この記事の結論
ホームページから電話を増やすには、電話番号をスマホでタップして発信できる形にし、受付時間と「誰が出るか」を見せ、出た後の応対と折り返しの約束を決めることが近道です。フォームの改善とは別の作業で、多くは社内で週に1〜2時間ほどの手直しから始められます。この記事では、年配のお客様が安心して電話できるページの作り方を、担当者に渡せる形でまとめます。
「ホームページは作ったのに、電話が鳴らない」とお感じの社長は少なくありません。年配のお客様は、入力フォームよりも電話を選ぶ傾向があります。声で確かめたいからです。
一方で、電話番号は載せているのに、かかってこない会社もあります。原因は番号そのものより、番号の周りの情報が足りないことにあります。
なお、問い合わせ全体が少ない原因を幅広く見直したい場合は、ホームページから問い合わせが来ない会社が見直す5つの点が入口になります。文字の大きさや色の見直しは高齢者にも見やすいホームページの直し方で扱っています。この記事は、その二つとは目的が違い、「電話」だけに絞った内容です。
電話を増やす7つの要点を先に整理します
細かい話に入る前に、全体像を表にします。社長は、この表で「どこから手を付けるか」を決めていただければ十分です。
| 要点 | やること | 手間の目安(当社の想定) |
|---|---|---|
| 1. 発信リンク | 番号をタップで電話できる形にする | 制作担当に依頼して数十分〜数時間 |
| 2. 受付時間 | 時間・定休日・祝日の扱いを書く | 社内で30分ほど |
| 3. 出る人 | 担当者の顔写真と名前を載せる | 撮影と文章で半日ほど |
| 4. 応対 | 電話に出たときの流れを決める | 社内の打ち合わせで1時間ほど |
| 5. 折り返し | 出られないときの約束を書く | 社内で30分ほど |
| 6. 置き場所 | 番号を置く位置を見直す | 制作担当に依頼して1〜3時間ほど |
| 7. 計測 | 電話の件数を月に1回数える | 設定後は月に15分ほど |
金額は、依頼先や契約内容で大きく変わります。ここでは作業時間の目安のみ示しました。見積りが必要なときは、複数の依頼先に同じ条件で聞いてください。
セクションのまとめ
- 電話を増やす作業は、フォーム改善とは別に進められます。
- 1と2は小さな手直しで済み、効果が出やすい順です。
年配のお客様はなぜ電話を選ぶのか
入力フォームは、若い世代にはなじみやすい仕組みです。しかし年配のお客様には、ためらう理由がいくつかあります。
フォームがためらわれる理由
- 住所や電話番号を入力すると、営業の連絡が来るのではと不安になる。
- 入力項目の意味が分からず、間違えたらどうなるか心配になる。
- 送信した後、本当に届いたのか分かりにくい。
- 相手がどんな人か見えないまま、文章で伝えるのが難しい。
電話は、これらの不安をまとめて解消してくれます。話せば伝わり、相手の声で人柄も分かります。その場で答えが返ってくる点も、安心につながります。
電話が向いている場面
すべての問い合わせを電話に寄せる必要はありません。次の表のとおり、内容によって向き不向きがあります。
| 問い合わせの内容 | 電話が向く | フォームが向く |
|---|---|---|
| 急ぎの用件(今日中に来てほしいなど) | 向く | 向かない |
| 状況を口で説明したいとき | 向く | 文章が長くなる |
| 相見積りの依頼、資料請求 | どちらでも可 | 向く |
| 夜間や休みの日に思い立ったとき | つながらない | 向く |
| 初めて取引する会社への相談 | 声で確かめたい方が多い | 文章で整理したい方もいる |
つまり、電話とフォームは役割が違います。どちらかをやめるのではなく、電話を使いたい方の道を整えるのがこの記事の狙いです。フォーム側の改善は問い合わせフォームの項目はいくつが適切かで扱っています。
ポイント
電話を増やす作業は、フォームを減らす作業ではありません。電話を選ぶ方が迷わない形に整えるだけで、フォームの問い合わせは基本的に残ります。
セクションのまとめ
- 年配のお客様は、不安の少なさと声の安心感から電話を選びます。
- 電話とフォームは役割が違うので、両方を残します。
番号をタップで発信できる形にします
最初に確認していただきたいのは、スマホで番号を押したときに電話の確認画面が出るかどうかです。社長ご自身のスマホで、今すぐ試せます。
社長が30秒でできる確認
- スマホで自社のホームページを開く。
- 電話番号の部分を指で軽くタップする。
- 「発信」などの確認画面が出れば合格。何も起きなければ要修正。
何も起きない場合、番号が画像になっているか、文字だけで発信の設定がされていません。次の図のとおり、お客様は手で数字を打ち直す手間を負うことになります。
制作担当に伝える言葉
専門用語が多い部分なので、社長が覚える必要はありません。次の一言をそのまま制作担当や依頼先に伝えてください。
依頼の文面(そのまま使えます)
「スマホで電話番号をタップしたら発信できるように、すべてのページの番号を設定してください。ヘッダー、本文中、ページ下のすべてでお願いします。」
技術的には、電話番号に「tel:」で始まる発信用のリンクを付ける作業です。次のように書きます。担当者が確認する際の参考にしてください。
<a href="tel:0120000000">お電話はこちら 0120-000-000</a>
番号の部分は架空です。ハイフンなしで書くのが一般的で、見た目の表示はハイフン付きにして構いません。
パソコンで見る方への配慮
パソコンでは電話を直接かけられません。そのため、タップで発信できるリンクが機能しないのは自然なことです。パソコンで見る方には、番号を大きな文字で見せ、受付時間を添えておけば十分です。
年配のお客様は、パソコンで見ながら固定電話や携帯電話でかける場面も多くあります。番号は、画像ではなく文字で書き、選択してコピーできる状態にしておくと親切です。
フリーダイヤルと通常の番号
フリーダイヤルは、通話料を気にせずかけられる利点があります。ただし、携帯電話からのかけ方を説明する必要が出る場合があり、地域によっては通常の番号の方が安心されることもあります。
| 種類 | よい点 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 通常の固定電話番号 | 地元の会社だと分かる | 遠方からは通話料が気になる方もいる |
| フリーダイヤル | 通話料の不安が少ない | 契約に月額費用がかかる場合がある |
| 携帯電話番号 | 担当者に直接つながる | 不在時の対応を決めておく必要がある |
どれが正解かは、お客様の住んでいる範囲と、電話に出る体制で決まります。迷う場合は、通常の番号を中心に置き、遠方向けの案内に限ってフリーダイヤルを足す形が無理のない選択です。
セクションのまとめ
- まず社長ご自身のスマホで、番号がタップで発信できるか確認します。
- 依頼先には「すべてのページで発信できるように」と伝えます。
受付時間と定休日は「かけてよい時間」として書きます
番号があっても、いつかけてよいか分からないと、年配のお客様は電話をためらいます。迷惑になるのではと考えるからです。
受付時間の書き方の型
書き方は、次の4点をそろえるだけで十分です。
- 電話を受け付ける曜日と時間。
- 定休日と、祝日・お盆・年末年始の扱い。
- 昼休みなど、つながりにくい時間帯。
- 時間外に連絡したいときの方法(折り返しなど)。
| よくない書き方 | よい書き方(例) |
|---|---|
| 営業時間 9:00〜17:00 | 電話受付 平日9時〜17時(12時〜13時は昼休みで、折り返しになることがあります) |
| 定休日 土日祝 | 定休日 土曜・日曜・祝日。お盆と年末年始は8月13日〜16日、12月29日〜1月3日をお休みします(架空の例) |
| お問い合わせはお気軽に | お電話は平日の朝9時から。お急ぎの方は、まず番号をタップしてください |
上の例の日付や時間は架空です。自社の実際の予定に置き換えてください。特に、祝日と長期休みは書き漏れが多く、かけても出ない不満につながります。
更新を忘れない仕組み
受付時間は、変わるたびに直す必要があります。しかし、ホームページの数か所に書いていると、古い情報が残りがちです。
- 受付時間は、できるだけ1か所に書き、他のページでは同じ文を呼び出す形にしてもらう(制作担当に確認)。
- 年に2回、春と秋に見直す日を決める。
- 長期休みの前には、お知らせを一番上に出す。
- Googleマップなどの会社情報とも同じ内容にそろえる。
地図サイトの情報が違っていると、お客様が戸惑います。会社情報の直し方はGoogleマップの会社情報が間違っているときの直し方が参考になります。
注意
「年中無休」「24時間対応」のように、実際には守れないことは書かないでください。かけたのに出ない経験は、期待が大きい分だけ信頼を下げます。
セクションのまとめ
- 受付時間・定休日・祝日・昼休みを一続きで書きます。
- 古い情報が残らないよう、見直す日を決めておきます。
誰が出るのかを、顔と名前で見せます
知らない会社に電話をかけるのは、年配の方でなくても緊張します。出る人の顔と名前が見えるだけで、心理的な負担は軽くなります。
載せるもの
| 項目 | 内容 | ひとこと |
|---|---|---|
| 顔写真 | 電話に出る担当者の笑顔の写真 | スマホで撮った自然光の写真でも十分なことが多い |
| 名前 | 苗字だけでも可 | 本人の同意を必ず得る |
| ひとこと | 「どんな小さなご相談でもどうぞ」など | 短く、やさしい言葉で |
| 役割 | 何を聞いてよいかの例 | 「見積りの相談」「修理の相談」など |
写真の撮り方や費用の考え方は、ホームページ用の写真撮影の費用と頼み方に整理してあります。社長自身の写真や挨拶の見せ方はホームページの社長挨拶の書き方も参考になります。
例:電話番号の帯に添える一言(架空)
たとえば、地域の工務店を想定した架空の例です。番号の隣に、次のような一言と小さな顔写真を添えます。
文例(架空の会社)
「お電話に出るのは、事務の○○と現場担当の△△です。家の小さな困りごとでも、お気軽にご相談ください。まずは状況をお聞きするだけです。」
ここで大切なのは、「売り込まれない」と伝えることです。年配のお客様は、電話をすると断りにくい状況になるのでは、と心配されることがあります。
「ご相談だけでも構いません」「無理な営業はいたしません」と一言あるだけで、電話のハードルは下がります。ただし、書いた以上は守る必要があります。社内で共有しておいてください。
写真を載せたくない社員がいる場合
全員の顔写真が必要なわけではありません。載せることに同意した方だけで構いません。イラストや手書きの似顔絵、事務所の外観で代える方法もあります。
無理に載せると、退職後に写真だけが残る問題も出ます。載せる前に、掲載をやめる場合の連絡方法を決めておくと安心です。
セクションのまとめ
- 出る人の顔と名前を見せると、電話の緊張がやわらぎます。
- 載せる範囲は本人の同意を得て決めます。
電話に出たときの応対を、あらかじめ決めておきます
せっかく電話がかかってきても、応対でつまずけば二度目はありません。応対は、感じのよい話し方より、決まった流れがあることが大切です。
最初の30秒の流れ
- 会社名と名前を、ゆっくり名乗る。
- 「お電話ありがとうございます」と一言添える。
- 用件を聞く前に、相手の話を最後まで遮らずに聞く。
- 聞き取れなかった言葉は、その場で聞き返す。
- 相手の名前と連絡先を、復唱して確認する。
年配のお客様は、早口や専門用語に戸惑われることがあります。ゆっくり、短く、言い換えながら話すことを、社内の約束にしてください。
通話メモに残す項目
| 項目 | 記入の例(架空) |
|---|---|
| 日付・時間 | 10月27日 午前 |
| お名前・連絡先 | ○○様、電話番号(確認済み) |
| 用件 | 見積りの相談/修理の依頼/料金の確認など |
| どこで知ったか | ホームページ/紹介/チラシ/地図サイトなど |
| 次にやること | 折り返し・訪問・資料送付の期限 |
このメモは、あとで説明する「電話の計測」にもそのまま使えます。手書きの紙でも、共有の表でも構いません。続けられる形を選んでください。
折り返しの約束を決めます
電話に出られない時間は必ずあります。そのとき大切なのは、折り返しをいつするかを、ホームページと留守番電話の両方で約束しておくことです。
| 場面 | おすすめの約束(例) | 避けたい対応 |
|---|---|---|
| 出られなかったとき | 「当日中に折り返します」のように時間を区切る | 「折り返します」とだけ伝える |
| 留守番電話 | 会社名・受付時間・折り返しの目安を録音する | 無言で切れる、案内が長すぎる |
| 折り返し先の確認 | お名前と番号を、繰り返して確認する | 聞き取れないまま終わる |
| 約束を守れなかったとき | 遅れた理由とお詫びを最初に伝える | 何事もなかったように話し始める |
返信の速さの考え方は、フォームでも電話でも共通です。社内の決め方はホームページからの問い合わせへの返信は何時間以内かが参考になります。
営業時間内に必ず出られる体制が難しい会社では、電話の受付代行サービスを使う方法もあります。ただし、費用や対応範囲は会社ごとに違います。契約前に、対応できる内容と、つなげない場合の扱いを必ず確認してください。
ポイント
折り返しの約束は、短く具体的に書くほど、守る側も守りやすくなります。守れない約束は書かず、守れる範囲から始めてください。
セクションのまとめ
- 応対は、名乗る・聞く・復唱するの順に決めておきます。
- 折り返しの約束は、時間を区切って書き、守ります。
電話番号はページのどこに置くか
番号は、1か所に載せれば足りるものではありません。お客様が「電話しよう」と思う瞬間は、ページのどこで来るか分からないからです。
次の図は、ページを上から下へ見た置き場所の例です。
置き場所の考え方
| 場所 | 置くもの | 理由 |
|---|---|---|
| 一番上 | 番号と受付時間 | 開いてすぐ探す方が多いため |
| 最初の画面 | 何をする会社かと番号の帯 | 安心してから電話できるため |
| 説明の直後 | 番号の帯をもう一度 | 納得した瞬間にかけられるため |
| 人の紹介の近く | 顔写真と番号 | 「この人に」と思う瞬間のため |
| 一番下 | 住所・地図・番号 | 最後まで読んだ方の受け皿のため |
| スマホの画面下 | 固定の電話ボタン | スクロールしても探さずに済むため |
番号の帯のデザイン
- 文字は大きく、背景との色の差をはっきりさせる。
- 「電話をかける」と書いた押しやすい大きさのボタンにする(指で押し間違えないよう余白を取る)。
- 受付時間は番号のすぐ下に小さく添える。
- 画像だけにせず、文字で書く。
ボタンが小さいと、年配の方は押し間違えやすくなります。指で押す場面を想定し、周りに余白を取るよう制作担当に伝えてください。見やすさ全般は高齢者にも見やすいホームページの直し方にも書いています。
スマホで固定する電話ボタンの注意
画面の下に固定する電話ボタンは便利です。ただし、他の文字に重なって読めなくなる、閉じられず邪魔になるといった失敗も見られます。実際のスマホで、複数の機種で確認してください。
また、パソコンでは表示しない設定にしておくと、画面が散らかりません。
スマホ対応が不十分な場合は、そもそもボタンが表示されないこともあります。その場合はスマホ対応していないホームページの影響も合わせて確認すると、全体像がつかめます。
セクションのまとめ
- 番号は一番上・説明の直後・人の近く・一番下の複数か所に置きます。
- スマホでは画面下の固定ボタンも検討します。
電話の計測の考え方|増えたかどうかを知る方法
電話は、フォームと違い、送信データが自動で残りません。そのため、対策をしても増えたかどうかが分かりにくい点が弱みです。
とはいえ、難しい計測は必要ありません。ページ上の動きと電話口の聞き取りを組み合わせれば、社長が判断できる程度の数字は取れます。
二つの数字を並べます
| 数字 | 何が分かるか | 取り方 |
|---|---|---|
| 番号のタップ回数 | ページを見て電話しようとした人の数 | アクセス解析の設定を制作担当に依頼する |
| 実際の着信数 | 実際にかかってきた電話の数 | 電話会社の通話履歴や通話メモで数える |
| ホームページ経由の件数 | 聞き取りで分かった「見た」の数 | 電話口で「どちらでお知りに」と聞く |
タップ回数は、実際の着信とぴったり一致するわけではありません。タップしても発信をやめる方もいれば、パソコンで見てかけ直す方もいます。目的は正確さではなく、前の月と比べて増えたか減ったかの傾向を見ることです。
電話口の聞き取りの工夫
- 最後に「ご参考までに、どちらでお知りになりましたか」と一言聞く。
- 選択肢を決めておく(ホームページ・地図サイト・紹介・チラシ・その他)。
- 聞き取りは強制せず、答えたくない方には聞かない。
- 聞いた結果は通話メモに一言で残す。
ここで注意したいのは、聞き取りの「ホームページ」と答えた方が、実際は地図サイトなど別の入口から来ている可能性があることです。答えは目安として扱ってください。
見る頻度と判断のしかた
数字は毎日見る必要はありません。月に1回、15分ほどの時間を取り、次の3点だけを見れば十分です。
- 番号のタップ回数は、前の月より増えたか。
- 実際の着信は、増えたか、同じか。
- ホームページ経由と答えた件数は、どれくらいか。
数字が少ない会社では、1か月ごとの上下に大きな意味はありません。3か月ほどの流れで見るほうが、落ち着いて判断できます。
順位や数字に一喜一憂しすぎない考え方は、順位チェックツールの数字が不正確にでも触れています。
注意
電話の内容を録音する場合は、相手に伝える必要があります。録音の有無とその扱いについては、必要に応じて専門家に確認し、社内のルールを決めてください。個人情報の取り扱いにも配慮が必要です。
セクションのまとめ
- 電話の計測は、タップ回数と電話口の聞き取りを月1回並べる形で十分です。
- 数字は目安として扱い、3か月ほどの流れで判断します。
自社でやるか、任せるか|社長の判断軸
すべてを社内で抱える必要はありません。作業の性質で、分けて考えてください。
| 作業 | 自社でやる | 任せる | 判断の目安 |
|---|---|---|---|
| 発信リンクの設定 | ○ | 設定の知識が要るため、制作担当へ | |
| 受付時間・折り返しの文章 | ○ | 会社の実態を知る社内で決める | |
| 顔写真の撮影 | ○ | (○) | スマホで済むなら社内、広告用なら依頼 |
| 応対の流れを決める | ○ | 会社の姿勢そのものなので社内で | |
| 番号の置き場所の変更 | ○ | ページの構造に関わるため依頼 | |
| タップ回数の計測設定 | ○ | アクセス解析の設定が必要なため | |
| 月1回の数字確認 | ○ | 担当者が表に記入し、社長が確認 |
目安として、「会社の中身を知らないと決められないこと」は社内、「設定や作業の技術が要ること」は外部に任せる、と分けると迷いません。
依頼先に聞くとよい質問
- すべてのページで、番号のタップ発信を設定できますか。
- スマホの画面下に固定の電話ボタンを付ける場合の費用はいくらですか。
- 電話のタップ回数を計測する場合、費用と、報告の形はどうなりますか。
- 設定後の修正は、1回あたりいくらですか。
見積りの金額に正解はありません。内容と範囲が書かれているか、追加費用が出る条件が書かれているかを見てください。
ホームページの料金表示の考え方も、問い合わせの数に関わります。迷う場合はホームページに料金表を載せるべきかが参考になります。
セクションのまとめ
- 会社の中身に関わることは社内、技術が要ることは外部に任せます。
- 見積りは、範囲と追加費用の条件を見ます。
やってはいけないこと5つ
電話を増やしたい気持ちが強すぎると、逆効果になる行動があります。次の5つは避けてください。
NOT TO DO
- 出られないのに、番号を大きく目立たせる。かけても出ない経験は、信頼を下げます。
- 実際には対応できない時間(年中無休など)を書く。
- 電話口で、聞き取りを何度も求めて相手を疲れさせる。
- 録音や個人情報の扱いを、相手に伝えず進める。
- 「今すぐ電話しないと損をする」のようにあおる文章を書く。
どれも、短期的に件数を増やせたとしても、長く見ると信頼を損なう行動です。落ち着いた言葉で、かけやすい環境を整えることを優先してください。
営業電話への対応が負担になる会社もあります。その場合の考え方は「Googleから来ました」MEOの営業電話への対応が参考になります。本当のお客様の電話を切り分けるための社内ルール作りにも役立ちます。
AIを半自動の道具として使う場面
AIは、電話そのものに出る道具ではありません。ただし、準備と整理の部分で、担当者の手間を減らす道具として使えます。
| 場面 | AIに任せてよいこと | 人が必ず決めること |
|---|---|---|
| 受付時間の文章 | 言い回しの案を複数出す | 実際の時間と休みの内容 |
| 応対の流れ | 聞き取りの質問リストの下書き | 会社としての言葉づかい |
| 通話メモの整理 | 月ごとの件数や用件の分類を手伝う | 個人情報の扱い、取り込んでよいか |
| よくある質問 | 質問と答えの案を作る | 答えの内容が事実か |
AIが出す文章は、そのまま使わず、必ず社内で読み直してください。特に、金額や日時など事実に関わる部分は、人が確認する必要があります。
また、お客様の名前や連絡先などの個人情報を、AIのサービスに入力するときは注意が必要です。利用規約や社内の決まりを確認し、不安があれば入力しない運用にしてください。
セクションのまとめ
- AIは文章案や整理の下書きに使い、事実の確認は人が行います。
- 個人情報の入力は、ルールを決めてから使います。
担当者に渡すチェックリスト
ここからは、社長が担当者や制作会社に渡すための一覧です。上から順に進めてください。
| 番号 | 確認項目 | 確認した日・担当 |
|---|---|---|
| 1 | スマホで、全ページの番号がタップで発信できる | |
| 2 | パソコンでも、番号が文字で読める(画像だけでない) | |
| 3 | 受付時間・定休日・祝日・昼休みが書かれている | |
| 4 | Googleマップなどの会社情報と、受付時間が一致している | |
| 5 | 電話に出る人の顔と名前、ひとことが載っている | |
| 6 | 応対の流れが、社内で共有されている | |
| 7 | 折り返しの約束が、ホームページと留守番電話の両方にある | |
| 8 | 番号が、一番上・説明の直後・一番下にある | |
| 9 | スマホで画面下に固定ボタンを出す場合、他の文字と重ならない | |
| 10 | 通話メモの様式があり、月に1回数字を集めている |
進める順番の目安
- 1週目:1〜4の確認と修正(小さな手直しが中心です)。
- 2〜3週目:5〜7の準備(写真、応対、折り返しの約束)。
- 4週目:8〜10の設定(置き場所と計測)。
- 翌月:最初の数字を見て、次の手を決める。
一度にすべてを行う必要はありません。最初の1〜4だけでも、電話のかけやすさは変わります。
架空の例|小さな工務店の場合
ここでは、実在の会社ではなく、あくまで架空の例として、従業員が少数の地域の工務店を想定します。
| 項目 | 見直す前 | 見直した後 |
|---|---|---|
| 番号の表示 | 画像の中に書かれ、タップできない | 文字で書き、タップで発信できる |
| 受付時間 | 「営業時間 平日」とだけ書かれている | 電話の受付時間・昼休み・祝日の扱いを書いた |
| 出る人 | 記載なし | 事務担当と現場担当の顔と名前を載せた |
| 折り返し | 決まりなし | 「当日中」を約束し、留守番電話にも録音した |
| 置き場所 | ページの最後だけ | 一番上・説明の直後・最後に置いた |
この例では、番号の表示を直しただけでも、電話をかける手間が減ります。ほかの項目は費用がほとんどかからず、社内の話し合いで済みました。
結果の数字は、会社の規模や地域で大きく変わるため、ここでは示しません。大切なのは、前の月と比べる習慣を持つことです。
よくある質問
Q. スマホで番号をタップしても発信されない場合は、何が原因ですか。
A. 番号が画像になっているか、発信用のリンクが設定されていない可能性があります。制作担当に「すべてのページで、タップで電話が発信できるように」と依頼してください。
Q. フォームをやめて、電話だけにしてもよいですか。
A. おすすめしません。夜間や休みの日に思い立つお客様は、フォームのほうが使いやすいためです。電話とフォームは役割が違うので、両方を残すのが無理のない形です。
Q. 顔写真を載せたくない社員がいる場合はどうすればよいですか。
A. 載せることに同意した方だけで構いません。イラストや事務所の外観で代える方法もあります。無理に載せると後で問題になるため、本人の意向を優先してください。
Q. 電話の件数は、どのように数えればよいですか。
A. 電話会社の通話履歴や社内の通話メモで数えます。あわせて、アクセス解析で番号のタップ回数を取ると、ホームページからの傾向が見えます。両者は完全には一致しませんが、増減の目安になります。
Q. 電話に出られない時間が多い会社はどうすればよいですか。
A. 出られる時間だけを正直に書き、折り返しの約束を明記してください。難しい場合は電話受付代行サービスもありますが、対応範囲と費用を契約前によく確認してください。
Q. フリーダイヤルにしたほうが電話は増えますか。
A. 必ずしも増えるとは限りません。通話料の不安は減りますが、月額費用がかかる場合があります。お客様の住んでいる範囲と体制を見て、決めてください。
Q. 通話を録音してもよいですか。
A. 録音する場合は、相手に伝えるのが原則です。録音の目的、保管の期間、個人情報の扱いは社内で決め、必要に応じて専門家に確認してください。
まとめ|電話は「かけやすい道」を整えるところから
電話を増やす近道は、特別な仕組みではなく、お客様が迷わず、安心してかけられる道を整えることです。
- 番号をスマホでタップして発信できるようにする。
- 受付時間・定休日・折り返しの約束を正直に書く。
- 出る人の顔と名前を見せ、応対の流れを決める。
- 番号を複数の場所に置き、月1回の数字で振り返る。
どれも大きな費用をかけずに始められます。まず社長ご自身のスマホで、番号をタップしてみてください。そこから見えてくる直し方が、会社に合った最初の一歩になります。
相談の入口
電話のかけやすさは、自社のページを実際に見ないと判断しにくい部分があります。「何から直せばよいか」「どこまで自社でやるか」を整理したい場合は、お気軽にご相談ください。ご相談は無料です。
まず現状を知りたい方は、無料診断もご利用いただけます。
この記事の筆者
webcan.jp編集部 主筆 K.Takenouchi。Webディレクター・SEOコンサルタントとして10年以上の現場経験を持ち、大手金融系メディアや医療系コーポレートサイトのコンテンツマーケティング支援、ECサイトの企画運営・KPI設計、月商数百万円から月商1億円規模への成長支援などに携わってきました。





