後、投稿や写真のデータは返してもらえますか 納品物の扱いが契約書にある 「社内資料なので渡せない」
体制 担当者は誰で、連絡手段は何ですか 担当者の名前と窓口が決まっている 営業担当のみで運用担当が見えない
実績 似た業種での取り組みを聞いてよいですか 公開できる範囲で、取り組み内容を説明 数字だけを大きく見せる
試用 最初の数か月を試す形にできますか 短い契約や、見直しの時期を設けられる 最初から長期契約を求める

すべての質問に完璧に答える業者は、多くありません。大切なのは、答えられないときに「確認して書面で回答します」と言えるかどうかです。その場しのぎで答える業者より、確認してから答える業者のほうが、運用でも信頼しやすいと考えられます。

質問を送るときの小さなコツ

  • 2〜3社に、同じ文面を送る(質問の違いで比べにくくならないため)
  • 返答の期限を、1週間ほどで添える
  • 電話ではなく、メールかフォームで送る
  • 自社の名前・住所・番号以外の、社外に出したくない情報は書かない
  • 返事が早いか、丁寧かも、運用の参考として見る

セクションのまとめ:質問は文字で送り、答えも文字でもらいます。全社に同じ文面を送ります。

3社を比べる:比較表の作り方と、決めるまでの進め方

質問への答えが集まったら、1枚の比較表にまとめます。表にすると、金額の差だけでなく、「書いていない項目」も見えてきます。

1自社でやる任せる範囲を書き出す22〜3社に同じ条件で相談する3質問リストに書面で答えてもらう4比較表に書き込んで差を見る5短い期間で始めて見直す全体で1〜2か月(当サイトの目安)。急がせる業者には、いったん待つと答えます

項目 A社 B社 C社
月額と初期費用
1年間の総額
毎月の作業と回数
オーナー権限はどちらか
報告の中身と頻度
最低期間・解約の条件
解約後のデータの扱い
対応の早さ・丁寧さ

空欄のままの表は、そのまま使えます。印刷して、答えを書き込んでみてください。空欄が多い会社は、聞いても答えが返ってこなかった項目が多いということです。それも1つの判断材料になります。

点数をつけるなら「重み」をつける

項目に点数をつけるときは、重要度に差をつけます。当サイトの考えでは、重みが大きいのは「鍵(オーナー権限)」と「解約」です。金額の差は、あとから交渉や見直しで動かせますが、鍵と解約条件は、契約してしまうと動かしにくいためです。

項目 重み(目安) 理由
オーナー権限・解約条件 大 契約後に動かしにくく、会社の資産(プロフィール)に直結する
仕事の範囲・報告のしかた 中〜大 成果の見え方と、続けやすさに直結する
料金 中 総額で見る。安さだけでは決めない
実績・説明のうまさ 小〜中 参考にはなるが、運用の中身とは別

最初は短く、見直せる形で始める

契約の形は、できれば最初の3か月ほどを見直しの期間にできると安心です。業者によっては、最低期間が決まっている場合もあります。そのときは、3か月後にどの数字を見て続けるかを、社内で先に決めておきます。

セクションのまとめ:比較表で、金額と「書いていない項目」を並べて見ます。重みが大きいのは鍵と解約です。

やってはいけないこと:契約前に断る5つの提案

次の5つは、提案されたら立ち止まっていただきたい内容です。業者を悪く言う意図ではなく、Googleのルールや、あとのトラブルにつながりやすい点をまとめています。

1. 順位の保証を、断定的にうたう提案

「必ず1位にします」「3か月で上位表示を保証します」といった説明です。表示順位はGoogleの仕組みで決まるため、第三者が確約できる性質のものではないと考えられます。もちろん、「条件を満たした日だけ料金をいただく」という成果報酬の形は成り立ちます。ただ、その場合も「何を成果とするか」の定義と、月の上限を文書で確認してください。

2. 口コミを買う・書いてもらう提案

「口コミを100件増やします」「スタッフが投稿します」といった提案です。Googleの公式ヘルプ(禁止または制限されているコンテンツ)では、実体験に基づかないコンテンツや、金銭・商品などの対価と引き換えの口コミは「虚偽のエンゲージメント」にあたり、禁止されていると説明されています。一方で、インセンティブや内容への働きかけなしに、実体験に基づく投稿をお願いすること自体は認められています。(出典:https://support.google.com/contributionpolicy/answer/7400114)

「口コミを書いてくれたら割引」も、対価と引き換えの投稿にあたる可能性があります。口コミを増やす正しい進め方は口コミを増やす方法とは?に、不適切な口コミへの対応はGoogleマップの口コミは削除依頼できる?にまとめています。

3. 屋号にキーワードを入れる、実在しない住所を使う提案

「店名の後ろに地域名とサービス名を足しましょう」「別の住所で拠点を増やしましょう」といった提案です。Googleの公式ガイドラインでは、ビジネス名には実際に使っている名称だけを使い、不要な情報を含めるとプロフィールが停止される場合があると説明されています。また、仮想オフィスの住所は、営業時間中に従業員が常駐している場合を除き、登録できないとされています。(出典:https://support.google.com/business/answer/3038177)

一時的に表示が伸びたとしても、あとでプロフィールが止まれば、地図から店が消えるおそれがあります。ルールに合わない提案は、お断りするのが安全です。

4. オーナー権限を業者だけが持つ契約

自社のお店のプロフィールなのに、自社が管理者にもなれない形です。解約のときに、プロフィールの操作ができなくなるおそれがあります。「セキュリティのため」と説明されることもありますが、自社が「メインのオーナー」になれない理由を、書面で確認してください。

5. その場での契約を急がせる提案

「今日中なら割引」「今月だけ初期費用が無料」といった言い方です。MEOは、数か月単位で見る取り組みです。急いで決める必要は、ほとんどありません。契約を急がせる説明があったときは、いったん持ち帰り、社内で比較表に書いてから決めてください。

「Googleから連絡しています」と名乗る営業電話については、受け答えの仕方を「Googleから来ました」MEOの営業電話への対応にまとめています。電話口で決めずに、会社名と連絡先を聞き、書面を送ってもらう流れをおすすめします。

やってはいけないこと

これらは「その提案が必ず違反である」と断定するものではありません。ただ、Googleの公式の説明と合わない可能性があるため、提案を受けたら、根拠を文書でたずね、公式のヘルプと照らして判断してください。

セクションのまとめ:順位の保証・口コミの購入・屋号や住所の細工・鍵の独占・契約の急がせは、断ります。

契約したあと:3か月で見直す、社長の確認ポイント

業者を決めたら終わりではありません。始めてから3か月ごとに、続けるかどうかを見直します。社長が見るのは、細かい作業ではなく、次の表の4点です。

見ること 確かめ方 気になるとき
約束した作業が行われているか 月次の報告と、実際のプロフィールの投稿や写真を見比べる 担当者に、契約の範囲の表を見ながら聞く
数字が動いているか 閲覧数・電話・ルート検索・サイトへのクリックを、前の月・前の年の同じ時期と比べる 1か月の変動では判断せず、3か月の流れで見る
自社のお店の実感と合うか 電話や来店の増減を、現場の声で確かめる 数字と現場が食い違うなら、報告の見方を業者に聞く
鍵と情報が自社にあるか 自社がメインのオーナーのままか、業者の出入りが記録されているか 変更があれば、理由を書面でもらう

数字は、競合や季節、Googleの仕組みの変更でも動きます。1つの数字だけで業者を責めたり、褒めたりしないようにしてください。「約束した作業が行われているか」と「数字の流れ」の両方を見ます。

続けるか、やめるかの判断軸

状況 判断の目安
作業は行われていて、数字も緩やかに良い 続ける。範囲を少し広げるかを相談する
作業は行われているが、数字が動かない 原因を一緒に探してもらう。さらに3か月を目安に様子を見る
作業が約束どおり行われていない 書面で指摘し、改善の期限を決める
報告が出ない、連絡が取れない 見直しを検討する。解約の条件を確認する

見直しの結果、別の業者を探す場合も、焦る必要はありません。鍵を自社が持っていれば、プロフィールそのものを失うことは避けやすくなります。そこがこの記事で一番お伝えしたい点です。

セクションのまとめ:3か月ごとに、作業の実施と数字の流れを見直します。鍵が自社にあれば、判断は自由になります。

判断の例:3つの会社の場合(架空の例です)

次の3つは、物差しの使い方を示すための架空の例です。実在の会社や人物とは関係ありません。

例1 リフォーム会社(従業員20名・店舗1か所)

担当者は兼務で、週に1時間も確保できない状態でした。そこで、投稿の下書きと月次の報告は業者に任せ、現場の写真と最終確認は自社で行うと決めました。2社に同じ質問を送り、オーナー権限を自社が持てることを条件にしました。結果として、金額が少し高い会社を選びました。理由は、解約後のデータの扱いが契約書に書かれていたからです。

例2 飲食店(従業員15名・店舗3か所)

店舗ごとに営業時間が違い、情報の更新が追いつかない状態でした。そこで、営業時間の変更の連絡は店長が行い、反映は業者に任せる形にしました。ある業者から「店名に地域名を足せば上位に出ます」と提案がありましたが、Googleのガイドラインと合わない可能性があるため断りました。ルールに沿った提案をした別の会社に決めました。

例3 小売店(従業員8名・店舗1か所)

見積もりを3社から取りましたが、月額は1万円台から3万円台まで開きました。比較表に書き込むと、安い会社は「報告」の項目が空欄でした。そこで、報告のひな形を出してもらったうえで、中間の金額の会社に決めました。最初の3か月を見直し期間とし、閲覧数・電話・ルート検索の3つを見ると決めています。

3つの例に共通するのは、金額だけで決めなかったことです。「鍵」「解約後の扱い」「ルールに沿った提案か」「報告の中身」が、決め手になっています。

セクションのまとめ:決め手は、金額より、鍵・解約・ルールに沿った提案・報告の中身です。

AIを使って、見積もり比較を少し楽にする

見積書や提案書の読み比べには、時間がかかります。文章作成のAIを使うと、下準備を短縮できます。ただし、決めるのは人です。AIは「整理の道具」として使います。

使い方 具体例 気をつけること
質問リストの整え この記事の質問表を、自社の業種向けに言い換えさせる 言い換えた文は、必ず担当者が読み直す
提案書の要約 業者の提案書から、料金・範囲・解約の条件を抜き出し、表にさせる 原文と見比べる。抜けや読み違いがありうる
不足の洗い出し 比較表の空欄を見せ、追加で聞くべき質問を出させる 出てきた質問は、そのまま鵜呑みにしない
返信文の下書き 業者への質問メールの文面を作らせる 相手の名前や数字の誤りを必ず直す

見積書や契約書には、会社の情報が含まれます。AIのサービスに貼り付けてよいかは、自社のルールと、サービスの利用条件を確認してから決めてください。迷うときは、社名や金額を伏せて使う方法もあります。

セクションのまとめ:AIは表づくりと質問の整理に使います。最終判断は、社長と担当者が行います。

よくある質問(FAQ)

業者選びで、社長からよく聞かれる質問をまとめました。

Q. MEOの業者に頼むと、必ず順位は上がりますか。

必ず上がるとは言い切れません。表示の順位は、お店の情報、距離、口コミ、競合の状況など、Google側の仕組みで決まります。業者ができるのは、情報を整え、運用を続け、数字を見て直すことだと考えられます。順位を確約する説明には、根拠と条件を書面で確認してください。

Q. 月額がいちばん安い業者を選んでもよいですか。

金額だけで決めるのはおすすめしません。仕事の範囲、オーナー権限の持ち主、報告の中身、解約の条件を、同じ質問で比べたうえで判断してください。安い会社が悪いわけではなく、範囲が狭い、または報告が省かれている場合があるためです。年間の総額で比べるのが安全です。

Q. オーナー権限は、業者に渡してもよいですか。

おすすめは、自社のGoogleアカウントを「メインのオーナー」にし、業者には「管理者」として入ってもらう形です。Googleの公式ヘルプでは、管理者はユーザーの追加・削除やプロフィールの削除ができないとされています。業者だけがオーナーになる契約は、解約のときに動きにくくなるおそれがあります。

Q. すでに前任者や別の業者が登録していて、鍵が分かりません。

まず、鍵の問題を先に片づけることをおすすめします。Googleの手続きで、オーナー確認や権限の申請が必要になる場合があります。手順は当サイトの別記事(Googleビジネスプロフィールのオーナー確認ができないとき)で整理しています。そのうえで、業者選びに進んでください。

Q. 口コミを増やしてくれる、という提案は信用してよいですか。

慎重に見てください。Googleの公式ヘルプでは、実体験に基づかない口コミや、金銭・商品などの対価と引き換えの口コミは禁止されています。実体験に基づく投稿をお願いすること自体は可能ですが、割引などの見返りをつけるのは避けてください。何をどうやって増やすのか、具体的な手順を説明してもらうと判断できます。

Q. 最初の契約は、どのくらいの期間にするとよいですか。

決まった正解はありませんが、最初の3か月ほどを見直しの期間にできると安心です。最低契約期間が長い場合は、解約の条件と、途中で範囲を変えられるかを確認してください。見直しのときに見る数字を、先に決めておくことも大切です。

あわせて読みたい関連記事

業者選びの前後に役立つ記事を選びました。

まとめ:「任せる範囲」と「鍵」を先に決めてから、同じ質問で比べる

MEOの業者選びで、社長が見るべきことは多くありません。範囲を決め、鍵を自社が持ち、同じ質問で比べる。この3つを守るだけで、失敗の確率は下げられると考えられます。

  • 先に「自社でやる」「任せる」「必ず自社が持つ」を紙1枚に書く
  • 業者には、範囲・料金・鍵・報告・解約の5つを同じ順番で聞く
  • 料金は月額ではなく、年間の総額で比べる
  • 自社を「メインのオーナー」、業者を「管理者」にする形が安全
  • 順位の保証・口コミの購入・屋号や住所の細工は断る
  • 最初の3か月を見直し期間にして、見る数字を先に決める

どの業者を選ぶにしても、使える物差しは同じです。当サイトも提案先の1つになりえますが、この記事の質問リストは、どの業者にもそのままお使いください。比較表の作り方や、見積もりの読み方で迷うときは、お気軽にご相談ください。

相談の入口

MEOの業者選びで迷っている、見積もりの比べ方が分からない、という社長は、無料でご相談いただけます。今の状況を伺い、任せる範囲の整理や、業者への質問づくりをお手伝いします。契約書の法律上の判断はお受けできません。

無料相談

自社サイトの現状を先に知りたい場合は、無料診断もご利用いただけます。

この記事の執筆

webcan.jp編集部 主筆 K.Takenouchi。Webディレクター・SEOコンサルタントとして10年以上の現場経験を持ち、大手金融系メディアや医療系コーポレートサイトのコンテンツマーケティング支援、ECサイトの企画運営・KPI設計、月商数百万円から月商1億円規模への成長支援などに携わってきました。

無料相談について

MEO業者の選び方に迷ったら、任せる範囲の整理から一緒に確認する、シンプルな相談窓口を用意しています。費用はかかりません。お問い合わせフォーム(無料相談)よりお気軽にご連絡ください。

← コラム一覧へ戻る無料相談で相談する →

FROM READING, TO RESULTS.

読むだけでなく、
成果に変えませんか。

御社の状況に合わせた具体的な道筋は、無料相談で。サイトの運用をAIで回す仕組みづくりをご提案します。

無料相談はこちら 完全オンライン・全国対応/売り込みの電話はありません